カシオが展開するレディースウォッチの中から、2025年の人気ランキングTOP5を紹介する。今年のランキングでは、女性向けのG-SHOCKである「BABY-G」をはじめ、多様な女性のライフスタイルに寄り添うモデルが、各コレクションからバランス良くランクインする結果となった。

Text by Kento Nii
[2025年12月18日公開記事]
実用性を重視する女性の心強い味方
カシオは、G-SHOCKを女性向けにリデザインした「BABY-G」を筆頭に、大人の女性に向けたメタルウォッチ「G-MS」や、ミニマルなスタイルを追求した「SHEEN」など、多彩なレディースウォッチの選択肢を用意している。いずれのコレクションも、メーカーを象徴するタフネスや多機能性、オンオフ問わず愛用しやすいデザインなどを魅力としており、実用性を重視する、幅広い年齢層の女性にとって心強いラインナップがそろう。
今回は、そんなカシオのレディースウォッチの中から、人気ランキングTOP5を発表する。手の届きやすい価格帯の顔ぶれがそろっているため、この機会に一度手にとってみてはいかがだろうか。
第5位「ウェーブセプター ソーラーアナログ」Ref.LWQ-10DJ-7A2JF

タフソーラー。フル充電時約19ヶ月(パワーセーブ時)。SS+樹脂ケース(直径29mm、厚さ8.7mm)。5気圧防水。2万2000円(税込み)。
第5位にランクインしたのは、カシオの電波時計シリーズ「ウェーブセプター」の1本だ。2012年発売のロングセラーモデルであり、装飾を削ぎ落としたシンプルなダイアルレイアウトは、ビジネスからプライベートまで、さまざまなシーンに合わせやすい。また、淡いピンクがアクセントカラーとして盛り込まれたことで、さりげなくフェミニンな一面が添えられている点も特徴となる。
ケースは、直径29mmのコンパクトなサイズ感を採用。ステンレススティールと樹脂を組み合わせた構造は、耐久性に優れるだけでなく、金属感のある見た目に反してわずか42gという軽快さを実現しており、長時間着用しても手首への負担が少ない。
機能面では、日本・中国・アメリカ・イギリス・ドイツの標準電波を受信する「マルチバンド6」と、蛍光灯の光でも充電可能な「タフソーラー」を搭載する。日付表示も備えており、デイリーユースウォッチとして適した仕様と言える。さらに、付属の専用ツールを使ってのバンド調整が可能であり、日々の手首回りの些細な変化に対応できる点も、長年にわたって支持される理由のひとつと考えられる。
第4位「シーン ソーラーサファイアモデル」Ref.SHS-D400CGM-4AJF
続く第4位には、女性の自然体を引き立てるミニマルなラインナップがそろう「SHEEN(シーン)」から、メッシュメタルバンドを持つ1本がランクインした。

光発電クォーツ。フル充電時約5ヵ月。SSケース(縦33×横23.5mm、厚さ8mm)。5気圧防水。2万8600円(税込み)。
エレガントなスクエアケースとバンドには、カシオ独自のカラーリングであるピーチゴールドのイオンプレーティング加工が施され、時計全体が上品かつ温かみのある輝きに包まれている。このメッシュバンドは、金属の硬さを感じさせないしなやかさを備えるだけでなく、手軽な操作で長さ調整が可能であり、手首に最適なフィット感が得られる。
ダイアルには放射状のパターンがあしらわれ、ピンクゴールドカラーの針とインデックスが、外装との一体感と時刻の判読性を高めている。また、7時位置のアワーマーカーに代わって、ビーズとクリスタルのワンポイントがセッティングされており、幸運の数字である“7”にスポットを当てた、遊び心の表現も光る仕上がりである。
風防にはサファイアクリスタルガラスを採用。ソーラー充電システムや日付表示を備えた実用性、そしてケース厚8mmというスリムなサイズ感が相まって、デイリーウォッチに好適な1本となっている。
第3位「G-SHOCK アナログデジタル」Ref.GMA-S110ST-4AJF
第3位には、G-SHOCKのRef.GMA-S110ST-4AJFがランクイン。迫力あるメカニカルな造形で人気を博す「GA-110」のミッドサイズをベースに、愛らしいパステルピンクカラーに染め上げたモデルである。

