ピアジェは、アンディ・ウォーホルによるポラロイドのコラージュ自画像から着想を得た文字盤デザインの「アンディ・ウォーホル ウォッチ『コラージュ』リミテッドエディション」を発表した。本作は、ピアジェとアンディ・ウォーホル美術財団との公式パートナーシップに基づくモデルである。特徴的なケースシェイプとベゼルデザインを継承しつつ、著名なコラージュ自画像を抽象化して描き出した文字盤デザインを、マルケトリ技法によるオーナメンタルストーンの組み合わせで表現している。

アンディ・ウォーホルの作品をデザインに取り入れたコラボレーションモデル
ピアジェは、アンディ・ウォーホル美術財団との公式パートナーシップに基づく新作として、アンディ・ウォーホルによるポラロイドのコラージュ自画像から着想を得た「アンディ・ウォーホル ウォッチ『コラージュ』リミテッドエディション」を発表した。本作は、ピアジェとアンディ・ウォーホルの深い親交を反映しつつ、アート作品としての側面も持つモデルである。

自動巻き(Cal.501P1)。23石。2万8800振動/ 時。パワーリザーブ約40時間。18KYGケース(縦45×横43mm、厚さ8.08mm)。3気圧防水。1232万円(税込み)。
ピアジェとアンディ・ウォーホルの関係
20世紀を代表するアーティストのアンディ・ウォーホルは、アートと時計製造の融合を押し進めるピアジェの時計を好み、生涯で7本のピアジェウォッチを所有したと記録されている。加えてウォーホルは、ピアジェ4代目社長のイヴ・ピアジェと親交が深く、ピアジェ ソサエティの常連メンバーとしてイベントに足を運んでいたことが知られている。そんな彼が1973年に入手したのが、Red.15102であり、後に「ブラックタイ」と呼ばれるようになるモデルだ。
ブラックタイは、貴金属製のクッションケースと、段差状のゴドロン装飾を施したベゼルが特徴のモデルで、ケースサイズは45mmと大型ながら、シンプルな文字盤がシックな印象も備えていた。ブラックタイは、少量ながらその後も生産が続けられていたが、注目モデルと呼べる存在感はなかった。転機となったのは2024年であり、ピアジェがアンディ・ウォーホル美術財団と公式パートナーシップを結び、ブラックタイを「アンディ・ウォーホル ウォッチ」へと改称。それ以降、魅力的な新作が発表されている。
著名なコラージュ自画像を取り入れた文字盤デザイン
本作は、このような関係性を反映した、ピアジェとアンディ・ウォーホル美術財団との公式パートナーシップに基づく新作である。着想源は、ウォーホルが1986年に制作したポラロイドのコラージュ自画像であるが、本作は元の作品から大きく抽象化された文字盤デザインとなっている。これは、コラボレーションのコンセプトを、ウォーホルの特徴的な色彩に重点を置くことと、バナナやスープ缶のような露骨なモチーフを避け、示唆に留めることと設定しているためである。

本作の文字盤は、マルケトリ技法で4種類のオーナメンタルストーンを組み合わせて製作されている。これは、コラージュ自画像が4つのパーツで構成されていることと、それぞれ、イエロー、ピンク、グリーンの色調を持ち、残りはブラックの背景であることに基づいている。パーツの配置もコラージュ自画像と同様としており、ウォーホルの作品を熟知した者であれば気付くことができるデザインだ。

18Kイエローゴールド製ケースは45mmの大型で、ウォーホルが所有したオリジナルモデルを思わせるゴドロン装飾が施されている。組み合わせるのはグリーンのレザーストラップで、ポップさも感じられる配色だ。また、ケースバックには、着想源となったコラージュ自画像と、アンディ―・ウォーホルのサインが描かれている。このような特別なデザインを持つ本作は、世界限定50本となる。



