ジャガー・ルクルトの傑作置時計に神秘的なダイアルが魅力の「アトモス・トランスパラント」登場

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2020.01.07

ジャガー・ルクルトより「アトモス・トランスパラント」が発売される。「アトモス」は、同社独自の空気を動力源とする置時計である。

ジャガー・ルクルト「アトモス・トランスパラント」

アトモス・トランスパラント

ジャガー・ルクルト「アトモス・トランスパラント」
サファイアクリスタル製のダイアルによって、インデックスと針が浮遊しているように見える。独自の作動方法も相まって、より神秘的な印象を受けるモデルだ。機械式(Cal.563)。クリスタルガラス製キャビネット(高さ250mm×横185mm×奥行き145mm)。100万4000円(税別)。

ジャガー・ルクルトの目指す“機械精度と美の精度の融合”を体現したモデル

 仕組みは密閉カプセルに封入された混合ガスが温度変化によってカプセルを膨張、収縮させ、その動きによってカプセルに備え付けられたチェーンが主ゼンマイを引っ張ることで動力を蓄えるというものである。1度の温度変化によって約2日分の作動エネルギーが蓄えられ、温度が一定にコントロールされているような特殊な環境でもない限り、半永久的に動き続けることができるのだ。

アトモス・トランスパラント

サイドからはムーブメントを見ることができる。アコーディオンの蛇腹のようなパーツが混合ガスの封入されたカプセルだ。ここが膨張収縮を繰り返すことによってカプセルに備えつけられたチェーンが引っ張られ、動力が蓄えられる。ムーブメント下部の穴の開いたリング状のパーツは振り子に相当する調速機であり、これが1分間に1回転する。

「アトモス」は1928年に開発され、30年代に販売され始めた。ユニークなメカニズムを持っているものの、その歴史は長い。現在に至るまでに「アトモス」はスイス連邦の公式ギフトとして、各国の大統領、首相、アーティスト、司教等に贈答されてきた。これは、「アトモス」が技術面はもちろんのこと、その美しさからもスイスを代表する置き時計として相応しいと認められたからであろう。

 今回発売される「アトモス・トランスパラント」は、その美しさを更に進化させたものである。目を引くのはダイアル上に浮かび上がるインデックスと針だ。ダイアルがサファイアクリスタル製であるため、ブラックのインデックスがまるで宙に浮いているかのような錯覚に陥る。ダイアルを通してムーブメントの輪列までが透けて見える仕様であるが、インデックスと針の双方ともが太くはっきりとしたデザインであるため、時刻の読み取りも容易だ。

アトモス・トランスパラント

「アトモス」は、機械式でありながら輪列への注油を必要としない。それでいて、1000年以上動作するように設計をされているという。まさに究極のエコロジーな時計なのである。

「アトモス・トランスパラント」は、「アトモス」の新たな魅力を表現するモデルとして、世界中の著名人に愛されていくこととなるだろう。


Contact info: ジャガー・ルクルト  Tel.0120-79-1833