より高性能な年次カレンダーを搭載した「トンダ カランドリエ アニュエル」

2018.02.14

(左)「トンダ カランドリエ アニュエル」。自動巻き(Cal.PF339)。32石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。18Kローズゴールド(直径40mm)。30m防水。315万円(税別)。(右)18Kホワイトゴールド。

 パルミジャーニ・フルリエより「トンダ カランドリエ アニュエル」が発表された。

 同モデル最大の特徴は名前にもなっている通り、年次カレンダーを搭載している点にあるが、トンダ カランドリエ アニュエルが搭載する年次カレンダー機構は一般的な年次カレンダーとは少し異なる。というのも、通常の年次カレンダーは大の月(31日)と小の月(30日)を自動で調整するように設計されている。そのため、カレンダーが正しくセットされた状態で中断されることなく動き続ければ、手動で日付修正するのはひと月が28日もしくは29日間しかない2月から3月へと切り替わるタイミングだけである。すなわち修正は1年間に1回のみ、というのが定石。しかし、同作の年次カレンダーではさらに2月もその他の小の月とは区別され、29日間であることが前提とされている。つまり、閏年は1年間を通してカレンダーの修正が必要ないのだ。

 この通常よりも高性能な年次カレンダーのほかにも、同モデルには北半球と南半球、どちらの月相も表示するダブルムーンフェイズが併載される。こちらも約122年で1日分のズレしか生じない高精度なものだ。「トンダ カランドリエ アニュエル」はミシェル・パルミジャーニが畏敬の念を抱く宇宙秩序を反映した高性能年次カレンダーと高精度ムーンフェイズを併せ持つ、同社らしい1本である。

なお、発売は2月中を予定している。


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