ストラップとカラーリングでレトロ感を演出する「マネロ フライバック」の新作

2018.08.15

カール F. ブヘラ「マネロ フライバック レトロ」。自動巻き(Cal.CFB 1970)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。SS(直径43mm、厚さ11.45mm)。30m防水。88万円(税別)。

 2016年のデビュー以来、フライバッククロノグラフ機能と競争力の高い価格で人気を博すカール F. ブヘラの「マネロ フライバック」に、レトロデザインを取り入れた新作「マネロ フライバック レトロ」が追加された。

 マネロ フライバックの2018年モデルとして発売された同作は、1960〜70年代のカール F. ブヘラでよく使われたカラーリングを取り入れている。マネロ フライバックといえば、ワントーンのダイアルカラーへケースカラーと同色のインデックス、各針を組み合わせた落ち着いた配色が定石だった。しかしマネロ フライバック レトロではブラックダイアルに対して、シルバーのインダイアルを用いてコントラストを強めた。さらに、クロノグラフ針とタキメータースケールに差し色のレッドを追加することで、視認性を高めつつ、レトロかつスポーティな印象を与えることに成功している。

 また同作のデザインに合わせ、ストラップがアリゲーター革からカール F. ブヘラで初採用のクーズー革へと変更された点も見逃せない。クーズーはウシ科ブッシュバック属に分類される哺乳類で、その革は鹿革のような肌触りの良さと柔らかさが特徴である。起毛加工とパンチング処理がされたブラウンカラーのクーズーストラップはユーズド感を持ち合わせており、レトロ調の同作との相性に優れている。

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