世界経済の先行き不安から、高級時計市場にも暗雲が立ち込め始めている。実際、スイス時計協会FHが発表した2025年の年次レポートでは、スイス時計輸出額は前年比で1.7%減少、とりわけ大きなマーケットである中国への輸出が12.1%も減少した。しかし2026年、そんな暗雲を吹き払うかのように、各ブランドが多数の新作時計をリリースしている。本記事では、そんな今年の新作時計をブランドごとにまとめて掲載する。随時更新予定!

あ行
IWC
パイロットウォッチの作り手として高名なIWCは、今年「宇宙」をトピックのひとつとし、有人宇宙飛行のための「バーティカル・ドライブ」をリリースした。また、同じ“空”つながりで、4種のコレクションから『星の王子さま』モチーフの“プティ・プランス”が登場しており、見どころは満載だ。
ウブロ
もはや“あらゆる”と言いたくなるほど、さまざまな素材を使って自由な表現をかなえてきたウブロ。2026年もそんな素材使いに目を見張る新作時計が取りそろえられているが、一方で自社開発クロノグラフ「ウニコ」にフォーカスし、5つの特許技術を強調した「ビッグ・バン リローデッド」も注目作としてラインナップされる。
ヴァシュロン・コンスタンタン
“EXPLORE ALL WAYS POSSIBLE(あらゆる可能性を探求して)”をテーマとするヴァシュロン・コンスタンタン。極めて複雑な機構を多数搭載させた「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン・スケルトン」は言わずもがな、レギュラーコレクションである「オーヴァーシーズ」「ヒストリーク・アメリカン 1921」にも新しさを取り入れ、ブランドのさらなる飛躍を見せる新作時計の数々を披露している。
ヴァン クリーフ&アーペル
詩情あふれるストーリーを、画期的なアイデアと高度な時計製造技術によって生み出すヴァン クリーフ&アーペル。今年も眺めているだけで心躍るような、美しくも複雑なタイムピースの数々で話題をさらう。
H.モーザー
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブにて、今年はメインブースへと移動し、より広々としたスペースでその独創的な世界観を見せたH.モーザーは、「ストリームライナー」を中心に、持ち前の創意工夫が生きる、そしてラグジュアリーな新作時計を豊富にリリースした。
A.ランゲ&ゾーネ
A.ランゲ&ゾーネは例年寡作ながらも、傑出した新作モデルを発表することで知られている。2026年の新作時計も「ランゲ 1・トゥールビヨン・パーペチュアルカレンダー“ルーメン”」「サクソニア・アニュアルカレンダー」と、2種3型のみながら、新開発ムーブメントを搭載したラインナップだ。
エルメス
革製品を手掛ける名門ブランド・エルメスは、ハイレベルなウォッチメイカーの顔も持つ。2026年はスポーティーな「エルメスHO8」から複雑機構を搭載した「アルソー ミニッツリピーター サマルカンド」まで、居並ぶ時計専業メーカーの中でもキラリと輝く新作時計をお披露目する。
オーデマ ピゲ
2025年に創業150周年を迎えたオーデマ ピゲ。この年、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026へ参加することを表明した。見本市より先立って発表された豊富な、そして見事な新作時計は、早くも市場で大きな話題を呼んでいる。
オメガ
2026年最初の“SPEEDYTUESDAY”にリリースした「スピードマスター ムーンウォッチ ブラック ホワイト」、そして2針でありながらもマスター クロノメーターを取得した「コンステレーション オブサーバトリー」まで、アイコニックな意匠と極めて優れた機能性を強みとしたオメガの新作時計をまとめて紹介する。
オリエント
2025年に誕生75周年を迎えたオリエント。画期的なアイデアとそれを実現する技術力によって、他社にはない個性的な腕時計を製造し続けてきた。節目の年の翌年も、そんなオリエントの“色”が盛り込まれた新作時計がそろえられている。
オリエントスター
オリエント誕生の翌年、「輝ける星」と名付けられて生み出されたオリエントスターもまた、今年75周年を迎えた。自社製ムーブメント、上質な外装、にもかかわらず手の届きやすい価格設定によって、幅広い層に愛される同ブランドらしい新作時計で今年も市場を駆け抜ける。
オリス
スイス・ヘルシュタインに拠点を構え、機械式時計のみを製造し続けるオリス。現代では珍しく、どのコングロマリットにも属さない独立経営のブランドでもある。そんなオリスが2026年に放ったのは、過去のアーカイブを踏襲した「スターエディション」、そして多彩な「アートリエ」だ。
か行
カシオ
もはや時計の“ジャンル”のひとつと言うべきG-SHOCKで知られるカシオ計算機の時計。一方で2026年、G-SHOCKのみならず、機械式のEDIFICEやエレガントなオシアナスをはじめ、幅広いブランドから多数の新作モデルを打ち出した。
