女性が初めて高級腕時計を買うなら、どのブランド? オメガやブルガリなどお勧め5選を紹介

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2026.02.26

女性が“初めての高級腕時計”を選ぶうえで、おすすめしたいブランド5選を紹介する。腕時計を手掛けるメーカーやブランドは数多く存在するが、今回は知名度の高さや選択肢の豊富さ、機能性、メンテナンス性といったさまざまな観点から、筆者が自信を持っておすすめできるブランドを選出した。時計選びの際に、役立てていただければ幸いだ。

新居賢人:文
Text by Kento Nii
[2026年2月26日公開記事]


初めての1本にふさわしい、実力派ブランド5選

 繊細かつ複雑な構造を有し、時に貴金属や貴石が贅沢に用いられる高級腕時計は、数十万、数百万円を超えるものも決して珍しくない。そのため、購入前にはデザインや着用感だけでなく、メンテナンス性など、多角的な視点から吟味したいものだ。初めて高級腕時計を手に取るのであれば、なおさらモデル選びには時間をかけたいところである。

 そこで今回、初めて高級腕時計を手にする女性にもおすすめとなるブランドを、5つ厳選して紹介する。いずれも、国内外で支持を集める実力派ブランドであり、その知名度の高さから、ステータス性を重視する女性の期待にも十分に応えてくれるだろう。加えて、確かな品質や、普遍的かつアイコニックなデザイン性を備えたモデルを選べば、購入後の満足度も高く、長きにわたって愛用できるはずだ。

 また今回は、各ブランドの製造技術を体感するうえで申し分のない機械式モデルを中心に紹介する。もちろんブランドによっては、より手に取りやすいクォーツモデルや、ジュエリーライクな選択肢も用意されているため、さまざまな腕時計を検討してみてほしい。

グランドセイコー

 1960年、セイコーが国産最高級腕時計ブランドを志向して生み出したグランドセイコー。ムーブメントの開発をはじめ、時計製造を一貫して自社で手掛けるマニュファクチュールであり、精度、視認性といった実用時計に要求される品質や、高級腕時計らしい美観を追求してきたブランドである。特に、歪みのない表面仕上げを生み出すザラツ研磨や、日本の景観をモチーフとしたダイアル表現、1967年の「44GS」で確立され、以降共通するデザインコードとして継承されてきた「グランドセイコースタイル」などは、ブランドのウォッチメイキングの柱となっている。

 現行のラインナップは、異なるコンセプトを持つ4つのコレクションで構成され、機械式、クォーツ式に、セイコー独自のムーブメントであるスプリングドライブ式を加えた3つの駆動方式が展開されている。女性にお勧めしたいモデルは主に「ヘリテージコレクション」および「エレガンスコレクション」にて展開されており、実用時計としての確かな品質はそのままに、小ぶりなサイズ感を実現した顔触れがそろう。

エレガンスコレクション STGK009

グランドセイコー「ヘリテージコレクション」Ref.STGK009
自動巻き(Cal.9S27)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径27.8mm、厚さ11.2 mm)。10気圧防水。74万8000円(税込み)。(問)セイコーウオッチお客様相談室(グランドセイコー) Tel.0120-302-617

 取り上げるRef.STGK009は、グランドセイコーらしい普遍的なデザインコードを、直径27.8mmというコンパクトなサイズに凝縮しながら、ダイアルにマザー・オブ・パールを用い、かつテンパーブルーの秒針を添えることで、上品な表情に仕上げられたモデルである。搭載されるCal.9S27は、約50時間のパワーリザーブと高精度を両立しており、ケースに備わる10気圧防水も相まって、シーンを選ばない1本に仕上がっている。

オメガ

 オメガは、オリンピックのオフィシャルタイムキーパーや、NASAの月面着陸を含むプロジェクトにおける公式装備への選出など、輝かしい経歴を誇るブランドだ。1848年に時計職人のルイ・ブランによってスイスのラ・ショー・ド・フォンにて創業され、1894年発表のムーブメントが“究極”を意味する「Ω(オメガ)」と名付けられたことで、社名としてその名が定着した。

 現代のオメガで特筆すべきは、主力モデルのほとんどが「マスター クロノメーター」認定を取得している点だ。これは、優れた精度に加え、1万5000ガウス以上の超耐磁性を保証するものであり、スマートフォンやバッグの留め具といった、日常生活にあふれる磁気の影響を受けない。また、ムーブメントに広く搭載されるコーアクシャル脱進機は、部品の摩耗を抑えられるメリットがあり、メンテナンスの頻度を減らすことができる。いずれも、オメガの腕時計ならではの、デイリーユースに適した仕様と言えるだろう。

オメガ シーマスター アクアテラ 30MM

オメガ「シーマスター アクアテラ 30MM」Ref.220.10.30.20.01.001
自動巻き(Cal.8750)。2万5200振動/時。パワーリザーブ約48時間。SSケース(直径30mm、厚さ10.55mm)。150m防水。100万1000円(税込み)。(問)オメガ Tel.0570-000087

 そんなオメガのラインナップは、高性能スポーツモデルを中心に非常に多彩である。取り上げるRef.220.10.30.20.01.001は、ダイバーズウォッチライン「シーマスター」の中でも、シティユースに向く「シーマスター アクアテラ」に属する1本だ。程よい存在感の直径30mmケースを備え、艶やかなラッカー仕上げのダイアルを組み合わせている。ムーブメントには、前述のコーアクシャル脱進機を有するCal.8750を搭載しており、マスター クロノメーター認定を取得するなど、実用面も万全となっている。

