2026年 パテック フィリップの新作時計を一挙紹介!

2026.04.15

パテック フィリップは、2026年4月14日より開催されている「ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ」にて、今年も多くの新作タイムピースを披露した。「キュビタス」初となる永久カレンダーウォッチなど、例年通り、多彩なコンプリケーションがお披露目されたが、2009年に廃盤となったミディアムサイズの「ゴールデン・エリプス」の復活も大きなトピックに挙げられるだろう。本記事では、それら新作モデルを一挙にご紹介する。

新居賢人:文
Text by Kento Nii
[2026年4月15日公開記事]


「グランド・コンプリケーション」Ref.6105G-001

 パテック フィリップの天文時計の系譜として、「日の出・日の入り」の時刻表示機能を搭載した、画期的なグランド・コンプリケーションが披露された。本機能は、かつて、ジェームズ・ウォード・パッカードやヘンリー・グレーブス・ジュニアのために製作された、極めて複雑な懐中時計などにのみ搭載されていたものである。今回、5年もの開発期間を経て、ついにレギュラーコレクションの腕時計での実用化が果たされた。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.6105G-001

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.6105G-001
自動巻き(Cal. 240 C LU CL LCSO)。51石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース(直径47mm、厚さ12.39mm)。3気圧防水。7123万円(税込み)。

 ハイライトである日の出・日の入りの時刻表示は、外周のポインターデイトとスケールを共有しており、センターから伸びる赤い針で日付、2本の白い針で日の出、日の入りの時間が示される。この機能は、スイス・ジュネーブの1年間のサイクルを再現するふたつの卵型カムと、特許取得済みのダブルフィーラーによって動作している。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.6105G-001

視覚的なハイライトであるダイアルは、サファイアクリスタルとミネラルクリスタルからなる3枚の透明なディスクを重ねることで構築されている。このダイアルでは、夜空の星の動きに加え、月の軌道と満ち欠けがリアルタイムで再現される。

 また、驚くべきは、この機能が冬時間と夏時間の両方に対応している点である。ケースサイドのプッシャーで夏・冬時間の切り替えが可能であり、操作すると通常の時針が1時間動くと同時に、外周の日付スケールが連動して回転し、それぞれの時間への補正が行われるという。

 ムーブメントは、開発にあたって6件の特許が出願された最新機、Cal. 240 C LU CL LCSOを搭載する。名機Cal. 240の極薄構造をベースとしており、日の出・日の入り機構などを構築する121個ものパーツを追加したにも関わらず、ベースムーブメントからの厚みの増加をわずか1.12mmまで抑えることに成功している。また、22Kゴールド製のオフセンター・マイクロローターを採用するなど、薄さの追求に余念がなく、腕時計本体のケース厚も12.39mmにまで抑えられている。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.6105G-001

ケースサイドには、宇宙船のモジュール構造を思わせる「X」字型の独創的な装飾が施されている。この装飾は、スポーティなタッチを添えるラバーストラップにも見られる。

 複雑な機構を収めるケースは18Kホワイトゴールド製で、直径は47mmと大ぶりだ。一方で、ラグを持たないシームレスなシルエットによって、実際のサイズよりもすっきりとした印象を与える仕上がりとなっている。


「グランド・コンプリケーション」Ref.5322G

 現代的なアラーム表示と、伝統的なカラトラバ・デザインを融合させた、新たなチャイミングウォッチが発表された。特許を取得した24時間アラーム機構を備えつつ、パテック フィリップのチャイミングウォッチとして初めて実用的な防水性を確保した、革新的なコンプリケーションだ。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5322G-001

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5322G-001
自動巻き(Cal. AL 30-660 S C)。52石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。18KWGケース(直径41mm、厚さ12.22mm)。3気圧防水。4579万円(税込み)。
パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5322G-010

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5322G-010
自動巻き(Cal. AL 30-660 S C)。52石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約52時間。18KWGケース(直径41mm、厚さ12.22mm)。3気圧防水。4579万円(税込み)。

