パテック フィリップはウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ 2026にて、今年も多くの新作タイムピースを披露した。「CUBITUS(キュビタス)」初となる永久カレンダーウォッチなど、例年通り、多彩なコンプリケーションがお披露目されたが、2009年に廃盤となったミディアムサイズの「ゴールデン・エリプス」の復活も大きなトピックに挙げられるだろう。本記事では、それら新作モデルを一挙にご紹介する。

Text by Kento Nii
[2026年4月15日公開記事]
2026年4月25日更新
「セレスティアル・日昇・日没時刻」Ref.6105G
パテック フィリップの天文時計の系譜として、「日の出・日の入り」の時刻表示機能を搭載した、画期的なグランド・コンプリケーションが披露された。本機能は、かつて、ジェームズ・ウォード・パッカードやヘンリー・グレーブス・ジュニアのために製作された、極めて複雑な懐中時計などにのみ搭載されていたものである。今回、5年もの開発期間を経て、ついにレギュラーコレクションの腕時計での実用化が果たされた。

自動巻き(Cal. 240 C LU CL LCSO)。51石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース(直径47mm、厚さ12.39mm)。3気圧防水。7123万円(税込み)。
ハイライトである日の出・日の入りの時刻表示は、外周のポインターデイトとスケールを共有しており、センターから伸びる赤い針で日付、2本の白い針で日の出、日の入りの時間が示される。この機能は、スイス・ジュネーブの1年間のサイクルを再現するふたつの卵型カムと、特許取得済みのダブルフィーラーによって動作している。

また、驚くべきは、この機能が冬時間と夏時間の両方に対応している点である。ケースサイドのプッシャーで夏・冬時間の切り替えが可能であり、操作すると通常の時針が1時間動くと同時に、外周の日付スケールが連動して回転し、それぞれの時間への補正が行われるという。
ムーブメントは、開発にあたって6件の特許が出願された最新機、Cal. 240 C LU CL LCSOを搭載する。名機Cal. 240の極薄構造をベースとしており、日の出・日の入り機構などを構築する121個ものパーツを追加したにも関わらず、ベースムーブメントからの厚みの増加をわずか1.12mmまで抑えることに成功している。また、22Kゴールド製の偏心マイクロローターを採用するなど、薄さの追求に余念がなく、腕時計本体のケース厚も12.39mmにまで抑えられている。

複雑な機構を収めるケースは18Kホワイトゴールド製で、直径は47mmと大ぶりだ。一方で、ラグを持たないシームレスなシルエットによって、実際のサイズよりもすっきりとした印象を与える仕上がりとなっている。
「24時間表示アラーム」Ref.5322G
現代的なアラーム表示と、伝統的なカラトラバ・デザインを融合させた、新たなチャイミングウォッチが発表された。特許を取得した24時間アラーム機構を備えつつ、パテック フィリップのチャイミングウォッチとして、現行コレクションとしては唯一実用的な防水性を確保した、革新的なコンプリケーションだ。
自動巻き(Cal. AL 30-660 S C)。52石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。18KWGケース(直径41mm、厚さ12.22mm)。3気圧防水。4579万円(税込み)。
自動巻き(Cal. AL 30-660 S C)。52石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。18KWGケース(直径41mm、厚さ12.22mm)。3気圧防水。4579万円(税込み)。
本作の目玉となるアラーム機能は、ケースサイド2時半位置のプッシャーによって操作する仕様となっており、単一のハンマーがゴングを叩くことで、設定された時刻が知らされる。この設定時刻は、ダイアル上の小窓を通して15分刻みでデジタル表示され、アラームのON/OFF状態や、設定時刻の昼夜も、専用の小窓で判別できるようになっている。また、これらの機構は、21Kゴールド製ローターを備えた自動巻きムーブメント、Cal. AL 30-660 S Cによって制御される。

ラッカー仕上げのダイアルには、外周に向かって深みを増すグラデーションカラーを採用。カラーバリエーションは、ネイビーブルーとグリーンの2色が用意される。蓄光塗料が施されたホワイトゴールド製のアラビア数字インデックスとシリンジ型の針が配置されており、6時位置のポインターデイト表示も相まって、計器のような顔立ちを作り上げている。

