ブルガリが「セルペンティ」ウォッチコレクションに新作を追加

ブルガリは新モデルの発表イベントであるLVMH ウォッチウィーク 2022で、「セルペンティ」コレクションの新モデルを発表した。「セルペンティ セドゥットーリ」と「セルペンティ トゥボガス」の新作は、ベゼル部分にダイヤモンドをセッティングし、18Kゴールドの外装でより華やかな印象となった。

異素材を組み合わせた「セルペンティ セドゥットーリ」

　ブルガリは2022年、ブランドのレディスウォッチを象徴するコレクション「セルペンティ」に新作を追加した。LVMHグループに属するブランドが新作発表を行うイベント「LVMH ウォッチウィーク 2022」で披露されたのは、「セルペンティ セドゥットーリ」と「セルペンティ トゥボガス」。どちらも18Kゴールドやダイヤモンドを採用しており、イベントを飾る華やかな存在となった。

　蛇の頭部を模したケースデザインを持つ「セドゥットーリ」は、2019年に誕生したコレクションだ。セルペンティは「トゥボガス」のブレスレットで知られるようになったが、ブルガリは新しいデザインのブレスレットを加えることで、蛇というインパクトをさらに広げる結果となった。

　ブレスレットはセルペンティの初代モデルから採用している六角形のモチーフで構成されている。流れるように手首にフィットする感覚が特徴で、まるで第2の皮膚のような存在感を放ち、バランスのとれた躍動感がスネークヘッドに見立てたケースとの一体感を生み出している。

　今回登場したのは、ステンレススティール、ステンレススティールと18Kピンクゴールド、そして18Kピンクゴールドのケースに、新しいブラックラッカーダイアルを配した、最もアイコニックな3つのバリエーションだ。ステンレススティールと18Kピンクゴールドのインデックスを配したベゼルの縁には、セッティングされたダイヤモンドが円を描いている。

　また、リュウズにはカボションカットのルベライトがセッティングされており、ピンクカラーが本作の華やかさを際立たせている。これらの貴重な要素は、ブルガリが創り上げてきたシグネチャーであることに疑いの余地はなく、モダンで日常的に着用する腕時計として本質を堂々と示している。

復活したイエローゴールドの「トゥボガス」

　腕時計らしい造形のセドゥットーリに対し、ブレスレットのようなシングルスパイラルの“胴体”を持つのが「セルペンティ トゥボガス」だ。このトゥボガスは、金属を織り上げたようなガスチューブに似ていることから名づけられた。今回コレクションに加わったのは、ベゼルの両側にダイヤモンドをセットし、ギョーシェ仕上げを施したホワイトのオパラインダイアルをあしらった、18Kイエローゴールドとステンレススティールとのコンビネーションのモデル。

　ブルガリは1940年代、トゥボガスのブレスレットに時計機能を組み込み、蛇をモチーフにしたウォッチを製作した。このデザインは1970年代に腕時計やブレスレット、ネックレス、リングに取り入れて蘇らせた。豊かな色彩の宝石やコインと組み合わされたその魅力的なコレクションは、毎日身につけて楽しむブルガリのジュエリーのスタイルとなった。

　トゥボガスは製造方法が複雑で、スティールの芯をゴールドまたはスティールでくるんだ長いバンドで形作られている。腕に巻きつけると、曲線を描くバンドが収まり、内部の構造が完全に隠される。このバンドを組み立てる際、金細工の職人はパーツ同時を完全に固定する「はんだ付け」を行わない。このコイル状のバンドの柔軟性だけで、トゥボガスの特徴である弾力が生まれているのだ。

　ジュエラーの感性で紡がれたこの腕時計はブルガリの誇りであり、どこまでもグラマラスでスタイリッシュなのである。