チェコを拠点とするロボットは、ブランド思想を最も明確に体現し、“新たな章の始まり”と位置付ける新コレクション「ROBOTIC ONE」を発表した。デザインを担当したのは、さまざまなブランドでのデザイン経験を持つマーカス・アイリンガーであり、ロボットの顔から着想を得た非対称のケースシェイプが特徴である。本コレクションはクロノグラフモデルとなっており、自社ムーブメントのCal.R11242を搭載している。

チェコのプラハを拠点とするロボット
ロボットは、チェコのプラハを拠点とするウォッチブランドである。ブランド名はチェコの作家であるカレル・チャペックが1920年に発表した戯曲『R.U.R.』において生み出した“robot”に由来する。ロボットの時計作りは、機械的精度や装飾性に留まらず、文化や物語といった人文的な背景を、造形として表現することを核に据えている。各モデルは、歴史的建造物が残り、美しい街として知られるプラハの遺産と、現代的なスイスの時計製造技術を融合させることをコンセプトとしている。
今般発表された「ROBOTIC ONE」は、ブランド思想を最も明確に体現するモデルとして企画され、“新たな章の始まり”と位置付けられている。ROBOTIC ONEのデザインを担当したのは、IWCやチューダー、H.モーザーなどの多くの名門ブランドでデザインを手掛けてきたマーカス・アイリンガーである。
ROBOTIC ONEは、2時位置と10時位置を頂点として6時方向に絞られた多角形シルエットに、丸形文字盤を持つ点が特徴だ。2時位置と4時位置にプッシャーを備えたクロノグラフモデルとなっており、詳しく見るとケースシルエットが前後左右に非対称となっていることが分かる。

自動巻き(Cal.R11242)。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径43.2mm、厚さ14.8mm)。10気圧防水。各170万5000円(税込み)。
このシルエットはロボットの顔から着想を得たものである。基本はサテン仕上げでメタリックな重厚感のある仕立てで、ベゼルやエッジ部にはポリッシュ仕上げを組み合わせて立体感を引き立てている。ベゼルは四角形の辺を大きく膨らませて円に近づけたような造形でオリジナリティーがある。
このように独自性にあふれたケースデザインと、そこからつながるエッジの効いたブレスレットがROBOTIC ONEのデザインマニフェストであり、「アイデンティティーを手首にもたらす」というマーカス・アイリンガーの狙いを達成したものとなっている。
搭載されるのは、ロボットによる自動巻きクロノグラフムーブメントのCal.R11242である。約55時間のパワーリザーブを備え、センターに時分針とクロノグラフ秒針、3時位置に30分積算計、6時位置に12時間積算計と日付表示、9時位置にスモールセコンドを配する。クロノグラフ秒針のカウンターウェイトとして、円を2つ連ねたロボットのブランドシンボルが配されていることがデザイン上のポイントだ。

用意されるのは、シルバー、ブルー、ブラックの3つのバリエーションである。シルバーモデルは、文字盤とインダイアルの外周にブルーを配し、さらにオレンジを差し色としている。2時位置のプッシャーにもオレンジを配していることは、デザインのワンポイントとして効いている。
ブルーモデルは彩度を抑えた調色が特徴で、インダイアルにはシルバーとオレンジの縁取り、オレンジのスケールおよび各種針、プッシャーを配して、ブルーとのコントラストを生み出している。
ブラックモデルは一転してモノトーンな仕立てとなっており、ブラックをベースにホワイトのインデックス、シルバーの時分針というデザインだ。ここに、ブルーのクロノグラフ秒針とプッシャーが、ささやかな差し色となっているのが特徴である。



