平昌オリンピックで活躍するオメガの計時技術

2018.02.09
2月9日から25日まで開催されるオリンピック平昌大会。オフィシャルタイムキーパーのオメガにとっては28回目のオリンピックであり、オメガが担当した初の冬季大会となった1936年から数えて14回目の冬季大会となる。1936年当時、現地に送られた技術者はたった1人で、27個のストップウォッチを使ってすべての競技を記録したが、それから82年、オメガは平昌に300人のタイムキーパー、350人の研修を受けたボランティア、そして重量230トンに及ぶ計時装置を送り込む。

 今大会では、高精度のセンサーシステムを通じて、競技のスタートからフィニッシュまでの 連続的な計時・計測を実現し、深く精密なデータを即座に提供する。つまり、観戦のための技術がさらに進化を遂げ、ほとんどの競技において、計測された様々な情報がテレビ画面に表示されるのを見ることができる。これはオリンピック史上なかったことであり、この大会が新たな時代の幕開けとなることは確かだ。一例として、ハーフパイプとアルペンスキーのシステムを見てみよう。

ハーフパイプは動きが多い競技だ。数多くの採点基準があり、そのすべてがスコアに換算される。今回、観客のためのディスプレイには、各選手のランが終了した後に、ジャンプの高さ(最高地点と平均)がオリンピックで初めてが表示されるようになる。さらに、1つのジャンプにおけるローテーション(回転)の数も計測される。