【90点】ロレックス/オイスター パーペチュアル シードゥエラー 4000

FEATUREスペックテスト
2014.12.03

赤い歯車とブルーのパラクロム・ヘアスプリングも目に鮮やかなキャリバー3135。裏蓋に隠れてしまうところでも、丁寧な装飾は欠かせない。

価格の面ではどのような位置か

さて、価格についてだが、シードゥエラー 4000は95万円。まさにサブマリーナー デイト(81万円)とロレックス ディープシー(105万円)の中間に位置している。この3つはそれぞれ好ましいイメージがあり、価値も高い。3つとも同じムーブメントを搭載し、ケースやブレスレット、文字盤や針の仕上げ加工の良さは等しく、傷に強いセラミックベゼルをすべて使用していることを考慮すると、コストパフォーマンスの高に関してはサブマリーナーが優勢ということになろう。
しかし、本当にダイビングをする時に使おうとするならば、より高い耐圧防水性に着目すべきだ。ことに、長い時間を潜る場合、実用性の高さを考慮すると、シードゥエラー 4000やロレックス ディープシーが有利になる。そして、細かく異なるデザインも選択する時の決め手のひとつだ。直径40㎜のサブマリーナーが小さすぎると感じるならば、押し出しの強いロレックス ディープシーを選ぶのもよし。しかし、その大きさと厚さが気に入らず、ロレックスの典型であるサイクロップレンズが好みに合わないとなると、ここはシードゥエラー 4000に決定だろう。我々編集部が一番気に入っているのも、やはりシードゥエラー 4000である。
長子と末っ子に挟まれた真ん中の子でも、どっこい居場所は確保できる。結局、どの子も誕生した背景ではなく、個々の特徴がものを言うのだから。

技術仕様
ロレックス/オイスター パーペチュアル シードゥエラー 4000

製造者: ロレックス
Ref.: Ref.116600
機能: 時、分、秒(ストップセコンド仕様)、日付表示(クイックコレクト仕様)
ムーブメント: 自社製Cal.3135、自動巻き、2万8800振動/時、31石、耐震軸受け(キフ使用)、マイクロステラスクリュー付きグリュシデュール製テンワ、ブルーのパラクロム・ヘアスプリング(ブレゲエンドカーブ付き)、パワーリザーブ約48時間、C.O.S.C.認定クロノメーター、直径28.5㎜、厚さ5.37㎜
ケース: 904Lステンレススティール製、サファイアクリスタル風防、ねじ込み式トリプロックリュウズ、スクリューバック、122気圧防水
ブレスレットとクラスプ: 904Lステンレススティール製グライドロッククラスプ(小刻みに調節可能なエクステンション)付きオイスターブレスレットおよびセーフティーロック付きフォールディングクラスプ(フリップロック式)
サイズ: 直径40㎜
価格: 95万円

*価格は記事掲載時のものです。記事はクロノス ドイツ版の翻訳記事です。

精度安定試験 (T24の日差 秒/日、振り角)

平常時    
文字盤上 +4
文字盤下 +3
3時上 -1
3時下 0
3時左 +6
3時右 -6
最大姿勢差: 12
平均日差: +1
平均振り角:
水平姿勢 293°
垂直姿勢 259°


評価

ストラップとバックル(最大10pt.) 9pt.
操作性(5pt.) 5pt.
ケース(10pt.) 9pt.
デザイン(15pt.) 14pt.
視認性(5pt.) 5pt.
装着性(10pt.) 10pt.
ムーブメント(20pt.) 18pt.
精度安定性(10pt.) 7pt.
コストパフォーマンス(15pt.) 13pt.
合計 90pt.