ストラップは、ブルーダイアルにはクリームステッチ入りのネイビーブルー・コンポジットバンドが、グリーンダイアルにはパティーヌ仕上げのグリーン・アリゲーターバンドがそれぞれ合わされ、デザイン全体の統一感が高められている。なお、いずれのモデルにも、交換用のカーフスキン・ストラップが付属する。
「CUBITUS」Ref.5840P
四半世紀ぶりの新コレクションとして華々しいデビューを飾り、メゾンの新たなアイコンとなったスクエアウォッチ「CUBITUS(キュビタス)」。そのフラグシップとなる、永久カレンダーモデルが披露された。洗練されたスクエアケースと、スケルトンダイアル、精緻なコンプリケーションを融合させた、コレクション初となる「グランド・コンプリケーション」である。

自動巻き(Cal. 28-28 Q SQU)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。Ptケース(直径45mm(10-4時位置)、厚さ10mm)。3気圧防水。3053万円(税込み)。
本作でまず目を引くのが、ストライプを描くようにオープンワークが施された、ブルー・ソレイユ仕上げのダイアルだ。このオープンワークは、レーザーカットによって精密にくり抜かれており、永久カレンダーを構成する3つのインダイアルを際立たせている。また、その隙間からは、スクエアフォルムに合わせて設計された、緻密なムーブメントの構造をのぞかせている。

直径45mm(10-4時位置)のプラチナ製ケースは、ポリッシュとサテンの仕上げ分けによって、独創的なプロポーションを力強く強調している。搭載されるのは、永久カレンダーを備えた超薄型の自動巻きムーブメント、Cal. 28-28 Q SQUだ。スクエア型に造形されつつ、スケルトン仕様に仕立てられた専用キャリバーであり、ブルーのニスでカラトラバ十字があしらわれた、ロジウムメッキ仕上げの22Kゴールド製偏心マイクロローターを持つ。

「オンデマンド時・分表示とオートマトン」Ref.5249R
ブランドの近代コレクションにおいて初となる、オートマトン(からくり)を備えたマスターピースが発表された。1958年に天才時計師ルイ・コティエが考案した懐中時計(現在は同社のミュージアムに所蔵)から着想を得た本作は、17世紀フランスの詩人ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの寓話『カラスとキツネ』を、そのデザインコンセプトとしている。

自動巻き(Cal. 31-260 PS HMD AU)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KRGケース(直径43mm、厚さ11.55mm)。3気圧防水。6512万円(税込み)。
ダイアル上には、物語に登場する「カラス」と「キツネ」のからくりが鎮座している。これらは、2時位置のプッシャーを押すことで作動する、オンデマンドのレトログラード式時分表示機構だ。プッシャーを押し込むと、キツネの鼻先が時を、カラスがくわえるチーズが分を指し示すという、複雑かつ遊び心にあふれたアニメーションが起動する。

この精緻なからくりを包み込むのは、直径43mmの18Kローズゴールド製ケースである。全体に丹念なポリッシュ仕上げが施されたほか、ターバン型のリュウズを持ち、古典的な外観が貫かれている。また、このケースは“オフィサー“スタイルを採用しており、ムーブメントの精緻な駆動や装飾を鑑賞できるようになっている。

内部には、プラチナ製の偏心マイクロローターを搭載する自動巻きムーブメント、Cal. 31-260 PS HMD AUが収められている。ストラップは、チョコレートブラウンの艶やかなアリゲーター・バンドが組み合わされ、格調高い外観をいっそう引き立てている。
「ミニット・リピーター」Ref.7047G
複雑機構であるミニッツリピーターに、モダンかつスポーティな解釈を加えた意欲作が登場した。クールなカラーパレットによって、アーバンカジュアルにもマッチする、新たなグランド・コンプリケーションのスタイルを提案する1本だ。

自動巻き(Cal. R 27 PS)。39石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース(直径38mm、厚さ10.24mm)。非防水。9056万円(税込み)。
本作のトピックは、鮮烈なコントラストを描くネイビーブルーのダイアルだ。中央にはエンボス加工によるカーボン・パターンが施され、その周囲をスネイル仕上げのインナーミニッツスケール、回転サテン仕上げのアワーサークル、そしてソレイユ仕上げのアウターミニッツスケールが取り囲んでいる。さらに、オレンジの差し色がスポーティなアクセントとして効いており、パテック フィリップのミニッツリピーターとしては異例とも言える、アヴァンギャルドな表情を獲得している。

