
両社の提携は期待できるのではないだろうか。ジェームズ・ランズダウン・ノートンが「二輪車事業用付属品・部品」製造会社を設立したのは1898年。そして、最初のオートバイを製造したのは1902年だった。一方のウィリー・ブライトリングはその頃すでに、スイスのジュラ山中の町で10年以上時計製造に携わっていた。19世紀に創立された2社は今でも十分に魅力的な企業である。2017年夏にブライトリングのCEOに就任したジョージ・カーンは、ブライトリングとノートンモーターサイクルズが著しく類似していることについて次のように語っている。「両社とも革新的で起業家精神にあふれ、パワフルな遺産を相続している。そして、当社の言う『語り継がれる未来』に向かってまい進している」
2008年にノートンモーターサイクルズを買収し、見事な再生を成し遂げたスチュアート・ガーナーの認識も同じだ。「私は常日頃から、企業が成功するカギは、独自のブランドをそのブランドらしくすることだと言ってきた。これはノートンモーターサイクルズでもブライトリングでも本質とされてきたことであり、両社ともブランドの特性を変えようとしたり、歴史を否定しようとしたことはない。むしろ未来に焦点を当てつつ、その歴史をおおいに楽しみ、そこからインスピレーションを得ている」
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クロノスドイツ版の人気連載「TEST」の翻訳記事。腕時計のデザイン、機能などをポイント性によって評価します!
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