【2020新作時計】ルイ・ヴィトン「エスカル スピン・タイム メテオライト」

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2020.03.16

2009年に初登場して以来、時を伝える新たな手法として今ではすっかりメゾンの得意技となったスピン・タイムムーブメントを搭載したモデルにエクスクルーシブな素材を使った最新作が登場する。

エスカル スピン・タイム メテオライト

自動巻き(Cal.LV77)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約40時間。Ti×18KPG(直径41mm、厚さ11.2mm)。30m防水。584万円(税別)。


文字盤を囲むキューブが時を示す

「ルイ・ヴィトン エスカル スピン・タイム メテオライト」の最も大きな特徴は時針の代わりに12個のキューブが配されていることだろう。これらのキューブは回転し、時を告げる。アイコニックなモチーフの数々は歴代のラゲージに採用されてきたものがインスピレーション源となっている。特許取得済みのこのデザインは、メゾンの時計製造アトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン・ルイ・ヴィトン」のマスター時計職人により全面的に社内で開発、製造されたものだ。
 スピン・タイムムーブメントが初登場したのは2009年。時計専門メーカーでないからこそ、自由な発想でものづくりに取り組むことができたのはルイ・ヴィトンというメゾンの豊かで自由な気風によるものではないだろうか。独創的で、他を圧倒するような存在感を見せるクラフトマンシップを誇るルイ・ヴィトン。キャリバーLV77は独自に開発された自動巻機械式ムーブメントで約40時間のパワーリザーブを有す。ケースはブラックPVDコーティングされたチタンで、そこに18Kピンクゴールドのベゼルを組み合わせる。ゴージャスかつ絶妙な色合わせは、洗練されたハイファッションブランドならではの魅力だ。

エスカル スピン・タイム メテオライト

ケースとベゼルの色合わせがどの角度から見ても美しい。リュウズ部分は8角形になっており、デザイン製もさることながら、操作性までも計算されていると感じる。使うほどに腕になじむ、18KPGベゼルの柔らかな質感にダイアルのギベオン隕石が映える。


エスカル スピン・タイム メテオライト

ナミビアで発見されたギベオン隕石を用いたダイアル。自然鉱石の持つ天然の地模様とキューブのカラーがあいまって複雑な美しさを構築している。


ギベオン隕石とは

 約4億5000万年前に地球に落下したとされる鉄隕石であり、現在のナミビアで発見された。ギボン隕石とも呼ばれ、隕石は現地人により、槍などの武器を作るために使用されていた。隕石は大気中に突入したときに爆発を起こし、数千の破片が落下したとされている。その総重量は2万6000kgと相当なものだ。化学成分としては鉄、ニッケル、コバルト、リン、ガリウム、ゲルマニウム、イリジウムなどから合成される。
「ルイ・ヴィトン エスカル スピン・タイム メテオライト」では誰もが印象的な網目状の模様に目を奪われるだろう。これはウィドマンシュテッテン構造といい、オクタヘドライト型隕石において見られる特有の構造によるものである。ニッケルの結晶が成長することによってできる。美しく複雑な模様は自然由来のものであり、見れば見るほど奥深く壮大な宇宙の神秘を感じずにはいられない。このギベオン隕石がより一層、この複雑な構造を持つタイムピースの存在価値を高めている。ギベオン隕石は加工の際に砕けやすいことから、卓越した熟練の職人技が要求され、ひとつの文字盤を完成させるためには丸2日の作業を要する。ストラップはブラックアリゲーターストラップ、バックルは18KPGのアーディヨンバックルだ。


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