クレドール「Linealx」から、伝統工芸の木目金を文字盤に採用した限定モデル

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2021.09.30

セイコーは、クレドールから、江戸時代から伝承される金属工芸技術「木目金（もくめがね）」をダイヤルに採用した数量限定モデルを発売する。木目金とは400 年前の江戸時代に刀装具用に考案された、異なる色の金属を幾つも重ね、彫りやひねりを加えたのちに平らに伸ばすことで木目模様を出す日本独自の加工技術。彫金と鍛金の両方の技術を持ち合わせてこそ習得できる非常に複雑で高度な職人技を要する工芸といえる。現代では、その美しさから主にジュエリーに用いられ、長年色褪せることなく美しい風合いを保ち続けられることも大きな特徴である。

木目金鐔無銘　江戸時代中後期赤銅､銅､金､銀　杢目金屋所蔵

吉兆とされる雲「瑞雲（ずいうん）」をモチーフにした木目金ダイヤル

伝統工芸「木目金（もくめがね）」を文字盤に採用した限定モデル
表現する模様に合わせ、18KWG・YG・PG、シルバーの金属プレートをそれぞれ研磨、脱脂
素材ごとに融点が異なるプレートを、最適なバランスの温度、時間、圧力で一枚に接合
場所によって彫りの深さを変化させ、表面に現れる金属の色を変え、理想通りの木目模様が表現できるように仕上げる
板厚 0.8mm になるように均一に伸ばして木目模様を浮かび上がらせる
メンズモデルは昼の瑞雲をテーマにシックな印象
レディスモデルは夕暮れ時の瑞雲をテーマに華やかな表情

高く評価された2019年発売のモデルと同様に、株式会社杢目金屋（もくめがねや）代表取締役の髙橋正樹氏監修のもと、木目金技術をダイヤルに採用した第二弾の限定モデル。幻想的な「瑞雲」をモチーフに独創的な木目のダイヤルデザインに仕上げた。「瑞雲」とは光彩を帯びた彩雲と呼ばれる珍しい雲の総称で、古来より吉兆を表すとされている。卓越した技術を持つ職人によって1 枚ずつ手作りされることで生み出されるダイヤルの風情ある表情は、希少性が高く、結婚の周年記念や節目の贈答品にも相応しい一品である。

　使用する貴金属プレートは、メンズが12 層、レディスは13 層とその種類と量を変えて製作し、3 時位置のカレンダー窓に金属の重なりを見ることができる。

クレドールリネアルクス
自動巻メカニカル木目金ダイヤル限定モデル

自動巻き（cal.6L75）。26石。2万8800振動/時。平均日差-10～+15 秒。パワーリザーブ約45時間。木目金ダイヤル（18KPG・18KWG・シルバー）。SS（直径38.5mm、厚さ10.1mm）。3気圧防水。付け替え用のクロコダイルストラップつき。世界限定30本。170万5000円（税込み）。

自動巻き（cal.2L75）。35石。2万8800振動/時。平均日差-15～+25 秒。パワーリザーブ約50時間。木目金ダイヤル（18KPG・18KWG・18KYG、シルバー）。SS（直径29.3mm、厚さ11.2mm）。ケースに26個のダイヤモンド（0.22cts）。。リューズにピンクサファイア（0.04cts）。3気圧防水。付け替え用のクロコダイルストラップつき。世界限定20本。203万5000円（税込み）。