ブレゲより、新作「クラシック 7225」が発表された。本作は19世紀初頭に製作された「No.1176」のデザインを受け継ぐモデルだ。マグネティック・ピボットを搭載し、ブレゲ・シール認証を取得した新型手巻きムーブメントを採用する。
精度を追求するブレゲの姿勢を体現した250周年記念モデル
ブレゲより、創業250周年を祝した新作、「クラシック 7225」が発表された。デザインのベースとなったのは、1802年から1809年にかけて製作されたトゥールビヨン搭載の懐中時計「No.1176」である。

「No.1176」に着想を得た「クラシック 7225」。オリジナルの特徴的なダイアルデザインを忠実に再現している。手巻き(Cal.74SC)。54石。7万2000振動/時。パワーリザーブ約60時間。18Kブレゲゴールドケース(直径41mm、厚さ10.7mm)。3気圧防水。1261万7000円(税込み)。
ダイアルの素材は、18Kブレゲゴールド。全面にケ・ド・ロルロージュ模様のギヨシェ彫りが施されている。中央には時刻表示用のダイアル、2時位置にスモールセコンド、6時位置にパワーリザーブインジケーター、10時位置に計測用のスモールセコンドが配され、それぞれにフランケ模様のギヨシェ彫りが与えられている。
10時位置のスモールセコンドは、ケースサイドに設けられたスライドボタンを用いることで、瞬時にフライバックさせることが可能だ。これによって、クロノグラフのように経過時間を計測することができる。

ケースは、ダイアルと同じく18Kブレゲゴールド製。懐中時計のような丸みを帯びたデザインが特徴だ。薄型のリュウズがクラシカルな印象をもたらし、ケースサイドに施されたケ・ド・ロルロージュ模様のギヨシェ彫りが華やかさを添える。
ケースバックからは、新たに導入した独自の認証であるブレゲ・シールを取得した手巻きムーブメントCal.74SCを鑑賞することができる。このムーブメントには、同社が特許を取得したマグネティック・ピボットが搭載されており、毎秒20振動という高振動と、優れた精度を備えている。

マグネティック・ピボットは、テンプの軸である天真の上下に微小な磁石を配し、その磁力を用いて天真を安定して支えるというものである。同社は2010年にこの特許を取得し、「クラシック クロノメトリー 7727」に搭載。このモデルは、2014年のジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリにおいて、最高の賞である金の針賞を受賞するという輝かしい評価を得た。

Cal.74SCは、ヒゲゼンマイとアンクル、ガンギ車にシリコン素材を採用しており、耐磁性にも優れている。パワーリザーブは約60時間を備え、例え巻き上げを忘れてしまってもすぐに止まってしまうことはない。ブリッジには手作業によるエングレービングが施され、面取りなどの装飾とともに楽しむことができる。

ストラップは、ネイビーブルーカラーのラージスケールアリゲーターレザー製。18Kブレゲゴールドのピンバックルが装着されている。これまでの250周年記念モデルと同様に、赤いレザー製のスペシャルボックスに収められている。



