40代以上の男性におすすめしたい! セイコーの最新モデル5選

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2025.12.29

セイコーの豊富なラインナップから、40代の男性におすすめしたモデル5つをピックアップ。国産らしい誠実さの宿ったデザインと高い実用性、40代にふさわしい風格ある佇まいが魅力だ。なお、2024、2025年にリリースされた、新しいモデルを中心に選出している。

野島翼:文
Text by Tsubasa Nojima
[2025年12月29日公開記事]


誠実さと風格を兼ね備えた、セイコーの傑作を紹介

 仕事で要職を任されることが多くなり、プライベートでは結婚や子育て、あるいは新たな趣味の発見など、ライフスタイルが大きく変わる40代。周りからの見え方も、それまでとは自然と変わってくることだろう。そんな今だからこそ、改めて腕時計に注目してみるのはいかがだろうか。

 しかし、人に見られることを意識すると、とたんに時計選びが難しくなることも事実。着用シーンにふさわしいデザインか? 社内や取引先へ嫌味な印象を与えないか? 年齢相応の高級感があるか?……なかなか悩みは尽きない。そんな中でおすすめしたいのが、日本の誇る時計ブランド、セイコーだ。

 セイコーには、エレガントなドレスウォッチから本格的なスポーツウォッチまで、幅広いラインナップがそろっており、着用シーンや好みにぴったりの腕時計を選ぶことができる。40代の男性も満足の高級機も多く、国産らしい誠実さの宿ったデザインと高い信頼性を備え、これから先の人生をともに歩む相棒としても最適だ。今回は、その中から5つのモデルをピックアップして紹介する。

キングセイコー「KS1969」Ref.SDKA017

セイコー「キングセイコー KS1969」Ref.SDKA017

セイコー「キングセイコー KS1969」Ref.SDKA017
1969年に登場した「45KCM」のデザインを踏襲するモデル。優美な曲線を取り入れたケースには、薄型自動巻きムーブメントCal.6L35が収められている。自動巻き(Cal.6L35)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(直径39.4mm、厚さ9.9mm)。5気圧防水。39万6000円(税込み)。

「KS1969」は、1969年に誕生したキングセイコー「45KCM」のデザインを受け継ぐ現行モデルだ。毎秒10振動のハイビート手巻きムーブメントを搭載した45KCMは、それまでのモデルが直線基調のケースであったのに対し、丸みを帯びた優美な曲線で構成されたケースを採用することで、後のキングセイコーのデザインに影響を与えたマイルストーンである。

 KS1969では、そのデザインを踏襲しつつ現代的なアップデートを加えている。シルバーのダイアルには、東京の現代の街並みを基に新たに開発された、繊細な型打ち模様が施され、モダンな印象に仕上げられている。多面カットによるインデックスと時分針は、少量の光を反射して煌めき、高い視認性を発揮する。12時位置のインデックスには矢羽根をモチーフとしたアイコニックなカットが施されている。

 本作は、セイコーの薄型自動巻きムーブメントCal.6L35を搭載し、ケース自体も9.9mmの厚さに抑えられている。オリジナルから受け継いだ、曲線を多用しつつもシャープさを感じさせるラインが、柔らかさとわずかな緊張感の共存を実現している。

 ステンレススティール製ブレスレットは、新開発の13連タイプ。ポリッシュとヘアラインを交互に組み合わせることで、躍動感あふれるデザインに仕上げている。コマ自体が短く、しなやかな装着感を味わえることも魅力だ。

セイコー アストロン「Nexter GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ」Ref.SBXC177

セイコー「アストロン Nexter GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ」Ref.SBXC177

セイコー「アストロン Nexter GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ」Ref.SBXC177
GPS電波受信機能と光発電機能を備えた、高い利便性を誇るモデル。Nexterシリーズらしいスタイリッシュなデザインも魅力だ。GPSソーラー(Cal.5X83)。フル充電時約6カ月稼働(パワーセーブ時約2年)。Tiケース(直径44.1mm、厚さ14.4mm)。10気圧防水。35万2000円(税込み)。

 セイコーが1969年に世界で初めて市販したクォーツ式腕時計、「クォーツ アストロン」は、その後の腕時計に大きな革命をもたらした歴史的名機である。その名を受け継ぐ「セイコー アストロン」は、洗練されたスタイリングと機能性を兼ね備えた、セイコーの先進性を象徴するブランドとして展開されている。

「Nexter GPSソーラー デュアルタイム・クロノグラフ」は、スタイリッシュなデザインが魅力の「Nexter(ネクスター)」シリーズのハイエンドモデルだ。世界中のあらゆる場所で正確な時刻を得ることが可能なGPS電波受信機能を搭載している。光発電機能によって定期的な電池交換が必要ないため、基本的にメンテナンスフリーで使用することができる。