搭載するCal. R 27 PSは、2本のクラシック・ゴングを備えたミニッツリピーター・ムーブメントだ。22Kゴールド製の偏心マイクロローターによる自動巻き機構を備え、トランスパレント仕様のケースバックからは、澄んだ音色を生み出す精緻なメカニズムと卓越した仕上げを堪能できる。

「クロノグラフ・永久カレンダー」Ref.5270P
パテック フィリップにおける、クロノグラフ・永久カレンダーウォッチの歴史は、1941年に誕生した「Ref.1518」から現代まで継承されてきた。その最新機にあたる「Ref.5270」のプラチナ製ケースモデルに、3種の新色が追加された。

手巻き(Cal. CH 29-535 PS Q)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。Ptケース(直径41mm、厚さ12.4mm)。3気圧防水。4050万円(税込み)。
手巻き(Cal. CH 29-535 PS Q)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。Ptケース(直径41mm、厚さ12.4mm)。3気圧防水。4050万円(税込み)。
手巻き(Cal. CH 29-535 PS Q)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。Ptケース(直径41mm、厚さ12.4mm)。3気圧防水。4050万円(税込み)。
バリエーションは、奥深いソレイユ仕上げが施されたアントラサイトに、ビビッドなラック・ブルーとラック・レッドが展開される。既存のグリーンダイアルに連なる、鮮やかな3色のグラデーションカラーダイアルであり、クラシカルなハイコンプリケーションウォッチに、モダンなアプローチを加えている。

搭載する手巻きムーブメントCal. CH 29-535 PS Qは、クロノグラフに関する6件の特許技術が反映された、傑作キャリバーとして知られる。曜日・月表示、ポインターデイトとムーンフェイズを備えるほか、小窓による閏年サイクルや昼夜の表示を持ち、ダイアル上でその豊富な情報量が上品にまとめられている。

直径41mmのプラチナ製ケースは、くぼみを持たせたコンケーブ・ベゼルと、「ティアード」と呼ばれるシャープな形状のラグを備え、全体に丹念なポリッシュ仕上げが施された。また、それぞれのモデルには、ダイアルの色彩と合わせたステッチを持つ、スポーティなファブリック調のコンポジットバンドが組み合わされている。

「スプリット秒針クロノグラフ・永久カレンダー」Ref.5204G
永久カレンダーとスプリットセコンド・クロノグラフという、ブランドが誇るふたつの複雑機構を併せ持つ「Ref.5204」に、18Kホワイトゴールドケースモデルが追加された。

手巻き(Cal. CHR 29-535 PS Q)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KWGケース(直径40mm、厚さ14.3mm)。3気圧防水。6201万円(税込み)。
ダイアルには、ソレイユ仕上げが施されたネイビーブルーカラーを採用。レッドに染められた3本のクロノグラフ針によって、高い判読性とともにアクセントが添えられている。さらに、レッドのステッチが入ったコンポジットバンドとの組み合わせによって、至ってスポーティな表情にまとめられた。なお、本作には交換用として、同じくレッドステッチが入ったダークブルーのアリゲーターバンドも同梱される。

内部には、既存モデルから引き続き、Cal. CHR 29-535 PS Qを搭載する。ふたつのコラムホイールと水平クラッチを有するスプリットセコンド・クロノグラフ機構に、永久カレンダーのモジュールを重ね合わせた、極めて複雑な構造を誇るムーブメントだ。その構成部品の数は、実に496個にも上る。
「インライン永久カレンダー」Ref.5236P
永久カレンダーにおける曜日・日付・月表示を、12時位置の窓で1列に並べて表示する「インライン永久カレンダー」に、新たなカラーバリエーションが加わった。

自動巻き(Cal. 31-260 PS QL)。55石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。Ptケース(直径41.3mm、厚さ11.07mm)。3気圧防水。2540万円(税込み)。
2021年に登場した初の「インライン永久カレンダー」では、プラチナケースとブルーダイアルを採用していたのに対し、本作ではプラチナケースにシルバーダイアルを組み合わせている。さらに、ケースには、クリーム色のステッチが効いたファブリック柄のアントラサイト・コンポジットバンドが取り付けられ、洗練された佇まいを見せている。