カルティエ
ムーブメント、そして外装もマニュファクチュールによって自社製造し、唯一無二の時計を作り続けるカルティエ。2026年のウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブでも多数の快作を発表し、ウォッチメーカーとしてもジュエラーとしても、超一流であることを改めて見せつける。
グランドセイコー
ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブでは広々としたブースで、新作時計とリンクする展示によって話題をさらったグランドセイコー。その新作時計とは、昨年リリースされたU.F.A.を搭載した小ぶりなダイバーズウォッチと、マイクロアーティスト工房で手掛けられた、特別な「マスターピースコレクション」である。
クレドール
日本の美意識と匠の技によって生み出される、日本初のドレスウォッチブランド・クレドール。2026年にはウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブに初出展し、同ブランドのオリジナリティーを世界に示した。
クロノスイス
クロノスイスは1983年、ドイツ・ミュンヘンで創業し、現在はスイス・ルチェルンにアトリエを構える機械式時計ブランドだ。“モダンメカニカル”を標榜し、前衛的なデザインや機構を採用しつつ、ギヨシェ装飾やエナメルといった伝統技法を大切にしたタイムピースを製造しており、2026年もそんな同ブランドの精神が宿る新作時計がリリースされる。
さ行
シチズン
エコ・ドライブやスーパーチタニウムをはじめ、ユーザーの日常に寄り添った高性能時計を手掛けるシチズン。そんなシチズンの独自技術エコ・ドライブが2026年に誕生50周年を迎え、ますますの勢いを見せている。
シャネル
2026年のシャネルはセラミックスの使い手として、シャネルの、そしてセラミックウォッチのアイコンである「J12」をはじめ、その技術力を存分に示した感嘆させられる新作時計の数々を披露する。
ジャガー・ルクルト
超絶コンプリケーション、優美な3針、極上のエナメル技法……。スイス・ジュウ渓谷で培ってきた高度な時計製造技術によって、時計愛好家垂涎のタイムピースを製造するジャガー・ルクルト。2026年も、そんなジャガー・ルクルトらしい新作時計が続々とリリースされている。
ショパール
スイス・フルリエのショパールマニュファクチュールで生み出されている「L.U.C.」が、2026年に30周年を迎えた。このL.U.C.の周年を祝うにふさわしい上質な新作時計の数々をまとめて紹介する。
ジン
「ジン特殊時計」を正式名称とし、その名が表すかのように「使うためだけの時計」を作り続ける、ユニークなブランドがジンだ。2026年はウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブに参加し、“ムーンライト表示”を備える「308 ハンティング ウォッチ」をはじめ、特殊な時計の数々を発表した。
セイコー
セイコー プロスペックスやセイコー プレザージュ、セイコー アストロン等、非常に多彩なブランド展開によって、腕時計の裾野を広げる国産時計の雄セイコー。2026年も各ブランドから、目を引く新作時計が続々発表されている。
ゼニス
LVMH ウォッチ ウィークでは、モダンな「デファイ」の新作時計が目立ったゼニス。続くウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブでは、2025年に復刻させたCal.135を搭載する「G.F.J.」、そして「クロノマスター スポーツ」から、魅力的なバリエーションの数々が打ち出される。
た行
タグ・ホイヤー
計時技術を早くから研鑽し、クロノグラフ技術で他社に先鞭をつけてきたタグ・ホイヤーが2026年に放ったのは、まったく新しいクロノグラフムーブメントCal.TH80-00だ。このクロノグラフは、従来あったコラムホイールやカム、レバーを極限まで廃したものとなっているのだ。
チャペック
1845年、ポーランド人時計師のフランソワ・チャペックによって立ち上げられるも1869年に休眠、2012年にハリー・グール、ザビエル・デ・ロックモーレル、セバスティアン・フォロニエによって再興されたのがチャペックだ。複雑でユニークな機械式時計の製造を得意としており、2026年は代表作の「アンタークティック」から新しいモデルが登場している。
チューダー
自社のアーカイブにのっとりつつ、現代テクノロジーの下、高性能を与えた腕時計を強みとするチューダー。2026年はブランドの誕生から100年という節目にあたり、この歴史を結実させたと言える新コレクションがリリースされた。
ティファニー
