高級機械式時計の伝統的なジャンルでありながら、近年はモダンウォッチの表現技法としても用いられるスケルトナイズ。肉抜きによって具現化された、美しさと個性を楽しむべく、今回はダイアル側のみを肉抜きしたモデルはオープンワークとして対象とせず、ムーブメント裏まで肉抜きされているものをスケルトンウォッチとして定義した上で、集計を行った。
デザイン美と技術力の結晶、スケルトンウォッチ
10位 ジャケ・ドロー/グラン・セコンド スケルトン
18point / 2persons
![グラン・セコンド スケルトン プラズマセラミック](https://www.webchronos.net/wp-content/uploads/2021/04/no94_ranking_10.jpg)
●極限まで肉抜きを施すことで生まれる、輪列が浮遊しているかのような感覚。それを利用し、どちらかと言えばクラシックな印象の強いジャケ・ドローのイメージを一新した。現代アートのような新機軸は、ブランドの新時代を感じさせる。(安藤)
9位 クレドール/シグノ
19point / 2persons
![GBBD958](https://www.webchronos.net/wp-content/uploads/2021/04/no94_ranking_9.jpg)
●国産スケルトンウォッチの歴史はクレドールと共にあるといっても過言ではないくらい、折に触れて作品を発表し続けてきた歴史をまずは評価したい。そして卓越した彫金技術で表現された日本の伝統美にも脱帽。世界に誇る日本の名品である。(名畑)
8位 フランク ミュラー/ヴァンガード 7デイズ パワーリザーブ スケルトン
20point / 2persons
![ヴァンガード 7デイズ パワーリザーブ スケルトン](https://www.webchronos.net/wp-content/uploads/2021/04/no94_ranking_8.jpg)
●ダイナミックなV字フレームで、繊細なのに力強いビジュアルに。(篠田)
7位 ピアジェ/「ピアジェ ポロ」スケルトン
26point / 3persons
![ピアジェ ポロ スケルトン](https://www.webchronos.net/wp-content/uploads/2021/04/no94_ranking_7.jpg)
●超薄型自動巻きスケルトンウォッチをラグジュアリースポーツに結びつけた最新作に、ピアジェらしいセンスが光る。(菅原)
6位 オーデマ ピゲ/ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク
28point / 2persons
![ロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク](https://www.webchronos.net/wp-content/uploads/2021/04/no94_ranking_6.jpg)
●ベースとなったのは定番のCal.3120。肉抜きを前提とした設計ではないため、最新のスケルトンほど見せ場が多いわけではない。しかし、オーデマ ピゲらしい入念な仕上げと、2枚のテンプはそれだけで目を引く。申し分のない完成度を持つ時計。しかし、人気が集中する今、もはやその入手は不可能だろう。(広田)
5位 ロジェ・デュブイ/エクスカリバー オートマティック スケルトン
30point / 3persons
![エクスカリバー オートマティック スケルトン](https://www.webchronos.net/wp-content/uploads/2021/04/no94_ranking_5.jpg)
●ひと目見てロジェ・デュブイのものだと分かる、デザイン性の高い、星型の「アストラルスケルトン」ムーブメントが最大の特徴。ロジェ・デュブイはスケルトンムーブメントのアイコン化に成功した数少ないブランドだと思う。(安藤)
4位 コルム/ゴールデンブリッジ
32point / 2persons
![ゴールデンブリッジ レクタングル](https://www.webchronos.net/wp-content/uploads/2021/04/no94_ranking_4.jpg)
●魅せるムーブメントの草分け。これをずっと作ってきたということ自体が凄いこと。(篠田)