 本作の目玉となるアラーム機能は、ケースサイド2時半位置のプッシャーによって操作する仕様となっており、単一のハンマーがゴングを叩くことで、設定された時刻が知らされる。この設定時刻は、ダイアル上の小窓を通して15分刻みでデジタル表示され、アラームのON/OFF状態や、設定時刻の昼夜も、専用の小窓で判別できるようになっている。また、これらの機構は、21Kゴールド製ローターを備えた自動巻きムーブメント、Cal. AL 30-660 S Cによって制御される。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」

12時のアラビア数字インデックスをくり抜く形で、ベル型の小窓が配されており、ここでアラームのON/OFFが確認できる。その下には設定時刻、昼夜表示が並ぶ。

 ラッカー仕上げのダイアルには、外周に向かって深みを増すグラデーションカラーを採用。カラーバリエーションは、ネイビーブルーとグリーンの2色が用意される。蓄光塗料が施されたホワイトゴールド製のアラビアインデックスとシリンジ型の針が配置されており、6時位置のポインターデイト表示も相まって、計器のような顔立ちを作り上げている。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」

ケースは18Kホワイトゴールド製で、アラームを操作するプッシャーも含めて、ケース全周に精緻なクル・ド・パリ装飾が刻まれている。

 ストラップは、ブルーダイアルにはクリームステッチ入りのネイビーブルー・コンポジットバンドが、グリーンダイアルにはパティーヌ仕上げのグリーン・アリゲーターバンドがそれぞれ合わされ、デザイン全体の統一感が高められている。なお、いずれのモデルにも、交換用のカーフスキン・ストラップが付属する。


「CUBITUS」Ref.5840P-001

 四半世紀ぶりの新コレクションとして華々しいデビューを飾り、メゾンの新たなアイコンとなったスクエアウォッチ「CUBITUS(キュビタス)」。そのフラグシップとなる、パーペチュアルカレンダーモデルが披露された。洗練されたスクエアケースと、スケルトンダイアル、精緻なコンプリケーションを融合させた、コレクション初となる「グランド・コンプリケーション」である。

パテック フィリップ「CUBITUS」Ref.5840P-001

パテック フィリップ「CUBITUS」Ref.5840P-001
自動巻き(Cal. 28-28 Q SQU)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。Ptケース(直径45mm、厚さ10mm)。3気圧防水。3053万円(税込み)。

 本作でまず目を引くのが、ストライプを描くようにオープンワークが施された、ブルー・ソレイユ仕上げのダイアルだ。このオープンワークは、レーザーカットによって精密にくり抜かれており、パーペチュアルカレンダーを構成する3つのインダイアルを際立たせている。また、その隙間からは、スクエアフォルムに合わせて設計された、緻密なムーブメントの構造をのぞかせている。

パテック フィリップ「CUBITUS」Ref.5840P-001

6時位置に配されたムーンフェイズでは、メタライズ加工とレーザーエングレービングによって、リアルな月の表情が再現された。

 直径45mmのプラチナ製ケースは、ポリッシュとサテンの仕上げ分けによって、独創的なプロポーションを力強く強調している。搭載されるのは、永久カレンダーを備えた超薄型の自動巻きムーブメント、Cal. 28-28 Q SQUだ。スクエア型に造形されつつ、スケルトン仕様に仕立てられた専用キャリバーであり、ブルーのニスでカラトラバ十字があしらわれた、ロジウムメッキ仕上げの22Kゴールド製マイクロローターを持つ。

パテック フィリップ「CUBITUS」Ref.5840P-001

コレクションのアイデンティティである“薄さ“も受け継がれており、ケース厚はちょうど10mmに収められている。なお、ケースの6時位置には、パテック フィリップのプラチナケースモデルであることを示す、バゲットカットのダイヤモンドがセッティングされる。


