ロレックスの独自素材「エバーローズゴールド」とは? 「デイトナ」や「スカイドゥエラー」などのモデルとともに紹介

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2024.10.19

ロレックスにはいくつかの独自開発素材があり、エバーローズゴールドもそのひとつだ。ピンクゴールドをベースとしたエバーローズゴールドは変色しにくさに配慮されており、上品な色合いを長く楽しめる。素材の特徴と併せて、エバーローズゴールドを使用した現行モデルもチェックしておこう。

コスモグラフ デイトナ Ref.126505


ロレックスのエバーローズゴールドとは

ロレックスの独自素材であるエバーローズゴールドとは、具体的にどのようなものなのだろうか。素材としての特徴や時計に与える影響について解説する。

独自開発したピンクゴールド合金

2005年に発表されたエバーローズゴールドは、ロレックスが独自開発した18ctピンクゴールド合金という、複数の金属を組み合わせて製造されたマテリアルだ。

一般的なピンクゴールドには銅が含まれており、変色しやすい特徴を持つ。10円玉を手にしてみれば分かるように、銅自体が変色を起こしやすい物質なのである。

一方のエバーローズゴールドは金、銅、パラジウム、インジウムなどを配合することで、一般的なピンクゴールドとは異なる、赤みを抑えた柔らかな色味と耐性を両立させた。

エバーローズゴールドの特徴

エバーローズゴールド

ピンクゴールドの変わらない光沢を確保するべく、ロレックスが生み出したのがエバーローズゴールド。金の組成によって生み出された繊細な色合いは変色しにくく、長期にわたってその上質感を堪能できる。

エバーローズゴールドは独自技術による配合を加えた合金のため、ピンクゴールドと比べて変色に強い。時計が変色しにくくなれば、本来の輝きを長く保ちやすくなる。

ピンクゴールドの色味がより優しくなる点もポイントだ。一般的なピンクゴールドよりも光沢が増し、上品なイメージが強くなる。

このように、エバーローズゴールドは素材としてのメリットがあるだけでなく、時計の印象をワンランク上に引き上げる効果も期待できる素材なのである。


エバーローズゴールドを使用したおすすめモデル

ロレックスはさまざまなモデルでエバーローズゴールドを使っている。ブランドを代表するコレクションの中から、エバーローズゴールドを使用したおすすめモデルを紹介する。

コスモグラフ デイトナ Ref.126505

コスモグラフ デイトナ Ref.126505

ロレックス「コスモグラフ デイトナ」Ref.126505
自動巻き(Cal.4131)。47石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18ctエバーローズゴールドケース(直径40mm、厚さ11.9mm)。100m防水。

「コスモグラフ デイトナ」は、ロレックスのクロノグラフコレクションである。Ref.126505のケース、ベゼル、ブレスレットにはエバーローズゴールドが使われている。

搭載されているのは、高性能クロノグラフムーブメントであるCal.4131だ。ロレックスによる完全自社製造ムーブメントであり、約72時間のロングパワーリザーブを誇る。

3列リンクで構成されているオイスターブレスレットは、ロレックスが独自に開発したブレスレットである。イージーリンクにより、ブレスレットの長さを約5mmの範囲内で微調整できる。

デイトジャスト 41 Ref.126331

デイトジャスト 41 Ref.126331

ロレックス「オイスター パーペチュアル デイトジャスト」Ref.126331
自動巻き(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。オイスタースチール×18ctエバーローズゴールドケース(直径41mm、厚さ11.6mm)。100m防水。

Ref.126331はフルーテッドベゼルを採用したモデルだ。連続した山型カットが印象的なフルーテッドベゼルは、ロレックス独自のベゼルである。

「デイトジャスト 41」のフルーテッドベゼルには、エバーローズゴールドが使われている。文字盤にはサンレイ仕上げが施されており、手首の動きに応じて光がわずかに動く。

2種類の金属を使った時計を一般的にはコンビモデルと呼ぶが、ロレックスではロレゾールと呼ばれる。オイスタースチールとエバーローズゴールドを使用したRef.126331は、エバーローズロレゾールだ。