ブルガリ

 ブルガリは、言わずと知れた、イタリアを代表するハイジュエラーだ。1884年に銀細工職人のソティリオ・ブルガリによって創業され、独創性豊かなクリエイションで世界的な名声を得るかたわら、1975年より腕時計市場にも参入した。現在では、時計製造部門を大幅に拡大しており、ムーブメントの自社開発からケース製造、組み立てまでを一貫して行う、マニュファクチュールとしての地位を確立している。

 同社の代表的なコレクションには、同名ジュエリーと世界観を共有する「セルペンティ」や、1977年の登場以来シグネチャーとなった「ブルガリ・ブルガリ」、ローマの建築物から着想を得た幾何学的なシェイプを持つ「オクト」などが挙げられる。中でもセルペンティは、知恵と生命力の象徴である“蛇”をモチーフとしており、1948年の誕生以来、不動のアイコンとして広く知られている。

ブルガリ セルペンティ セドゥットーリ

ブルガリ「セルペンティ セドゥットーリ」Ref.104062
自動巻き(Cal.BVS100レディ ソロテンポ)。28石。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径34mm)。30m防水。161万7000円(税込み)。(問)ブルガリ・ジャパン Tel.0120-030-142

「セルペンティ セドゥットーリ」のRef.104062は、この蛇というアイコンを、よりモダンに再解釈したモデルだ。蛇の頭部を思わせるドロップ型のケースや、ウロコを模したなめらかなブレスレットを持ち、ジュエリーライクでありながら、優れた着用感を実現している。また、ベゼルにダイヤモンド、リュウズにピンクルベライトがセットされ、華やぎのある佇まいに仕上げられている。

 内部には、2025年に発表されたばかりの、極小自動巻きムーブメントCal.BVS100を搭載しており、本格志向の女性のニーズにも応えるモデルと言える。

チューダー

 ロレックスの創始者、ハンス・ウィルスドルフによって設立されたチューダー。かつてはロレックスのディフュージョンブランドとして知られていたが、ヘリテージに範を取ったウォッチメイキングによって、現在では独自の世界観を確立するに至っている。また、実用的なムーブメントの開発にも精力的で、オメガに次ぐマスター クロノメーター認定の取得は記憶に新しい。

 チューダーの主軸となるのは、ダイバーズウォッチである「ブラックベイ」だ。歴代モデルに由来する豊富なデザインバリエーションを擁し、幅広い層から支持を集めている。また、女性が着用するのであれば、上記のブラックベイに加え、ケースとブレスレットが一体化したフォルムを持つ「チューダー ロイヤル」や、クラシカルかつフェミニンなデザインを持つ「クレア ドゥ ローズ」などが選択肢に挙がるだろう。

チューダー ブラックベイ 54 “ラグーンブルー”

チューダー「ブラックベイ 54 “ラグーンブルー”」Ref.M79000-0001
自動巻き(Cal.MT5400)。27石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径37mm)。200m防水。66万円(税込み)。(問)日本ロレックス / チューダー Tel.0120-929-570

 紹介するRef.M79000-0001は、ブランドの初代ダイバーズウォッチ「Ref.7922」をルーツに持つ「ブラックベイ 54」の人気モデルだ。南国の海をイメージした“ラグーンブルー”ダイアルを特徴とし、200m防水を有するケースには、直径37mm、厚さ11.2mmというジェンダーレスなサイズ感を採用している。また、ミラーポリッシュ仕上げのステンレススティール製ベゼルや、5列リンクのブレスレットが組み合わされ、いっそうエレガントな佇まいにまとめられた。

 約70時間のパワーリザーブを確保するCal.MT5400の搭載に加え、クラスプに、手首周りの変化にも対応する“T-fit”セーフティーキャッチを備えるなど、実用面でも抜かりのない1本である。

シャネル

 世界中の女性を魅了し続けるシャネルは、1910年にガブリエル・シャネルによって創業されたハイファッションブランドだ。シャネルといえば、クチュールに始まり、香水、化粧品、バッグといった、多彩かつ独創性豊かなアイテムの数々で知られるが、時計製造においてもその美学を遺憾なく発揮しており、“既存のコード(記号)からの解放”というブランドの精神を体現している。

 時計業界への本格参入は1987年のことだ。パリのヴァンドーム広場や、香水「シャネルN°5」のボトルストッパーを彷彿とさせるフォルムを持つ「プルミエール」で注目を集めると、2000年には高耐性セラミックを用いた「J12」を発表し、その革新性を業界に知らしめた。そのほかにも、男性的な要素を取り入れた「ボーイフレンド」や、ハンドバッグ「2.55」のクラスプを配した「コード・ココ」など、自社のコードを再解釈したユニークなコレクションを展開。スイスのラ・ショー・ド・フォンに自社工房を構えることで、これらタイムピースの品質を担保している。

シャネル

シャネル「J12 キャリバー 12.2」Ref.H5699
自動巻き(Cal.12.2)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。高耐性ホワイトセラミック×SSケース(直径33mm)。200m防水。132万5500円(税込み)。(問)シャネル(カスタマーケア) Tel.0120-525-519

 紹介する「J12 キャリバー 12.2」Ref.H5699は、直径33mmのモデルだ。ホワイトセラミックスを用いたケースは、特有の艶やかな質感を見せるとともに、200m防水と優れた耐傷性を誇り、毎日着用するにあたって頼もしい仕様と言える。ムーブメントには、ケニッシ製のエクスクルーシブムーブメントCal.12.2を搭載する。トランスパレントバックからは、その精緻なメカニズムや幾何学的なローターを観察できる仕様だ。


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