「コンプリケーション」Ref.5249R-001

 ブランドの近代コレクションにおいて初となる、オートマトン(からくり)を備えたマスターピースが発表された。1958年に天才時計師ルイ・コティエが考案した懐中時計(現在は同社のミュージアムに所蔵)から着想を得た本作は、17世紀フランスの詩人ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの寓話『カラスとキツネ』を、そのデザインコンセプトとしている。

パテック フィリップ「コンプリケーション」Ref.5249R-001

パテック フィリップ「コンプリケーション」Ref.5249R-001
自動巻き(Cal. 31-260 PS HMD AU)。28石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KRGケース(直径43mm、厚さ11.55mm)。3気圧防水。6512万円(税込み)。

 ダイアル上には、物語に登場する「カラス」と「キツネ」のからくりが鎮座している。これらは、2時位置のプッシャーを押すことで作動する、オンデマンドのレトログラード式時分表示機構だ。プッシャーを押し込むと、キツネの鼻先が時を、カラスがくわえるチーズが分を指し示すという、複雑かつ遊び心にあふれたアニメーションが起動する。

パテック フィリップ「コンプリケーション」Ref.5249R-001

6時位置には、装飾的な役割のスモールセコンドが配され、その中心には1粒のダイヤモンドがセットされている。また、6時、12時位置とからくりの周囲には、手作業で彫金された立体的な植物の装飾が見られる。

 この精緻なからくりを包み込むのは、直径43mmの18Kローズゴールド製ケースである。全体に丹念なポリッシュ仕上げが施されたほか、ターバン型のリュウズを持ち、古典的な外観が貫かれている。また、このケースは“オフィサー“スタイルを採用しており、ムーブメントの精緻な駆動や装飾を鑑賞できるようになっている。

パテック フィリップ「コンプリケーション」Ref.5249R-001

ケースの裏側には、外からは見えないヒンジが備わっており、ダストカバーを開くことでトランスパレントバックが顔を出す。

 内部には、プラチナ製のオフセンター・マイクロローターを搭載する自動巻きムーブメント、Cal. 31-260 PS HMD AUが収められている。ストラップは、チョコレートブラウンの艶やかなアリゲーター・バンドが組み合わされ、格調高い外観をいっそう引き立てている。


「グランド・コンプリケーション」Ref.7047G-001

 複雑機構であるミニッツリピーターに、モダンかつスポーティな解釈を加えた意欲作が登場した。クールなカラーパレットによって、アーバンカジュアルにもマッチする、新たなグランド・コンプリケーションのスタイルを提案する1本だ。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.7047G-001

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.7047G-001
自動巻き(Cal. R 27 PS)。39石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース(直径38mm、厚さ10.24mm)。非防水。9056万円(税込み)。

 本作のトピックは、鮮烈なコントラストを描くネイビーブルーのダイアルだ。中央にはエンボス加工によるカーボン・パターンが施され、その周囲をスネイル仕上げのインナーミニッツスケール、サテン仕上げのアワーサークル、そしてソレイユ仕上げのアウターミニッツスケールが取り囲んでいる。さらに、オレンジの差し色がスポーティなアクセントとして効いており、パテック フィリップのミニッツリピーターとしては異例とも言える、アヴァンギャルドな表情を獲得している。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.7047G-001

直径38mm、厚さ10.24mmに抑えられた18Kホワイトゴールド製のケースは、「カラトラバ」を思わせる洗練されたプロポーションを維持している。全体に丹念なポリッシュ仕上げが施されており、カジュアルなデザインの中にあっても、複雑機構を持つ時計の品格が損なわれていない。

 搭載するCal. R 27 PSは、 2本のクラシック・ゴングを備えたミニッツリピーター・ムーブメントだ。22Kゴールド製のオフセンター・マイクロローターによる自動巻き機構を備え、トランスパレント仕様のケースバックからは、澄んだ音色を生み出す精緻なメカニズムと卓越した仕上げを堪能できる。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.7047G-001

