オメガ、「シーマスター タツノオトシゴ保護センター」への支援を発表。 アイコンであるタツノオトシゴの保護を進める

2025.12.19

オメガは、2025年11月にマイアミで開催されたイベントにおいて、「シーマスター タツノオトシゴ保護センター」とのパートナーシップ締結を発表した。イタリアのマリーナ・ディ・ラヴェンナに拠点を置く同センターは、アドリア海に生息する絶滅危惧種のタツノオトシゴの保護とリハビリを進めており、支援を受けた今後は、年間約2000匹の救助が見込まれている。

オメガの時計のケースバックにも刻まれるタツノオトシゴ。小さい生物ながら、海洋のバランスと生物多様性を維持するうえで重要な役割を担っている。


年間約2000匹の救助を目指す、タツノオトシゴの保護・リハビリ活動

 オメガと海洋との関わりは、1932年に発表されたブランド初のダイバーズウォッチ「マリーン」の登場にまで遡る。以来、海洋探索と持続可能な海洋保護活動に取り組んできたオメガだが、1950年代からは、海洋との関わりを象徴するアイコンとしてタツノオトシゴを採用してきた。

 そうした背景を持つオメガは、2025年11月に「シーマスター タツノオトシゴ保護センター」への支援を発表した。本センターは、負傷した個体や、漁の網に偶然かかってしまう“混獲”の被害に遭ったタツノオトシゴに対し、専門的なケアやリハビリを行い、最終的には保護された海洋環境へ戻すことを目的としている。この活動は、世界的な野生動物保護団体であるIFAW(国際動物福祉基金)の支援も受けており、2024年だけですでに1200匹の救助とリハビリに成功した実績を持つ。

保護されたタツノオトシゴは、治療後にタグを付けられて放流される。これにより、保護活動が強化されるだけでなく、IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで指摘されている情報不足を補うための、貴重なデータ収集も可能となる。

 保護センターは現在、 オメガとIFAWの支援によって事業を拡大し、新しい水槽の設置をはじめとする施設の改装を進めている。今後はより大きな規模で、通年での稼働が可能となることで、年間で約2000匹のタツノオトシゴの保護・リハビリが見込まれているという。

 オメガの社長兼CEOのレイナルド・アッシェリマンは、本プロジェクトに対して「このプロジェクトは、オメガにとって特に身近で大切な意味を持ちます。私たちが長年、海洋への情熱をもち続け、タツノオトシゴとのつながりを大切にしてきたからです。そのため、この価値ある取り組みに 強く引かれました。

 すでに進められているリハビリ活動を見られることは素晴らしいですし、世界規模でオメガが協力することで、この活動がさらに成長できると考えると、とても嬉しく思います」と述べている。

左から、IFAWの社長兼CEOであるアズディン・ダウンズと、オメガの社長兼CEOのレイナルド・アッシェリマン。

 また、IFAWの社長兼CEOであるアズディン・ダウンズは、以下のように語った。「タツノオトシゴは小さな生物ですが、海洋のバランスと生物多様性において果たす役割は非常に大きいです。このプロジェクトへの支援は、沿岸での救助から国際的な政策まで、海洋生物とその生息環境を守る私たちの広範な使命と呼応しています。

 タツノオトシゴが直面している脅威には、緊急かつ協調的な対応が必要です。この取り組みは、世界中のパートナーが地域に根ざした解決策に投資することで、どれほど大きな成果を生み出せるかを示すものです」


Contact info: オメガ Tel.0570-000087


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