ティソの新たなレディースコレクション「ティソ SRV」はアールデコ様式を取り入れた腕時計

2025.09.14

ティソが新たなレディースコレクション「ティソ SRV」を発表した。ティソ SRVは、1925年に開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」の開催から100周年を記念したモデルで、鋭角的なシルエットとファセットカットガラスが、1920年代のティソの初期モデルの持つ大胆な幾何学模様を彷彿とさせる。ここに、1975年に展開されたモデルのエッセンスを加えつつ、女性がスポットライトを浴び、自由や自己表現、権利を自らの言葉で主張することができるようになった時代の変化に敬意を表した、モダンなデザインが本作の魅力である。

ティソSRV

レクタングルケースとモノリンクブレスレットによって、直線や幾何学図形の組み合わせを強く意識させるデザインにまとめられた、ティソの新たなレディースコレクションの「ティソ SRV」。


アール・デコ博覧会開催100周年を記念するティソ SRV

 ティソから、新しいレディースコレクションとなる「ティソ SRV」がリリースされた。本コレクションは、1925年に開催されたパリの「現代装飾美術・産業美術国際博覧会(通称アールデコ博覧会)」の100周年を記念するコレクションだ。この博覧会でアールデコ様式が人気を集めることとなり、建築、インテリア、ファッションに大きな影響を与えることとなった。

 ティソはこの時代に、自社製ムーブメントを搭載したレクタングルケースモデルを多数製作し、装飾性と機能美を兼ね備えた時計を市場に送り出していた。そこで新コレクションのティソ SRVでは、この100周年を機に、当時のデザインコードと現代の女性のライフスタイルを融合させて企画された。

ティソSRVネイビー

ティソ「ティソ SRV」Ref.T160.110.11.043.00
クォーツ。SSケース(縦30.0×横21.8mm、厚さ7.25mm)。5気圧防水。6万9300円(税込み)。

ティソSRVシルバー

ティソ「ティソ SRV」Ref.T160.110.11.033.00
クォーツ。SSケース(縦30.0×横21.8mm、厚さ7.25mm)。5気圧防水。6万9300円(税込み)。

ティソSRVグリーン

ティソ「ティソ SRV」Ref.T160.110.16.093.00
クォーツ。SSケース(縦30.0×横21.8mm、厚さ7.25mm)。5気圧防水。6万1600円(税込み)。

ティソSRVレッド

ティソ「ティソ SRV」Ref.T160.110.16.423.00
クォーツ。SSケース(縦30.0×横21.8mm、厚さ7.25mm)。5気圧防水。6万1600円(税込み)。

ティソSRVホワイト

ティソ「ティソ SRV」Ref.T160.110.36.113.00
クォーツ。SSケース(縦30.0×横21.8mm、厚さ7.25mm)。5気圧防水。7万2600円(税込み)。

ティソSRVブラック

ティソ「ティソ SRV」Ref.T160.110.36.126.00
クォーツ。SSケース(縦30.0×横21.8mm、厚さ7.25mm)。5気圧防水。7万5900円(税込み)。

 ティソ SRVは、1920年代の持つアールデコ様式の直線美と幾何学的モチーフを継承しつつ、1975年に発表された角の落ちたレクタングルケースとファセットカットガラスを持つモデルの意匠を取り込んでいる。

ティソ1975年モデル

ティソ SRVが着想を得た1975年のモデル。当時のモデルは時代を反映した前衛的な文字盤デザインを採用していたが、ティソ SRVではモダンかつシンプルにまとめられている。

 コレクション名のSは耐久性と透明度に優れたサファイアガラス、Rはクラシカルで洗練されたレクタングルのフォルム、Vは日常使いに安心な5気圧防水(5のローマ数字であるV)を表し、本作の特徴を反映した名称と言えるだろう。

 ケースはステンレススティールまたはステンレススティールをPVD加工したことによるゴールドカラーで、控えめながらも上質な輝きを放つ。文字盤はサンレイ仕上げや、ホワイトあるいはブラックのマザー・オブ・パールを採用。マザー・オブ・パール文字盤モデルでは4石のダイヤモンドがインデックスとして配置される。

さまざまなコーディネートに合せやすいクイックチェンジシステムを採用

 ティソ SRVでは、ステンレススティール製モノリンクブレスレットと豊富なカラーのレザーストラップを、クイックチェンジシステムにより工具不要で付け替え可能となっている。これにより、日常からドレスアップシーンまで柔軟に対応し、コーディネートに取り入れやすい。また、搭載するクォーツムーブメントはEOL(電池切れ)表示機能を備え、アクティブに活動する女性をサポートするスペックとなっている。


ティソとレディースウォッチの歴史

 ティソは創業当初から女性を重要な顧客層と位置付け、19世紀にはペンダント型ウォッチを発表した歴史を持つ。長いチェーンやコサージュに装着して楽しめるこれらの時計は、当時の女性たちにとって時間を優雅にまとうためのジュエリーでもあった。

 1907年頃には、当時はまだ一般的ではなかったレディース腕時計を先駆的に発表しており、女性たちがコルセットを脱ぎ捨て、社会進出と自己表現を進めた「解放の時代」に、ティソは新しい腕時計のスタイルを提案していた。

 1920年代には、自社製ムーブメントを製造するマニュファクチュールへと成長し、精度とファッション性を両立したモデルを次々に開発。デザインにアールデコ様式を積極的に取り入れ、ティソ SRVの起源となったレクタングルケースを用いたモデルを展開するなど、時代の美意識を先取りしてきた。さらに1975年には、ファセットカットサファイアガラスを採用したレディースウォッチを発表しており、日常使いできる宝飾時計として多くの女性から支持された。

ティソレクタングルモデル

1928年のティソのカタログに掲載されたレクタングルモデル。ティソ SRVに通ずるデザインコードが見て取れる。

Contact info: ティソ Tel.03-6254-5321


ティソの創業の地の名を冠した「ル・ロックル」コレクションに4つの新作が登場

NEWS

“カーネーションゴールド”をまとった、女性のためのスポーツウォッチ「ティソ PRX」【着用レビュー】

FEATURES

毎日使う腕時計ならティソ。「PRX」や「PRC 100 ソーラー」からお勧めモデルを紹介

FEATURES