ストラップも、本作のスポーティな印象を強める要素だ。ファブリック柄が施されたネイビーブルーのコンポジットバンドが採用され、オレンジのステッチとライニングがダイアルの意匠との一体感を演出している。


「グランド・コンプリケーション」Ref.5270P

 パテック フィリップにおける、パーペチュアルカレンダー・クロノグラフウォッチの歴史は、1941年に誕生した「Ref.1518」から現代まで継承されてきた。その最新機にあたる「Ref.5270」のプラチナ製ケースモデルに、3種の新色が追加された。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5270P-015

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5270P-015
手巻き(Cal. CH 29-535 PS Q)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。Ptケース(直径41mm、厚さ12.4mm)。3気圧防水。4050万円(税込み)。
パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5270P-016

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5270P-016
手巻き(Cal. CH 29-535 PS Q)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。Ptケース(直径41mm、厚さ12.4mm)。3気圧防水。4050万円(税込み)。
パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5270P-017

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5270P-017
手巻き(Cal. CH 29-535 PS Q)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。Ptケース(直径41mm、厚さ12.4mm)。3気圧防水。4050万円(税込み)。

 バリエーションは、奥深いソレイユ仕上げが施されたチャコールグレーに、ビビッドなラック・ブルーとラック・レッドが展開される。既存のグリーンダイアルに連なる、鮮やかな3色のグラデーションカラーダイアルであり、クラシカルなハイコンプリケーションウォッチに、モダンなアプローチを加えている。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」

いずれのダイアルも、ホワイトゴールド製の立体的なアワーマーカーとドーフィン針を組み合わせることで、優れた視認性を確保している。またこれらの新作では、既存のグリーンダイアルモデルになかった、タキメータースケールがホワイトで印字されている。

 搭載する手巻きムーブメントCal. CH 29-535 PS Qは、クロノグラフに関する6件の特許技術が反映された、傑作キャリバーとして知られる。曜日・月表示、ポインターデイトとムーンフェイズを備えるほか、小窓による閏年サイクルや昼夜の表示を持ち、ダイアル上でその豊富な情報量が上品にまとめられている。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」

ケースの6時位置には、プラチナケースモデルであることを示す、ワンポイントのダイヤモンドが見られる。

 直径41mmのプラチナ製ケースは、くぼみを持たせたコンケーブ・ベゼルと、「ティアード」と呼ばれるシャープな形状のラグを備え、全体に丹念なポリッシュ仕上げが施された。また、それぞれのモデルには、ダイアルの色彩と合わせたステッチを持つ、スポーティなファブリック調のコンポジットバンドが組み合わされている。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」

ローターを持たない手巻きモデルであり、トランスパレントバックから、極めて複雑な構造や、その駆動、丹念な装飾を広々と堪能することができる。


「グランド・コンプリケーション」Ref.5204G-010

 永久カレンダーとスプリットセコンド・クロノグラフという、ブランドが誇るふたつの複雑機構を併せ持つ「Ref.5204」に、18Kホワイトゴールドケースモデルが追加された。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5204G-010

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5204G-010
手巻き(Cal. CHR 29-535 PS Q)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KWGケース(直径40mm、厚さ14.3mm)。3気圧防水。6201万円(税込み)。

 ダイアルには、ソレイユ仕上げが施されたネイビーブルーカラーを採用。レッドに染められた3本のクロノグラフ針によって、高い判読性とともにアクセントが添えられている。さらに、レッドのステッチが入ったコンポジットバンドとの組み合わせによって、至ってスポーティな表情にまとめられた。なお、本作には交換用として、同じくレッドステッチが入ったダークブルーのアリゲーターバンドも同梱される。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5204G-010

直径40mmのケースには、ベゼルからラグに至るまで全面に丹念なポリッシュ仕上げが施されている。大掛かりな複雑機構を内包しながらも、そのプロポーションは端正なバランスを保っている。

