ピアジェより、「アルティプラノ」の新作2種が発表された。ひとつは手巻きの「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」、もうひとつは自動巻きの「アルティプラノ 910P」。イエローゴールドとカーキグリーンのカラーリングを採用している。
イエローゴールドとカーキグリーンの上品なカラーリングが際立つ新作
ピアジェより、「アルティプラノ」の新作2種が発表された。1957年に手巻きムーブメントであるCal.9P、1960年に自動巻きムーブメントのCal.12Pを開発し、薄型ウォッチの製造技術を磨いてきたピアジェ。その歴史を今に受け継いでいるのが、アルティプラノコレクションである。近年では、ユニークな構造によって2mmという究極の薄型化を達成した「アルティプラノ アルティメート コンセプト」が、ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ(GPHG)2020で金の針賞を受賞するなど、数々の功績によってその実力は世界的にも認められている。
新作のひとつ「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」は、アルティプラノ アルティメート コンセプトをベースとしてトゥールビヨンを搭載したモデルだ。2024年にブルーPVDを施したコバルト合金ケースモデルが発表されたが、今作ではシルバーのコバルト合金ケースと、カーキグリーンとイエローゴールドのカラーリングを特徴としている。

トゥールビヨンを搭載しつつも2mmという驚異的な薄型化を実現した「アルティプラノ アルティメート コンセプト トゥールビヨン」。今作では、カーキグリーンとイエローゴールドのカラーリングを採用している。手巻き(Cal.970P-UC)。13石。パワーリザーブ約40時間。コバルト合金ケース(直径41.5mm、厚さ2mm)。20m防水。予価1億1352万円(税込み)。
ケースの厚さは前作と同じ2mm。薄型化のために輪列の重なりを排除したムーブメントを搭載し、その構造をダイアルから確認することができる。時刻表示は1時位置にオフセットされ、6時位置には主ゼンマイ、10時位置にはトゥールビヨンが配されている。ケースバックはムーブメントのメインプレートを兼ねており、トゥールビヨンの部分のみシースルーとなっている。


ふたつ目の新作は、よりシンプルな「アルティプラノ 910P」だ。わずか4.3mmの薄型ケースには18Kイエローゴールドを採用し、ドレスウォッチらしい華やかさを演出しつつ、カーキグリーンのダイアルが程よいカジュアルさを添える。スケルトン加工によってダイアル側から詳らかにされた輪列や赤いルビーなど、審美性と薄型を両立させるレイアウトも魅力。ダイアルの外周には、スレートグレーとグリーンのツートンカラーで仕上げられたペリフェラルローターが配され、搭載する自動巻きムーブメントCal.910Pに動力を供給する。

18Kイエローゴールドケースとカーキグリーンのダイアルが上品な新作。自動巻きモデルでありながらも、ペリフェラルローターの搭載によって薄型化を実現している。自動巻き(Cal.910P)。30石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KYGケース(直径41mm、厚さ4.3mm)。20m防水。585万2000円(税込み)。