直径41.3mmのケースは、全体がポリッシュで仕上げられ、プラチナ特有の重厚な輝きを放つ。また、6時位置のラグの間にはダイヤモンドがセットされており、最高級の素材を用いたモデルであることが示されている。
搭載されるのは、4枚のディスクを同一平面上に配置し、カレンダー機構を集約したCal. 31-260 PS QLである。この独創的なインライン表示を実現するため、3つの特許技術が投入されており、従来の永久カレンダーとは一線を画す視認性と、シンプルなダイアルレイアウトを実現している。加えて、プラチナ製の偏心マイクロローターにより、複雑なカレンダー機能を備えながらも、ケース厚11.07mmというスリムなプロポーションをかなえている。
「年次カレンダー・ムーンフェイズ」Ref.5396R
1年に一度の調整で済む年次カレンダーは、パテック フィリップが1996年に特許を取得した実用的な複雑機構である。本機能とムーンフェイズ表示を兼ね備える「Ref.5396」に、18Kローズゴールドケースとサンドベージュ・ソレイユ・ダイアルを持つ優雅な選択肢が加わった。

自動巻き(Cal. 26-330 S QA LU 24H)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KRGケース(直径38.5mm、厚さ11.2mm)。3気圧防水。1099万円(税込み)。
このサンドベージュダイアルには、放射状のソレイユ仕上げが施されており、18Kローズゴールド特有の温かみのある輝きとの調和が生まれている。また、ファセットカットを施したドーフィン針と弾丸型のアワーマーカーが配され、同系色のダイアルでありながら、光の反射によってその存在が際立っている。

ムーブメントは、Cal. 26-330 S QA LU 24Hが引き続き搭載される。2月末のみのカレンダー調整で日付表示が済むという、複雑なメカニズムを有しており、サファイアクリスタル・バックから、その精緻な駆動や、21Kゴールド製のローターの回転を鑑賞できる。
直径38.5mmのケースはベゼルからラグにかけて滑らかな曲線を描いており、全体に施されたポリッシュ仕上げがローズゴールドの艶やかさを強調している。手首に寄り添うストラップには、手縫いによるダークチェストナットカラーの艶やかなアリゲーター・バンドがセレクトされ、ローズゴールド製の折り畳み式バックルが取り付けられている。
「カラトラバ」Ref.5227G
パテック フィリップを象徴するドレスウォッチである「カラトラバ」。その中でも、“オフィサー“タイプのケースを備えた人気モデル「Ref.5227」に、ローズゴールドめっきオパーリン・ダイアル仕様が加わっている。

自動巻き(Cal. 26-330 S C)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWGケース(直径39mm、厚さ9.24mm)。3気圧防水。769万円(税込み)。
わずか9.24mmの厚さに抑えられた18Kホワイトゴールド製ケースは、ラグからサイドにかけての流れるような曲線美を特徴とする。このケースの裏側には、サファイアクリスタル・バックを保護するダストカバーが隠し蝶番で取り付けられており、伝統的な懐中時計を彷彿とさせる仕様となっている。

搭載するムーブメントは、Cal. 26-330 S Cだ。ひとたびダストカバーを開ければ、パテック フィリップ・シールの厳しい基準をクリアした、その精緻な仕上げを堪能することができる。また、ここでは、巻き上げ効率に優れる21Kゴールド製ローターも見られる。
ストラップには、味わい深い表情を引き立てる、ブリリアント・チョコレートブラウンのアリゲーター・バンドが採用される。クラシカルなピンバックルも、ケースと同様の18Kホワイトゴールド製だ。
「ゴールデン・エリプス」Ref.5738G&Ref.3738/100G
1968年の誕生以来、ミニマルなデザインと独創的なフォルムで愛好家を魅了してきた「ゴールデン・エリプス」。この名作コレクションのミディアムサイズモデルが復活を遂げた。
自動巻き(Cal. 240)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース(縦39.5×横34.5mm、厚さ5.9mm)。3気圧防水。700万円(税込み)。
自動巻き(Cal. 240)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース(縦35.6×横31.1mm、厚さ5.9mm)。3気圧防水。659万円(税込み)。
ケースデザインは、過去モデルからそのまま受け継がれており、オーバル型の柔らかなシルエットを描いている。ケース素材には、18Kホワイトゴールドを採用。ふたつのサイズバリエーションが用意されており、縦39.5mm、横34.5mmのRef.5738Gと、クラシカルなサイズ感の縦35.6×横31.1mmのRef.3738/100Gが登場している。