クォーツ(電池寿命約2年)。樹脂ケース(直径45.9mm、厚さ15.8mm)。20気圧防水。2万1450円(税込み)。
本作が属する「GMA-S110ST」は、上質なシルクの質感をデザインテーマに掲げるシリーズだ。ベゼルとバンドには、偏光パール塗装とマットな仕上げが施されており、リボンやファンシーな小物のような愛らしいルックスが演出されている。また、光の当たり方や見る角度によって表情を変えるパール塗装は、直径45.9mmという存在感のあるケースを柔らかな印象に仕立てている。
情報量の多いアナログ・デジタルのダイアルは、パーツごとにニュアンスを変えつつ、メタリックなワントーンでまとめられた。さらに艶消しの蒸着処理によってさりげない輝きが与えられており、シルキーな外装との質感のコントラストによって、互いを視覚的に引き立て合っている。
機能面では、G-SHOCKの代名詞である耐衝撃構造に加え、20気圧防水を有している。ランキング内の他モデルと異なり、一次電池式ではあるが、ワールドタイム、ストップウォッチ、アラームといった多機能性も備えており、コーディネートの“外し”アイテムとして、注目したいモデルである。
第2位BABY-G「ジーミズ」Ref.MSG-W350CG-5AJF
BABY-Gの中でも、タフネスを維持しつつ、大人の女性に向けて洗練されたデザインを提案する「G-MS(ジーミズ)」シリーズ。本シリーズに属するRef.MSG-W350CG-5AJFが、第2位にランクインした。シャープなラインを描く八角形ベゼルを備えた、都会的な印象を与える1本である。

タフソーラー。フル充電時約19ヵ月(パワーセーブ時)。SS×樹脂ケース(直径34.4mm、厚さ10.6mm)。10気圧防水。4万2350円(税込み)。
外装には、深みのあるダークブラウンのイオンプレーティング加工を採用する。ブレスレットとケースがシームレスにつながったソリッド感のあるフォルムを持ち、光沢を抑えたヘアライン仕上げも相まって、大人の余裕を感じさせるシックな表情にまとまっている。ダイアルはブラックカラーで、視認性に優れる太い針とインデックスの組み合わせが、力強さも見せている。
また本作で特筆すべきは、メタルと樹脂を組み合わせた「コンポジットバンド」を搭載している点だ。バンドの外側にはメタルを、内側にはファインレジンを使用することで、上質な質感と軽やかさとともに、肌触りの良い着用感を実現しているのである。
機能面では、電波ソーラー機能に加えて、耐衝撃性や10気圧防水も備えており、ビジネスシーンから、アクティブなタウンユースまでを幅広くカバーする。
第1位「BABY-G」Ref.BGA-2800-7AJF

タフソーラー。フル充電時約18ヵ月(パワーセーブ時)。樹脂ケース(直径43.4mm、厚さ14.8mm)。10気圧防水。2万3100円(税込み)。
第1位に輝いたのは、BABY-Gの定番である「BGA-2800」シリーズに属するRef.BGA-2800-7AJFだ。本シリーズは、立体感のあるボリューミーなケースに、ストイックさを和らげたダイアルレイアウトを組み合わせることで、G-SHOCKらしい表情を女性向けにリデザインしている。
カラーリングはホワイトを基調としており、ダイアルには、肌なじみの良いピンクカラーに染めたベゼルリングやインデックスを配置。清潔感のある佇まいの中に程よく上品さが添えられており、カジュアルな樹脂素材でありながら、大人の女性の手元にも自然に馴染む仕上がりとなっている。
機能面では、耐衝撃構造と10気圧防水、タフソーラーに加えて、世界6局の電波を網羅するマルチバンド6を搭載し、電波が受信できる環境であれば、常に正確な時を刻み続ける。また、ダイアルにはアナログの時刻表示だけでなく、3つのデジタル液晶も備えており、フルオートカレンダーやワールドタイムなどを瞬時に確認することができる。
昨年のBABY-Gに限った人気ランキングでは2位にランクインした本作だが、2025年は最も多くの女性に選ばれる結果となった。その汎用性の高いデザインと機能性のバランスが、改めて多くの支持につながったと考えられる。



