パネライより、「ルミノール マリーナ」初のブロンズ製モデル「ルミノール マリーナ ブロンゾ」Ref.PAM01678が発表された。基本デザインは今年発表された最新世代のルミノール マリーナに準じており、500mの高い防水性能を備え、人間工学に基づいたプロポーションによって装着感が高められている点が特徴だ。採用されるブロンズ合金は、経年によってパティーナ(古色)を生じ、ユーザーと腕時計の時間の積み重ねを映し出す魅力ある仕上がりとなっている。本作はパネライ ブティック限定での販売となる。

「ルミノール マリーナ」初のブロンズケース採用
パネライは、「ルミノール マリーナ」に初めてブロンズケースを採用しつつ、500mの高い防水性能を実現した「ルミノール マリーナ ブロンゾ」を発表した。ブロンズ合金は、耐久性と耐海水性を備えているため、クラシックヨットや船舶部品に用いられてきた歴史のある素材である。
ベースとなるのは、今年の4月に開催されたウォッチズ&ワンダーズ2025で発表された最新世代。ルミノール マリーナの核となるアイデンティティーを継承しつつ、500mの防水性能などのさまざまなアップデートを盛り込んだ、イチオシモデルだ。

自動巻き(Cal.P.980)。23石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。ブロンズケース(直径44mm、厚さ13.7mm)。500m防水。パネライ ブティック限定。251万9000円(税込み)。
このような背景から本作は、海との関りの深いブロンズ合金を、海での更なる活躍が期待される最新世代のルミノール マリーナが採用したと言える。
独特のパティーナを楽しむことができるブロンズ合金
本作に用いられているブロンズ合金は近年腕時計で多く用いられる経年変化を抑えることを目的としたブロンズ合金とは異なる。よりオーソドックスな純銅と純錫のみで構成されているため、新品時には温かみのあるゴールドに近い色調を見せ、空気や湿気、熱、摩擦といった外部要素との相互作用によってパティーナ(古色)を生じるのだ。
このパティーナは、金属表面に層となって現れる緑青であり、素材を保護しながら、唯一無二の個性となる経年変化を楽しむことができる。この経年変化を生み出すブロンズ合金の採用は、ユーザーと腕時計の時間の積み重ねを映し出すための表現手法と言うこともできるだろう。
ルミノール マリーナのアイデンティティーを継承するデザイン
ケースや文字盤デザインは、長きにわたって継承されてきたルミノール マリーナのアイデンティティーが受け継がれたものである。ケース内への水の侵入を防ぐために開発され、現在ではシグネチャーとなっているリュウズプロテクターや、暗い海中でも視認性を確保する文字盤、ペンシル型の針、9時位置のスモールセコンドがその代表例だ。

文字盤カラーは、ブロンズ合金の落ち着いた色調とマッチし、パティーナが生じた際にも映えるマットなダークブルーである。柔らかなグラデーション仕上げとなっており、本作が活躍する海中を想起させるデザインであることも注目だ。
また文字盤は、インデックス部に穴をあけて、下層に配置したスーパールミノバX2を塗布したプレートが覗くように仕立てたサンドイッチ文字盤となる。この構造は、暗所でもインデックスがはっきりと視認できることが特徴で、パネライのアイコンのひとつだ。本作では、ベージュのスーパールミノバX2が採用されており、インデックスおよび各種針のカラーリングがケースと呼応したものとなっている。また、文字盤デザインは、1960年代のパネライのヴィンテージモデルから着想を得たもので、表示をブランドロゴとモデル名のみのミニマルな構成としている。
最新世代のルミノール マリーナの特徴
搭載ムーブメントは、自動巻きムーブメントCal.P.980であり、約72時間のパワーリザーブを備える。比較的コンパクトなCal.P.980を採用し、ケース径44mmとすることで、500mの高い防水性能を実現しており、人間工学に基づいたプロポーションの改良によって装着感も高められている点は、最新世代のルミノール マリーナの特徴である。
また本作には、文字盤カラーと呼応するダークブルーのレザーストラップが組み合わされる。ステッチにはブロンズ合金を想起されるゴールドカラーが用いられ、ブロンズ合金製のバックルが採用されている点も魅力のひとつである。さらに、スポーティーなダークブルーのラバーストラップも同梱される。




