2020年、ジュネーブ・ウォッチ・デイズのスタートにあたり、旗振り役を務めたブランドのひとつであったブルガリ。第7回を迎え、いっそう盛り上がるこの新作見本市でブルガリがリリースしたのは、それにふさわしい大作であった。

Text by Tsubasa Nojima
[2025年9月2日公開記事]
「オクト フィニッシモ ヴィアネイ・ハルター 限定モデル」
ブルガリと、独立時計師ヴィアネイ・ハルターとのコラボレーションによって誕生した、異色の「オクト フィニッシモ」が登場。小説家ジュール・ヴェルヌや精密工学などからインスピレーションを得た、ヴィクトリア朝時代とSFの間にある「レトロフューチャー」の領域を体現するデザインが与えられている。

自動巻き(Cal.BVF200)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。Tiケース(直径40.5mm、厚さ9.7mm)。30m防水。世界限定30本。要価格問い合わせ。

自動巻き(Cal.BVF200)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。18KPGケース(直径40.5mm、厚さ9.7mm)。30m防水。世界限定10本。要価格問い合わせ。
本作はホワイトオパーリンのダイアルが4つの小窓からのぞくという独創的なレイアウトが採用されており、2時位置に時刻、4時位置にデイ&ナイトインジケーター、8時位置に第2時間帯を表示し、そして10時から12時位置にかけての円弧状の小窓によって日付を表示する。このユニークなレイアウトを実現しているのは、ブルガリが新規に開発したマイクロローター式自動巻きムーブメント、Cal.BVF200だ。約60時間のパワーリザーブを備え、ケースバックからブリッジのストライプ装飾や地板のペルラージュを楽しむことができる。

ケースは直径40.5mm。厚さは9.7mmに抑えられている。ケース素材のバリエーションは2種類用意され、ひとつがチタン、もうひとつが18Kピンクゴールドだ。チタンケースモデルには、チタン製ブレスレットが組み合わされ、世界限定30本で販売される。18Kピンクゴールドモデルはブラウンのレザーストラップを採用し、世界限定10本のみが用意される。

「オクト フィニッシモ ダズル」
8時位置にスモールセコンドを備えた、オクト フィニッシモをベースとする新作。ベゼルを除くダイアルからケース、ブレスレットに至るまで、自動車に施されるカモフラージュからインスピレーションを得たダズル迷彩を施すことで、オクト フィニッシモのエッジやラインをカモフラージュし、輪郭だけが残っているような視覚効果を与えている。この迷彩を実現しているのが、同社の誇る高精度なレーザー彫刻技術だ。その技術がもたらす繊細さと規則性は、他のいかなる加工方法でも実現不可能なレベルとされる。

自動巻き(Cal.BVL138)。2万1600振動/時。パワーリザーブ約60時間。Tiケース(直径40mm、厚さ5.15mm)。30m防水。289万3000円(税込み)。
時計の本来の機能である時刻表示を強調しないデザインによって、同社は“オートオルロジュリーとは、イメージ、知覚、解釈の芸術でもある”という考えを改めて問い掛ける。
ケースとブレスレットの素材はチタン。ケースは直径40mm、厚さ5.15mmとコンパクトに仕上げられ、内部にはマイクロローター式自動巻き機構を備えた厚さわずか2.23mmの薄型ムーブメントCal.BVL138が搭載されている。
「ブルガリ ティタニオGMT」

自動巻き(Cal.B192)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。Tiケース(直径40mm、厚さ9.7mm)。100m防水。71万5000円(税込み)。
「ブルガリ アルミニウム」の持つアイコニックなデザインを受け継ぎつつ、チタン製の外装が与えられることで現代性を体現した新作、「ブルガリ ティタニオ」が登場。そのひとつ「ブルガリ ティタニオGMT」は、ダイアル外周のツートーンによる24時間表示と、三角形のGMT針によって第2時間帯表示を行うモデルだ。
全体的に暗めのトーンで統一されており、複数の色使いをすることが一般的なGMTウォッチでありながらも、シンプルでシックな印象をもたらしている。しかしながら24時間表示を昼夜でブラックとグレーに色分けするなど、判読性や視認性は十分に確保されている。
サンドブラスト仕上げを施したケースは、直径40mmという取り回しやすいサイズ感。ブルガリのロゴを配したブラックのラバーベゼルと、チタン製のリンクが組み合わされたラバーストラップにも注目だ。100m防水を備え、天候や季節を気にすることなく日常的に着用することが可能だ。軽量なチタン製であるがゆえに、快適な装着感を得られる点でもデイリーウォッチとして好適と言える。ムーブメントは、約50時間のパワーリザーブを備えた自動巻きのCal.B192を搭載する。
「ブルガリ ティタニオ クロノグラフ」

自動巻き(Cal.B381)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約42時間。Tiケース(直径41mm、厚さ12.35mm)。100m防水。90万7500円(税込み)。
ブルガリ ティタニオのもうひとつの新作が、「ブルガリ ティタニオ クロノグラフ」だ。本作も同様に、ブルガリ アルミニウムのデザインコードを踏襲しつつ、チタン素材によって新たな表情を与えられたモデルである。
ブルガリ ティタニオGMT同様にシックなカラーリングを採用した本作は、ダイアル外周にタキメータースケールを配したスポーティーなクロノグラフウォッチだ。3時位置にスモールセコンド、6時位置に12時間積算計、9時位置に30分積算計、4時半位置に小窓による日付表示を搭載している。
ブラックDLC加工を施したチタン製のリュウズとプッシュボタンを備えた100m防水のケースは、直径41mm、厚さ12.35mm。自動巻きクロノグラフとしてはやや薄型なサイズである。ケースにはサンドブラスト加工が与えられ、ブラックラバーベゼル、チタン製リンクを挿入したラバーストラップとのコントラストを作り出している。ムーブメントは、約42時間のパワーリザーブを備えた自動巻きクロノグラフのCal.B381を採用している。



