今年で創業150周年を迎えるオーデマ ピゲが、新作見本市であるウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026へ参加することを発表した。オーデマ ピゲは、このアニバーサリーにインスパイアされ、今回の参加を単なる展示会に留めず、同社の時計作りを支えてきた伝統的な分業体制を軸として、現代の時計作りのプロセスを学べる没入型のエキシビションを提供すると発表。そのほか、スイス・ジュネーブ市内各所でも、アクティビティーを提供予定である。
オーデマ ピゲがウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026への参加を発表
オーデマ ピゲは、2026年4月に開催予定のウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026への参加を発表した。創業150周年を迎えた同社はこのアニバーサリーにインスパイアされ、出展にあたり、スイスの時計製作の伝統と協業の精神をたたえて、時計の魅力をより広く発信していくこと、そしてそのために、没入型のエキシビションとスイス・ジュネーブ市内各所でのアクティビティーを提供することを表明した。
展示テーマは伝統的な分業体制の「エタブリサージュ」
展示のテーマは、ジュウ渓谷の伝統的な分業体制の「エタブリサージュ(établissage)」である。オーデマ ピゲ創業期のジュウ渓谷では、各分野の職人やアトリエが部品を製作し、マニュファクチュールはそこから調達した部品を組み立て、手仕上げでタイムピースを完成させるという分業体制が確立されていた。この分業体制は長い時間をかけて発展し、「協業しながら全体を作り上げる」という精神が、オーデマ ピゲに根付くこととなった。
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026の会場では、このエタブリサージュの伝統を手掛かりに、伝統とともに発展してきた技術から現代のクリエーションが生まれる過程を示し、来場者が伝統的な技術を実際に体験しながら、何世紀にもわたる革新の歩みを学べるインタラクティブで教育的な体験が提供される予定である。
ジュネーブ市内各所でもアクティビティが開催予定
また、時計製作の世界をより開かれたものにする姿勢を改めて示すべく、公式プログラム「In the City」の拡大に合わせ、ジュネーブ中心部でも一般向けイベントを展開予定だ。歴史的建造物「ポン ド ラ マシーヌ(機械の橋)」でのポップアップをはじめ、多くの人々が新たなかたちで時計作りに触れられる機会を作り、未来の時計職人や次世代の愛好家に夢を与える場となる。
オーデマ ピゲ CEOのコメント
オーデマ ピゲのCEOであるイラリア・レスタは「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026は単なるエキシビションではありません。意義ある交流の場であり、共有する伝統とクラフツマンシップを祝福する場でもあります。オーデマ ピゲの世界へ皆様をお迎えし、共に時計製作の未来を築いていけることを楽しみにしています」と述べ、来場者との出会いに期待を寄せている。

2025年9月にオーデマ ピゲがリリースした新作「ロイヤル オーク パーペチュアルカレンダー」。SIHHの脱退以来、長らく合同見本市には出展しなかった同社が来年春にどんな展示を行うのか、今から楽しみだ。自動巻き(Cal.7136)。41石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径38mm、厚さ9.4mm)。5気圧防水。世界限定150本。要価格問い合わせ。