 内部には、既存モデルから引き続き、Cal. CHR 29-535 PS Qを搭載する。ふたつのコラムホイールと水平クラッチを有するスプリットセコンド・クロノグラフ機構に、永久カレンダーのモジュールを重ね合わせた、極めて複雑な構造を誇るムーブメントだ。その構成部品の数は、実に496個にも上る。


「グランド・コンプリケーション」Ref.5236P-011

 永久カレンダーにおける曜日・日付・月表示を、12時位置の窓で1列に並べて表示する「インライン永久カレンダー」に、新たなカラーバリエーションが加わった。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5236P-011

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5236P-011
自動巻き(Cal. 31-260 PS QL)。55石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。Ptケース(直径41.3mm、厚さ11.07mm)。3気圧防水。2540万円(税込み)。

 2021年に登場した初の「インライン永久カレンダー」では、プラチナケースとブルーダイアルを採用していたのに対し、本作ではプラチナケースにシルバーダイアルを組み合わせている。さらに、ケースには、クリーム色のステッチが効いたファブリック柄のチャコールグレー・コンポジットバンドが取り付けられ、洗練された佇まいを見せている。

パテック フィリップ「グランド・コンプリケーション」Ref.5236P-011

ダイアルには、縦方向のサテン仕上げを施すとともに、外周に向かって深みを増すグラデーションが描かれている。また、チャコールグレーに仕上げられたホワイトゴールド製のアワーマーカーとバトン針が、シックな一面を添えている。

 直径41.3mmのケースは、全体がポリッシュで仕上げられ、プラチナ特有の重厚な輝きを放つ。また、6時位置のラグの間にはダイヤモンドがセットされており、最高級の素材を用いたモデルであることが示されている。

 搭載されるのは、3枚のディスクを同一平面上に配置し、カレンダー機構を集約したCal. 31-260 PS QLである。この独創的なインライン表示を実現するため、4つの特許技術が投入されており、従来の永久カレンダーとは一線を画す視認性と、シンプルなダイアルレイアウトを実現している。加えて、プラチナ製のマイクロローターにより、複雑なカレンダー機能を備えながらも、ケース厚11.07mmというスリムなプロポーションをかなえている。


「コンプリケーション」Ref.5396R-016

 1年に一度の調整で済む年次カレンダーは、パテック フィリップが1996年に特許を取得した実用的な複雑機構である。本機能とムーンフェイズ表示を兼ね備える「Ref.5396」に、18Kローズゴールドケースとサンドベージュ・ダイアルを持つ優雅な選択肢が加わった。

パテック フィリップ「コンプリケーション」Ref.5396R-016

パテック フィリップ「コンプリケーション」Ref.5396R-016
自動巻き(Cal. 26-330 S QA LU 24H)。34石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KRGケース(直径38.5mm、厚さ11.2mm)。3気圧防水。1099万円(税込み)。

 このサンドベージュダイアルには、放射状のソレイユ仕上げが施されており、18Kローズゴールド特有の温かみのある輝きとの調和が生まれている。また、ファセットカットを施したドーフィン針と弾丸型のアワーマーカーが配され、同系色のダイアルでありながら、光の反射によってその存在が際立っている。

パテック フィリップ「コンプリケーション」Ref.5396R-016

ダイアル上では、12時位置に月・曜日表示、6時位置に、日付表示とムーンフェイズ、24時間表示を持つ。左右対称のレイアウトによって、複雑な情報を表示しながらも、エレガントな印象を与える。

 ムーブメントは、Cal. 26-330 S QA LU 24Hが引き続き搭載される。2月末のみのカレンダー調整で日付表示が済むという、複雑なメカニズムを有しており、トランスパレントバックから、その精緻な駆動や、21Kゴールド製のローターの回転を鑑賞できる。

 直径38.5mmのケースはベゼルからラグにかけて滑らかな曲線を描いており、全体に施されたポリッシュ仕上げがローズゴールドの艶やかさを強調している。手首に寄り添うストラップには、手縫いによるダークチェストナットカラーの艶やかなアリゲーター・バンドがセレクトされ、ローズゴールド製の折り畳み式バックルが取り付けられている。


