25周年を祝うオーデマ ピゲ/ロイヤル オーク オフショアの三部作

2017.11.28
Ref.26421ST.OO.A002CA.01。オフショアの革新性を体現したモデル。「ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ」。自動巻き(Cal.2947)。30石。」2万1600振動/時。パワーリザーブ約173時間。SS×Ti×セラミックス(直径45mm)。10気圧防水。予価3235万円(税抜)。2018年2月発売予定。


 1993年に発表され、今やオーデマ ピゲのアイコンとなった「ロイヤル オーク」。その25周年にあたる、2018年にオーデマ ピゲは3つの新作を加える。それがオリジナルの「ロイヤル オーク オフショア・オートマティック・クロノグラフ」の復刻版と、コンテンポラリーなダイヤルデザインを用いた全く新しい「ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ」の2モデルだ。

 オフショアの計画が始まったのは1989年のこと。ロイヤル オークを若者向けにリデザインするというアイデアを出したのは、当時同社でCEOを務めていたスティーブ・ウルクハートだった。彼は弱冠22歳のデザイナーであるエマニュアル・ギュエをデザイナーに抜擢し、ロイヤル オークのリデザインを行わせた。86年にオーデマ ピゲに入社した彼にとって、事実上これは初の作品となった。以降の大成功は言うまでもない。様々なバリエーションを加えたオフショアは、オーデマ ピゲ躍進の原動力となった。

Ref.26237ST.OO.1000ST.01。1993年のファーストモデルを完全に復刻したのが本作だ。「ロイヤル オーク オフショア・クロノグラフ」。自動巻き(Cal.3126/3840)。59石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約50時間。SS(直径42 mm)。10気圧防水。275万円(税抜)。2018年2月発売予定。

Ref.26421OR.OO.A002CA.01。「ロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフ」の18Kコンビ。ムーブメントの受けは全く新しいデザインとなった。自動巻き(Cal.2947)。30石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約173時間。18KRPG×Ti×セラミックス(直径45mm)。10気圧防水。予価3645万円(税抜)。2018年2月発売予定。


 オフショアの25周年を祝って、オーデマ ピゲがファーストモデルを復刻させたのは当然だろう。新しいRef.26237STは、ケースだけでなく、文字盤の色まで忠実に復刻されたモデルだ。しかし搭載するムーブメントは、ジャガー・ルクルトベースから、自社製ベースのCal. 3126/3840に置き換わった。
 一方オーデマ ピゲは、オフショアの革新性をロイヤル オーク オフショア・トゥールビヨン・クロノグラフに託した。これらの2モデルは、ケース素材にセラミックをあしらったほか、受けを肉抜きした新設計のクロノグラフトゥールビヨンムーブメントを搭載する。

 「ルールを破るためにルールをマスターしなければならない」と社是とするオーデマ ピゲ。同社はオフショアの復刻版と最新版で、その姿勢を明確にしてみせた。いずれも人気を集めそうだが、とりわけファーストモデルの復刻版は、好事家の注目を集めるに違いない。



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