搭載するのは、かつてのRef.3738にも採用されていた名機、Cal. 240だ。22Kゴールド製の偏心マイクロローターを組み込むことで、厚みを2.53mmにまで抑えた極薄ムーブメントである。同ムーブメントを内蔵することで、新作2モデルは、それぞれ異なるケースサイズでありながら、どちらもコレクション最薄となる5.9mmの厚さを実現している。
ミニマルなダイアルレイアウトもそのままだ。18Kゴールド製のダイアルプレートに、ホワイトゴールドのバトン型アワーマーカーと、繊細な“シュヴー”(髪の毛のように細い)型針のみが配置されている。また、ソレイユ仕上げとオリーブグリーンカラーによる奥深い色彩を持ち、クリームステッチが入った同色のカーフスキンストラップが、全体の印象をいっそうシックに仕立て上げている。
「コンプリケーション」Ref.4946G-001
ジェムセッティングを廃した、コンパクトな年次カレンダーウォッチとして展開される「Ref.4946」シリーズ。その新作には、コンテンポラリーな印象を与える18Kホワイトゴールドモデルが登場している。

自動巻き(Cal. 26-330 S QA LU)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ最小35時間、最大45時間。18KWGケース(直径38mm、厚さ11mm)。3気圧防水。995万円(税込み)。
本作の涼しげなダイアルには、縦横に交差する二重のサテン仕上げが採用され、山東絹(シャントン)を思わせる繊細なタッチが添えられている。このダイアルとの一体感を生むのが、デニム調のカーフスキンストラップだ。いずれもブルーグレーカラーに彩られており、クラシカルな年次カレンダーウォッチでありながら、オフスタイルに向くカジュアルなルックスにまとめられている。

中央に寄ったインダイアルのレイアウトは、3時と9時位置のインダイアルで月・曜日が、6時位置で月相が表示される。この均整の取れたレイアウトは、パテック フィリップの年次カレンダーの中でも、一目でそれと分かるシグネチャーデザインとなっている。ムーブメントは、自動巻きのCal. 26-330 S QA LUを搭載する。
「コンプリケーション」Ref.7129J-001
時計師ルイ・コティエが考案したワールドタイム機能にルーツを持つRef.7129からは、カーマインレッドの新バリエーションが発表された。ケースには、ジェムセッティングをあえて省略した36mm径の18Kイエローゴールド製ケースを採用している。

自動巻き(Cal.240 HU)。33石。2万1600振動/時。パワーリザーブ最小48時間。18KYGケース(直径36mm、厚さ8.83mm)。3気圧防水。936万円(税込み)。
本作のワールドタイム機構は、1999年にブランドが特許を取得した画期的なメカニズムを持つ。これは、ひとつのプッシャーによって12時位置に任意の都市を設定するだけで、バイカラーの24時間リング、時針が完全に連動して切り替わるというものである。これにより、世界24都市のタイムゾーンにおける時刻と昼夜を直感的に読み取れるようになっている。

新色となるカーマインレッドのダイアルでは、中央から広がるようなハンドギヨシェ装飾が施され、豊かな立体感が演出された。加えて、ケースと調和するローザンジュ(菱形)針・アワーマーカーが載せられており、いずれも控えめな造形ながら、真紅のダイアルの中で鮮烈なコントラストを生んでいる。
「カラトラバ」Ref.7200/50G-001
カラトラバの新作には、直径34.6mmのコンパクトなモデルも登場している。直線的なラグと、ネジ留め式のストラップバーを備えたクラシカルな佇まいに、サンドベージュダイアルを組み合わせた1本である。

自動巻き(Cal.240)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ最小48時間。18KWGケース(直径34.6mm、厚さ7.37mm)。3気圧防水。613万円(税込み)。
ケースは18Kホワイトゴールド製で、職人による手作業で全面ポリッシュ仕上げが施されている。また、伝統的な“オフィサー・スタイル”のフォルムを踏襲しながらも、極薄ムーブメントのCal.240を搭載することで、厚み7.37mmというスレンダーなプロポーションを備えている点も時筆すべきである。

ストラップは、ダイアルと同系色のカーフスキンストラップが付属し、ホワイトゴールド製のピンバックルが取り付けられている。ケースバックはトランスパレント仕様であり、カラトラバ十字をあしらったオフセンターの22Kゴールド製マイクロローターを観賞することができる。



