2026年4月14日〜20日まで、スイス・ジュネーブで開催されるウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ。時計専門誌『クロノス日本版』編集長の広田雅将が、例年疲れた体にムチ打ちながら更新していた「ジュネーブ日記」を、今年初めて現地取材する編集部の鶴岡智恵子が引き継いだ。新作見本市の空気とともに、ジュネーブでの苦しくも楽しい(ほんとか?)日々をお届けする。
Text by Chieko Tsuruoka(Chronos-Japan)
[2025年4月16日公開記事]
「ジュネーブ日記」始まるよ!

時計専門誌『クロノス日本版』では、時計業界最大の新作見本市ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブの現地取材を例年行い、7月号で特集を組んでいる。しかし2026年、「webChronos」でも現地取材を行うことになり、編集部の鶴岡智恵子がスイスに向かった。今年の会期は4月14日〜20日までだ。
この新作見本市の期間中、これまで編集長の広田雅将が「ジュネーブ日記」として、つれづれ記を更新していた。今年は鶴岡がこれを引き継ぐこととする。
残った仕事は飛行機の中の自分に託して出発!
2017年のバーゼルワールドで、時計業界の新作見本市の存在を知った私は、ずっとこの存在に憧れ続けていた。『クロノス日本版』編集部に入社して2年半、ついにこの見本市の取材がかなうこととなり、1週間不在にする間の仕事の片付けに出発直前まで追われつつ、まったく終わらないので「飛行機の中で頑張ろう」という信用ならない決意とともに、スイスへと向かった。
今回の航空会社は中国東方航空。上海の浦東国際空港を経由して、ジュネーブに向かう。上海までのわずか3時間の間にデザート付きの焼きそばが出て、それがクセになるおいしさでホクホク。しかし結構シートが固く、上海までは良かったものの、上海-ジュネーブ間で尻が4つに割れた(広田の真似)。

とはいえ南回りよりかは早くジュネーブに到着し、スイス時間の13日朝、無事に入国審査を通過した。ちなみにジャーナリストの渋谷ヤスヒト氏と同じ飛行機だったようで、入国審査の列で遭遇した。渋谷氏は1990年代からスイス取材を行なっているベテランジャーナリスト。SBB(スイス連邦鉄道)の便利なレマン湖周遊チケットやアプリをはじめ、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ会場でWi-Fiがつながりやすいプレスラウンジの存在などを親切に教えてくれた。メールでお礼を伝えると「年長者として当然です」と。
渋谷氏に足を向けて寝られないなと固く決意して別れ、ホテルはフランスのアンヌマスであるもののジュネーブ市内を回りたかったので、コインロッカー(完全キャッシュレスになってて、“コイン”じゃないんですけどね)に荷物を預けて中心駅であるコルナヴァンへと向かった。繰り返しになるが、ずっと憧れてきたウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ取材。その第一歩となるこの日、意気揚々と足を踏み出した私は、まだ知らなかった──この時が、1週間の中で気力も体も元気な時となったことを──。
タイトルの件
2年前に広田が「ジュネーブ日記」を始めた際、「1万円50スイスフラン」とタイトルに付けていた(記事URL:https://www.webchronos.net/features/112719/)。今回、私はジュネーブで1万円を換金した際に手元に来たのは42スイスフラン……。為替レートが悪い。
ジュネーブ市内で鼻水を垂らしながらライブ配信

コルナヴァンで電車を降りると、あまりの寒さに驚いた。4月13日の、この日の気温は9℃。雨も“しとしと”といった程度に降っている。暑い東京から来た私はものすごい薄着で、まずこの瞬間に気持ちが萎れていくのを感じるものの、到着したらモンブラン橋で動画撮影をやろうとかねてから決めていたので、頑張って向かう。

当然傘は持っていないので、良い撮影場所を探している間に髪は濡れ、眉毛は消え、鼻水は垂れることに……。完全に心が折れるも、無事に撮影してコルナヴァン駅近のスターバックスでランチと編集作業を。
この時点でお昼過ぎくらいで、早めにアップできたら傘を買ってジュネーブ市内を散策しようかな……とか、アンヌマスを探検しても良いかもしれない……などとウキウキしていたが、動画なのでデータが本当に重く、編集とアップロード作業に結局4時間がかかってしまい(コーヒーは追加オーダーしました)、終わった頃にはヘロヘロに。
結局ホテルにチェックインできたのが18時過ぎで、そこから散策する気力もなく、近くの商店でビールを、マクドナルドでバーガーを買って夕食を済ませて、早々に眠りについた。