ヨットマスター 40 Ref.126655

ヨットマスター 40 Ref.126655

ロレックス「オイスター パーペチュアル ヨットマスター 40」Ref.126655
自動巻き(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18ctエバーローズゴールドケース(直径40mm、厚さ11.5mm)。100m防水。

ヨットマスターコレクションでエバーローズゴールドを使用しているモデルのひとつが、「ヨットマスター 40」のRef.126655だ。

ケース素材にエバーローズゴールドを採用し、セラミック製のベゼルはサンドブラスト仕上げのマット地となっている。機能的かつ特徴的なベゼルは、ヨットマスターの大きな個性である。

スポーティーな印象を与えるオイスターフレックス ブレスレットは、ロレックスが独自に開発したブレスレットだ。内側には特許取得のクッションシステムが備わっており、高い装着感を得られる。

デイデイト 40 Ref.228345RBR

デイデイト 40 Ref.228345RBR

ロレックス「オイスター パーペチュアル デイデイト 40」Ref.228345RBR
自動巻き(Cal.3255)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18ctエバーローズゴールドケース(直径40mm、厚さ12mm)。100m防水。

ロレックスの最上級ライン「デイデイト」の中でも、ひときわ強い高級感を放っているのが「デイデイト 40」のRef.228345RBRだ。

ケースのエバーローズゴールドに加え、ダイヤモンド入りのベゼルが使われている。手作業によるジェムセッティングが時計のエレガンスを高め、着用する人の魅力をより引き立てる。

プレジデントブレスレットの素材もエバーローズゴールドだ。半円形の3列リンクが深い気品を漂わせ、快適な装着感を提供する。

GMTマスター Ⅱ Ref.126711CHNR

GMTマスター Ⅱ Ref.126711CHNR

ロレックス「オイスター パーペチュアル GMTマスター II」Ref.126711CHNR
自動巻き(Cal.3285)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。オイスタースチール×18ctエバーローズゴールドケース(直径40mm、厚さ11.9mm)。100m防水。

「GMTマスター Ⅱ」はロレックスが誇るパイロットウォッチラインである。そのひとつであるRef.126711CHNRは、オイスタースチールとエバーローズゴールドを素材に使用したモデルだ。

文字盤には暗所で高い視認性を発揮するクロマライト ディスプレイを採用。24時間針と両方向回転ベゼルを使うことで、異なるふたつのタイムゾーンの時刻を同時に把握できる。

オイスター ブレスレットには、長さを微調整できるイージーリンクに加え、誤って開いてしまうことを防ぐオイスターロック フォールディングクラスプも備わっている。

スカイドゥエラー Ref.336935

ロレックス スカイドゥエラー 336935

ロレックス「オイスターパーペチュアル スカイドゥエラー」Ref.336935
自動巻き(Cal.9002)。40石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18Kエバーローズゴールドケース(直径42mm、厚さ13.8mm)。100m防水。

2012年からロレックスによって展開されている「スカイドゥエラー」も、ローカルタイムのほか、第2時間帯表示が可能なモデルだ。しかし表示方法はGMTマスター IIと異なり、文字盤中央にセットされた24時間スケール入りの回転ディスクと赤く小さな逆三角形で行う、というものである。

また、「サロス」と称される年次カレンダーを搭載しており、2月の末日以外は時計が動き続けている限り、手動でカレンダーを修正する必要がない。

これらの機能はリングコマンドシステムによって、ベゼルのポジションを変えるだけで、リュウズひとつで操作できるというのもポイントだ。

スカイドゥエラーにも、エバーローズゴールドモデルが多彩にラインナップされている。文字盤カラーにバリエーションがあることはもちろん、ジュビリーブレスレットタイプやオイスターフレックス ブレスレットモデルもラインナップされているので、お気に入りの1本を選びたい。


エバーローズゴールドで時計の美しさが際立つ

エバーローズゴールドはロレックス独自のピンクゴールド合金だ。変色に強い特徴を持つほか、プラチナを配合することによって優しい色味を実現している。

時計の美しさが持続するエバーローズゴールドモデルを選べば、人生のパートナーとして末永く愛用し続けられるだろう。


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