メタルと樹脂が融合したG-SHOCK「MT-G」。2025年の人気ランキングTOP5を発表！

G-SHOCK「MT-G」の人気TOP5を発表。メタルと樹脂の融合をコンセプトとしたMT-Gは、「コアガード構造」や「トリプルG レジスト」といった、カシオのテクノロジーを用いることで、この異素材同士での耐衝撃構造を実現した。そんな独自の世界観の中でも、2025年、特に人気の高かった1本とは？

G-SHOCK「MT-G」の人気ランキングTOP5

「衝撃に強い時計」というジャンルの金字塔であるカシオのG-SHOCK。その耐衝撃性は、ゴムボールに着想を得た中空構造によってモジュールを保護し、実現しているものである。メタルと樹脂の融合をコンセプトとして誕生した上位ライン「MT-G」では、この中空構造を発展させ、モジュールを収めた樹脂製インナーケースを、四隅に支柱を設けたベゼルとケースバックで挟み込む「コアガード構造」によって耐衝撃性を確保した。

　この構造は新コアガード構造、メタルコアガード構造、デュアルコアガード構造と進化を重ねていく。現行モデルの中で主流であるデュアルコアガード構造は、モジュールをカーボンモノコックケースで保護し、外装の金属パーツで挟むものである。

　MT-Gは、耐衝撃構造に耐遠心重力性能と耐振動構造を加えた、トリプルG レジストを備えていることも特徴だ。これによって過酷な環境で任務にあたるパイロットからも厚い信頼を獲得している。

　今回はMT-Gの現行モデルより、2025年の人気ランキングを発表する。発売から数年経った名作から、今年発表されたばかりのAIとの共創による新作まで、MT-Gの奥深さを象徴するTOP5モデルをお届けする。

第5位：「MTG-B1000D-1AJF」

　レッドの差し色がスポーティーなモデルが第5位に。ベゼルとケースバック、ラグを連結したボックス状のフレームを内蔵した、新コアガード構造を採用している。これによって衝撃を軸ではなく面で支えることが可能となり、耐衝撃性を向上させている。

　ダイアルは、3つのインダイアルと日付表示を配したアナログタイプだ。大型のインデックスと針によって、優れた視認性を確保している。

　ケースはステンレススティール製。内部にカーボンファイバー強化樹脂製のケースを組み込むことで、軽量性と剛性を両立させている。ベルトとケースの接合にあたっては、根元にファインレジンパーツを組み込んだベルトをメタルパーツと大型のボルトで連結させるという新構造が採用されている。

　ベルトの裏側の赤いパーツは、ファインレジンだ。熱伝導率が低く、軽量かつ高強度を誇り、心地よい装着感をもたらしてくれる。

　Bluetoothを介してスマートフォンに接続するモバイルリンク機能や電波受信機能、タフソーラーなど、充実した機能を搭載している。

第4位：「MTG-B2000YBD-1AJF」

　オールブラックの外装にメタリックレッドが輝く、ブレスレット仕様のMT-G。カーボンとグラスファイバーのシートを235枚積層して削り出したベゼルフレームを採用しており、ケースサイドからはブラックとレッドの積層面を楽しむことができる。これによってステンレススティール製のベゼルフレームに比べて約77%の軽量化を達成し、装着感も向上させている。バンドとの接合部にはカーボンシートを巻き付け、耐久性を向上させている。

　ステンレススティール製ブレスレットは、裏側にファインレジンパーツを組み合わせたレイヤーコンポジットバンドを採用。金属部分に複雑な造形を可能とするMIM（金属粉末射出成形）を用いることで中空構造に仕上げ、軽量化を果たしている。腕からの着脱を容易に行うことのできるダブルスライドレバー構造も特徴だ。

　アナログ仕様のダイアルは、機能性も抜群。デュアルタイムやストップウォッチ、タイマー、アラームなど、プッシュボタンを操作することで各機能を使うことができる。

第3位：「MTG-B3000D-1A9JF」

　ステンレススティールのシルバーをベースに、ベゼルやリュウズにゴールドカラーをあしらった、上品なカラーリングのMT-G。モジュールをカーボンファイバー強化樹脂製のケースで包み、さらにその外側にステンレススティールのパーツを重ねることで、デュアルコアガード構造をさらに進化させた構造を与えられている。高密度実装技術を用いたモジュールを採用することで、厚さ約12mmという薄型化を実現していることも本作の魅力だ。G-SHOCKは耐衝撃性を確保する必要があることからも大ぶりなモデルが多く存在するが、この薄さであれば機械式のスポーツウォッチとも遜色ない。

　大型のリュウズガードや指掛かりの良いプッシュボタン、エッジの効かせたベゼルやラグなど、力強さを感じさせる意匠を取り入れつつ、ベゼルのゴールドカラーが華やかさをもたらす。このベゼルは、全面にゴールドIPを施したうえで、天面のみにヘアライン仕上げを与えることでステンレススティールを露出させるという方法で作り出されている。ワンプッシュ式交換バンド構造を採用し、簡単にバンドを付け替えることが可能だ。

第2位：「MTG-B2000YBD-2AJF」

　ブラックとブルーグレーのツートンカラーが特徴のクールなモデル。モジュールを保護するためのカーボンモノコックケースと、金属製の外装を組み合わせたデュアルコアガード構造を採用している。

　ベゼルフレームは、カーボンファイバーとブルーグラスファイバーシートを235枚積層し、削り出しによって成形されている。カシオの誇る高度なプレス加工・切削加工の技術が生かされ、カーボン素材ならではの折り目模様や、サイドからの積層模様を楽しむことができる。トップベゼルやプッシュボタンなどのステンレススティール製パーツには、ブルーグレーのIP加工が施されている。

　ややグレーがかったダイアルは、斜めに立ち上がったインデックスやヘアライン仕上げの時分針と相まって視認性が高く落ち着いた印象。インダイアルのリングなど、立体感のあるデザインも魅力だ。

　モバイルリンクや電波受信機能による自動時刻補正、定期的な電池が交換不要なタフソーラーなど、使い勝手の良さは他のMT-Gとも共通する要素である。

第1位：「MTG-B4000B-1A2JF」

　これまでのMT-Gとは一風変わった、スタイリッシュなモデルが第1位に。そのデザインは、長年にわたって蓄積してきた耐衝撃データをもとに、AIとの共創によって生み出されたものだ。モジュールをカーボンファイバー強化樹脂で保護し、ステンレススティール製のトップベゼルとケースバックで挟み込んだデュアルコアガード構造と、カーボンとグラスファイバーを積層したフレームが大きな特徴だ。このフレームは、削り出しによって成形されており、立体的な造形が与えられている。樹脂バンドへの自然な繋がりが、本作にスマートな印象をもたらす。

　トップベゼルやケースバック、ラグなどのステンレススティール製パーツにはブルーグレーのIPが施され、積層模様のフレームとのコントラストを楽しむことができる。ヘアラインとポリッシュを組み合わせたベゼルやシャープなプッシュボタンなど、高級機らしいディティールも特徴だ。ケースバックは、MIM（金属粉末射出成形）によって複雑な形状に仕上げられている。