サウナ好き芸人として広く知られるサバンナ高橋茂雄。別荘・自宅にサウナを設置するほどの“サウナ愛”を示しているだけあり、時計もカシオの「サ時計」を着用していることが確認できた。クラウドファンディングにより誕生した「サ時計」の魅力と、サバンナ高橋のサウナ愛に満ちた日常に迫る。

Text by Yukaco Numamoto
土田貴史:編集
Edited by Takashi Tsuchida
[2025年11月23日掲載記事]
別荘・自宅にそれぞれサウナを設置したサバンナ高橋
なんとサバンナ高橋は、1日に2回サウナに入ることもあるという。サウナにハマったきっかけは、まだ大阪に住んでいた時代だ。星野仙一監督率いる阪神戦を観戦できる場所を探していた際に、銭湯のサウナを利用したのが始まりだった。阪神が攻撃中はサウナに入り、守備の間は水風呂に浸かる。この独特のリズムが心地よく、それ以来サウナの魅力に取り憑かれたという。
サウナは人生のパートナーとの出会いをもたらした。サバンナ高橋がお気に入りのサウナに挙げる岐阜県の「大垣サウナ」。そのご夫婦の物語がドラマ化されたことが、妻である女優でタレントの清水みさととの結婚に繋がったのだ。
それまで自分が一番のサウナ好きだと思っていたが、清水みさとは、それを上回る頻度でサウナに通っているという。休みが合えば、まだ訪れたことのない地方のサウナへ一緒に旅をする。それをきっかけに各地を巡り、その土地でしかできない体験を探すことが、夫婦共通の趣味となっている。
多彩な番組で活躍する人気芸人
サバンナ高橋は現在、NHK Eテレの「みいつけた!」「みいつけた!さん」をはじめ、「くりぃむクイズ ミラクル9」「世界!ニッポン行きたい人応援団」「ザワつく!金曜日」など、様々なジャンルのレギュラー番組を抱える人気芸人だ。さらに、ゲストをサウナに招き、心と身体を“ととのえた”上で、ゲストの人生のターニングポイントを伺うサウナトークドキュメンタリー「サバンナ高橋の、サウナの神さま」では、自身の趣味を活かしながら、新たな番組スタイルを確立している。
自虐ネタを中心とした芸風で、人を傷つけることのない笑いは、老若男女に支持されるスタイルと言えるだろう。またリアル脱出ゲーム、将棋、サウナと多趣味で知られており、それらの趣味を活かした活動も行っている。趣味への深い造詣が人の縁を繋ぎ、前述の通り、サウナがきっかけで人生の伴侶にも巡り合った。
自虐ネタが多いのは、小学校5年生の時に転校してきた転校生にいじめられた経験があるからかもしれない。しかし、これがきっかけで、このまま公立の中学校へ進学してもまたいじめられるかもしれないという危機感から猛勉強を重ね、立命館中学校への入学を果たした。自己防衛能力をバネに変える力の持ち主なのだろう。
相方の八木とは、立命館大学の柔道部で出会った。当時柔道部の主将だった八木に徹底的に取り入り、いじめられもしごかれもしないポジションを手に入れたことが、現在の太鼓持ち芸人としてのルーツとなっている。当時の名残りで、コンビの主導権を握る立場となった後でも、相方である八木を“さん付け”で呼んでいるというが、自身の過去の経験を無駄にせず、うまく立ち回ることができるのは、天性の世渡り上手ゆえと言えそうだ。
しかし、それを周囲に嫌味と感じさせないのもまた才能である。
時計スタイルにもサ活ありき
そんなサバンナ高橋が愛用しているのが、カシオの「サ時計」だ。彼のインスタグラムを見ると、黒と白の2色を使い分けている様子が確認できる。気分やTPOに合わせて、選んでいるのだろう。サウナーにとっての時計は、単なる時間を知る道具ではない。サウナログを数値として可視化・把握するための必須アイテムなのだ。
いち早く2色を手に入れたサバンナ高橋だが、サウナを愛する者として、この時計の登場は待ちに待った朗報だったに違いない。サウナ室での滞在時間を確認しながら、最適なタイミングで水風呂へ。そんな理想のサウナライフを実現するのが、このモデルだ。
サ活に欠かせない「サ時計」とは?
自分だけの12分計があればもっとサウナを楽しめるかもしれない……。そんなカシオのサウナー社員の想いから生まれたのが、サウナー専用腕時計「サ時計」だ。2024年に市場調査を兼ねてクラウドファンディングを実施したところ、2200台が開始後わずか9分で完売する人気ぶりを見せた。
その熱狂を受け、2025年10月17日、ついに一般モデルとなって再発売。オレンジのバンドと白の文字盤のモデル「SAN-100H-7BJR」と、バンドと文字盤がブラックの「SAN-100H-1BJR」が展開されている。発売から1カ月が経過した現在でも、オンラインでストアでは完売状態が続いているところを見ると、その人気の高さは昨年のクラファン時から、まったく衰えていないようだ。
この時計は12分計を備え、サウナモードと時刻モードはワンプッシュで切り替えることができる。つまり、主な機能はこれだけなのだが、この敢えてのシンプルさが、サウナ室での操作を単純明快にする。そして薄暗いサウナの中でも見やすいよう、蓄光材を塗布した針が採用されている。もちろんサウナでの使用を想定しているため、高温下でも使える耐熱電池が採用されており、熱に弱い内部部品に温度が伝わりにくい構造になっている。
火傷をしないよう、外装には金属部品を避けて樹脂部品が使われており、高温のサウナ環境でも安心して装着できる。バンドはロッカーキーから着想を得たコードスタイルで、普段使いでもさりげなくサウナを感じられるデザインだ。

クォーツ。耐熱電池約5年。樹脂ケース(40.2mm×35.4mm、厚さ12.9mm)。5気圧防水。1万6500円(税込み)。
そんなサウナー垂涎の「サ時計」を、サバンナ高橋はいち早く2色入手している。サウナ以外にも、将棋関連の仕事も増えているようだ。また、マキシマムザホルモン、Official髭男dism、少女時代の大ファンであることを公言しているが、音楽の趣味の幅広さも、高橋らしい。

クォーツ。耐熱電池約5年。樹脂ケース(40.2mm×35.4mm、厚さ12.9mm)。5気圧防水。1万6500円(税込み)。
サウナ、将棋、音楽──。サバンナ高橋の“偏愛パワー”には並々ならぬものを感じる。何かひとつのことに深く没頭し、その魅力を余すことなく味わい尽くす。そんな偏愛こそが、今の世の中を徹底的に楽しむ秘訣なのかもしれない。



