ボーム&メルシエはウォッチズ&ワンダーズ 2025で、ケースをはじめとした全面に刷新を加えて発表した「クリフトン ボーマティック」のケース径39mmモデルに、3つの新作を追加した。そのうち2モデルには、新ケースにマッチするデザインに新設計された、エレガントなメタルブレスレットが採用されている。

2025年に刷新された「クリフトン ボーマティック」
ウォッチズ&ワンダーズ 2025で刷新が発表された、ボーム&メルシエの「クリフトン ボーマティック」。サイズ感とケースの仕上げが見直されたことがポイントだ。従来、直径39mmケースはムーンフェイズ搭載モデルのみに採用されていたサイズだが、今年3針で登場。また、厚さは11.5mmと、良好な着用感が期待できるプロポーションを備えた新作コレクションとなっている。
加えて外装の仕上げはサテン仕上げを主体として、ケースサイドのチャンファー部分にポリッシュを施すことでコントラストを加えるアプローチに変更された。デザイン面では、12時位置のアラビア数字インデックスが復活。インデックスはやや長めとなって、視認性が高められている。サファイアクリスタルガラスの風防はややカーブし、オリジナルモデルの特徴をなぞっている。
発表された3つの新作
発表された3つの新作はいずれもステンレススティールモデルである。Ref.M0A10773とRef.M0A10793は、レトロな雰囲気を醸すグレイン仕上げのオフホワイト文字盤に、ゴールドカラーのインデックスと時分秒針の組み合わせでエレガントな仕立てのモデルである。Ref.M0A10773には、時計全体をシックな印象に仕上げるブラウンのレザーストラップが組み合わされ、Ref.M0A10793では新設計のブレスレットが組み合わされる。
このブレスレットは、新ケースにマッチするように新たにデザインされたものである。3列タイプのこのブレスレットは、短いリンクの上面が半円のような滑らかなカーブを描くデザインで、手首にしなやかなシルエットを描くだけでなく、着用感も高められている。

自動巻き(Cal.Baumatic BM13-1975A)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径39mm、厚さ11.22mm)。50m防水。51万1500円(税込み)。

自動巻き(Cal.Baumatic BM13-1975A)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径39mm、厚さ11.22mm)。50m防水。52万8000円(税込み)。
残る新作のRef.M0A10792は、すでに発表されているRef.M0A10771のブレスレットモデルとなる。Ref.M0A10792は、外周がダークな色調となるブルーグラデーション文字盤のモデルで、ラッカー仕上げがグラデーションのニュアンスを生み出しつつ、艶感の仕上がりとなっている。

自動巻き(Cal.Baumatic BM13-1975A)。21石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径39mm、厚さ11.22mm)。50m防水。52万8000円(税込み)。
クリフトン ボーマティックに搭載されるのは自動巻きムーブメントのCal.Baumatic BM13-1975Aである。2018年に登場したこのムーブメントはボーム&メルシエの自社設計であり、1500ガウスまでの耐磁性と約120時間というロングパワーリザーブを備える点が特徴だ。その外観は、ブリッジにパール仕上げ、地板はサンドブラストでスネイル仕上げを施しているなど、見どころの多いものとなっている。
