ローマン・ゴティエ初のステンレススティールモデルが登場

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2019.03.06
ローマン・ゴティエ

ローマン・ゴティエ 「プレスティージ HMS ステンレススチール」。手巻き(Cal.HMS 2206)。22石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径43mm、厚さ12.1mm)。1気圧防水。世界限定10本。1000万円(税別)。

 ローマン・ゴティエが、同社初のステンレススティールモデル「プレスティージ HMS ステンレススチール」を発表した。世界限定10本となるこのモデルの文字盤には、メテオライトの中でも希少性の高いヘンブリー隕石を採用している。この時計の文字盤に使用されたもの以外のヘンブリー隕石のサンプルは、オーストラリアのアデレードにあるサウス・オーストラリアン鉱物博物館で管理されているのみだ。この隕石を硝酸に浸漬させることによって、鉄とニッケルの合金から成る独特の帯状模様を浮かび上がらせ、切削することで文字盤が完成する。

 ローマン・ゴティエ氏がヘンブリー隕石を文字盤に使用した時計を製作したのは、彼の生家の周りは岩に囲まれ、 父親が石や鉱物を収集し、幼少から鉱物の魅力を理解していたからだという。同氏は「このヘンブリー隕石を初めて見た時、帯状の模様の帯の幅や、光の反射の仕方から、この隕石が特別なものであると分かりました。私たちがこれまで見てきた他の鉄隕石と比較できないほど、素晴らしいものでした。そしてすぐに、この隕石を使った特別な時計を作ることを考えはじめたのです」 と語っている。

 またゴティエ氏は、隕石から作り出された文字盤が「鉄」であるならば、ケースもまた同様に「鉄」であるべきと考えてステンレススティールを採用し、同社初のステンレススティールモデルが完成した。 直径 43mm のケースは側面に凹凸のないなめらかなラインを持ち、リュウズはケース裏側に配される。従来型のケース側面に付くリュウズと異なり、巻き上げの力を90°で伝える必要がなく、高い巻き上げ効率を誇る。またリュウズは直径が大きく、刻みも波状の形状をしているため、簡単に巻き上げを行うことが可能だ。


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