2025年よりLVMH ウォッチ ウィークに参加するティファニーは、今年さらにそのコレクションを充実させる。ジュエラーとして歴史を築いてきたティファニーだからこそ作ることのできる至高のタイムピースの数々は必見。
な行
ノモス グラスヒュッテ
ドイツの高級腕時計ブランドとして、手堅い、質実剛健な腕時計を製造してきたノモス グラスヒュッテ。一方で近年はスポーティーな意匠や個性的なカラーリングを取り入れることで、洗練された印象も獲得している。
ノルケイン
新興ブランドでありながら、「ワイルドワン」の大ヒットを契機に、高級時計市場で高いプレゼンスを示すのがノルケインだ。2026年はウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブで、同ブランドの代表コレクション「ワイルドワン スケルトン」から、独自開発素材を採用した異色の新作を発表する。
は行
パテック フィリップ
「ノーチラス」50周年、懐中時計にのみ搭載されていた超絶コンプリケーションの腕時計での採用、「CUBITUS」の新作……2026年も何かと話題の多いパテック フィリップの、多数の新作時計をまとめて紹介する。
パネライ
例年趣向を凝らしたブースで話題のウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブでのパネライ。もちろん新作時計も注目だ。長年の研究が結実した新開発手巻きムーブメントから原点回帰したモデルまで、パネライの2026年の新作時計の数々を見ていこう。
パルミジャーニ・フルリエ
数は多くないものの、いずれも時計愛好家の所有欲をくすぐる新作時計を送り出すパルミジャーニ・フルリエ。2026年の注目作は、画期的なクロノグラフとなる「トンダ PF クロノグラフ ミステリューズ」だ。
ピアジェ
薄型ムーブメントの製造でもハイジュエリーウォッチの製造でも一家言持つピアジェ。それぞれの分野でのクラフツマンシップが生きる新作時計の数々は、今年も時計市場を賑わせるだろう。
ファーブル・ルーバ
復活からわずか2年にも満たない間に、多数のコレクションを展開するファーブル・ルーバ。2026年は早速ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブに出展し、昔からのファンも新規ユーザーも取り込むであろう魅力的なモデルの数々を披露した。
ブルガリ
LVMH ウォッチ ウィーク、そしてウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブそれぞれで異なる新作時計を発表したブルガリ。とりわけ後者では、新開発ムーブメントを伴って発表された、直径37mmの「オクト フィニッシモ」に注目が集まっている。
フレデリック・コンスタント
「手の届くラグジュアリー」をコンセプトとするフレデリック・コンスタントは、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026にて、新ムーブメントを搭載した「クラシック ワールドタイマー マニュファクチュール」をリリース。コンセプトを体現する、上質でユーザーフレンドリーな1本となっている。
や行
ユリス・ナルダン
巨大なルートヴィヒ・エクスリン博士の顔を中央に鎮座させるなど、型破りなブースデザインで話題になった、ユリス・ナルダンのウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ。発表された新作時計も、常識を覆すような破格の1本だ。
ら行
ルイ・ヴィトン
2026年のLVMH ウォッチ ウィークでは、「エスカル」コレクションから多数の新作時計をリリースしたルイ・ヴィトン。旅をテーマのひとつとする同ブランドの旅情を感じさせつつ、至高の技術が投入された新作時計の数々をチェックしてほしい。
レイモンド ウェイル
「ミレジム」「フリーランサー」等、大ヒットを続々出すレイモンド ウェイル。2026年はブランド創業50周年ということもあり、このミレジムから稀少なモデルをリリースした。
ローラン・フェリエ
優れた外装技術によって、マイクロブランドでありながら時計愛好家から絶大な支持を集めるローラン・フェリエ。2026年はスポーティーでありながらも美しい「スポーツ・トラベラー」を発表する。
ロジェ・デュブイ
アヴァンギャルドな発想とデザインを特徴としつつも、創業以来の堅実なウォッチメイキングによって、唯一無二の腕時計を製造するロジェ・デュブイは、2026年に高精度パーペチュアルカレンダーとムーンフェイズを備える「エクスカリバー バイレトログラード パーペチュアルカレンダー」をリリースした。
ロレックス
時計市場の中でも、新作発表というと最も大きな話題となるロレックス。2026年はオイスター100周年にあたって特別モデルが打ち出されたほか、2年越しに「オイスター パーペチュアル ヨットマスター II」をリリースした。











