「カラトラバ」Ref.5227G-015

 パテック フィリップを象徴するドレスウォッチである「カラトラバ」。その中でも、“オフィサー“タイプのケースを備えた人気モデル「Ref.5227」に、ローズギルトダイアル仕様が加わっている。

パテック フィリップ「カラトラバ」Ref.5227G-015

パテック フィリップ「カラトラバ」Ref.5227G-015
自動巻き(Cal. 26-330 S C)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。18KWGケース(直径39mm、厚さ9.24mm)。3気圧防水。769万円(税込み)。

 わずか9.24mmの厚さに抑えられた18Kホワイトゴールド製ケースは、ラグからサイドにかけての流れるような曲線美を特徴とする。このケースの裏側には、トランスパレントバックを保護するダストカバーが隠し蝶番で取り付けられており、伝統的な懐中時計を彷彿とさせる仕様となっている。

パテック フィリップ「カラトラバ」Ref.5227G-015

ローズゴールドめっきオパーリンダイアルには、コントラストを成すアントラサイト・ホワイトゴールドのアワーマーカーとドーフィン針が配されており、気品と優れた視認性を兼ねている。

 搭載するムーブメントは、Cal. 26-330 S Cだ。ひとたびダストカバーを開ければ、パテック フィリップ・シールの厳しい基準をクリアした、その精緻な仕上げを堪能することができる。また、ここでは、巻き上げ効率に優れる21Kゴールド製ローターも見られる。

 ストラップには、味わい深い表情を引き立てる、シャイニー・チョコレートブラウンのアリゲーター・バンドが採用される。クラシカルなピンバックルも、ケースと同様の18Kホワイトゴールド製だ。


「ゴールデン・エリプス」

 1968年の誕生以来、ミニマルなデザインと独創的なフォルムで愛好家を魅了してきた「ゴールデン・エリプス」。この名作コレクションのミディアムサイズモデルが復活を遂げた。

パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」Ref.5738G-001

パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」Ref.5738G-001
自動巻き(Cal. 240)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース(縦39.5×横34.5mm、厚さ5.9mm)。3気圧防水。700万円(税込み)。
パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」Ref.3738/100G-014

パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」Ref.3738G/100G-014
自動巻き(Cal. 240)。27石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約48時間。18KWGケース(縦35.6×横31.1mm、厚さ5.9mm)。3気圧防水。659万円(税込み)。

 ケースデザインは、過去モデルからそのまま受け継がれており、オーバル型の柔らかなシルエットを描いている。ケース素材には、18Kホワイトゴールドを採用。ふたつのサイズバリエーションが用意されており、縦39.5mm、横34.5mmのRef.5738G-001と、クラシカルなサイズ感の縦35.6×横31.1mmのRef.3738G/100G-014が登場している。

パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」

独創的な楕円型のケースシェイプは、人間が最も美しいと感じるバランスとされる「黄金比(1対1.6181...)」を参考としている。

 搭載するのは、かつてのRef.3738にも採用されていた名機、Cal. 240だ。22Kゴールド製のオフセンター・マイクロローターを組み込むことで、厚みを2.53mmにまで抑えた極薄ムーブメントである。本作を内蔵することで、新作2モデルは、それぞれ異なるケースサイズでありながら、どちらもコレクション最薄となる5.9mmの厚さを実現している。

 ミニマルなダイアルレイアウトもそのままだ。18Kゴールド製のダイアルプレートに、ホワイトゴールドのバトン型アワーマーカーと、繊細な“シュヴー”(髪の毛のように細い)型針のみが配置されている。また、ソレイユ仕上げとオリーブグリーンカラーによる奥深い色彩を持ち、クリームステッチが入った同色のカーフスキンストラップが、全体の印象をいっそうシックに仕立て上げている。



Contact info:パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109


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