 クロノグラフらしいスポーティーなダイアルは、ホリゾンタルパターンの型打ちによってモダンかつ立体的なデザインに仕上がっている。太くはっきりとしたインデックスと時分針は、シンプルながら抜群の視認性を発揮。60までの目盛りを配したベゼルにはサファイアクリスタルがセットされ、上品な光沢を楽しむことが可能だ。

 Nexterシリーズを象徴するシャープなケースは、軽量かつ耐食性に優れたチタン製。ヘアラインを主体として大胆に取り入れられたポリッシュが、躍動感をもたらす。ブレスレットへとシームレスにつながるデザインは、装着感の向上にも寄与する。

セイコー プレザージュ「Classic Series」Ref.SART011

プレザージュ Classic Series クラフツマンシップ 漆ダイヤル

セイコー プレザージュ「Classic Series」Ref.SART011
日本の伝統工芸である漆をダイアルに採用したモデル。懐中時計に範をとったダイアルデザインが、クラシカルな印象をもたらす。自動巻き(Cal.6R5H)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40.2mm、厚さ12.1mm)。10気圧防水。23万7600円(税込み)。

 プレザージュ クラフツマンシップにラインナップする漆ダイアルモデル。漆を塗り重ね、研ぎ上げて製作されるブラックダイアルは、鏡面のような艶やかな質感に仕上がっている。ローマ数字インデックスが並び、6時位置にインダイアルを配したデザインは、セイコーの黎明期を象徴する懐中時計、「タイムキーパー」にオマージュを捧げるものだ。本作では、インダイアルに24時間表示機能を持たせることで、そのクラシカルなデザインを再現している。

 インデックスと針、ロゴなどは、すべてマットなゴールドカラーで統一され、艶やかな漆ダイアルとのコントラストが、上品さと視認性を高めてくれる。風防にはドーム型のサファイアクリスタルを採用し、ヴィンテージ感を漂わせていることも特徴だ。

 懐中時計を想起させるラウンド型のケースは、直径約40mmと現代的なサイズ。適度な存在感は、オーナーの所有欲も満たしてくれることだろう。円錐形のリュウズは、見た目にクラシカルなだけではなく、指での摘まみやすさが操作性の高さにもつながっている。

 搭載するムーブメントは、約72時間のロングパワーリザーブを備えた自動巻きのCal.6R5H。ローターやテンプの動きをシースルーバックから鑑賞することができる。

セイコー プレザージュ「Classic Series クラフツマンシップ 有田焼『無釉』ダイヤル 限定モデル」Ref.SARX127

クラシックシリーズ クラフツマンシップ 有田焼『無釉』ダイヤル 限定モデル

セイコー プレザージュ「クラシックシリーズ クラフツマンシップ 有田焼『無釉』ダイヤル 限定モデル」Ref.SARX127
プレザージュとして初めて有田焼の無釉ダイアルを採用した、数量限定モデル。マットな質感のダイアルに菱型文様が浮かび上がり、有田焼の素材そのものの質感を楽しむことができる。自動巻き(Cal.6R51)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40.6mm、厚さ12.5mm)。10気圧防水。世界限定1200本(うち国内300本)。26万4000円(税込み)。

 日本の伝統工芸を取り入れたダイアルが魅力のプレザージュ クラフツマンシップ。その2025年新作として登場したのが、有田焼ダイアルを採用した本作だ。有田焼は、400年以上の歴史を持つ日本初の磁器である。プレザージュでは、これまでも有田焼ダイアルのモデルを製造していたが、本作のダイアルは近年新しい表現方法として確立された無釉(むゆう)の技法を用いて製作されている。

 一般的な有田焼は釉薬を塗布して焼成することで艶やかな質感に仕上げられているが、無釉では文字通り釉薬をかけず、有田焼の素材が持つマットで温かみのある風合いと、シャープな造形を実現しているのだ。

 ダイアルには、子孫繁栄や無病息災への願いを込めた吉祥文様である菱型文様を現代的にアレンジしたものを施しており、無釉ならではのマットな質感とくっきりとした文様を楽しむことができる。ラウンド型のケースにスラリと伸びたラグなど、クラシカルなケースデザインも特徴だ。ストラップに用いられているカーフレザーは、持続可能なレザー生産を目指すLWG(レザーワーキンググループ)の認証を受けたタンナーで生産されたものである。

 シースルーバックからは、約72時間のロングパワーリザーブを誇る自動巻きムーブメント、Cal.6R51を鑑賞することが可能だ。

セイコー プロスペックス「マリンマスター プロフェッショナル」Ref.SBDX067

セイコー「マリンマスター プロフェッショナル セイコーダイバーズウォッチ 60周年記念 限定モデル」Ref.SBDX067

セイコー プロスペックス「マリンマスター プロフェッショナル」Ref.SBDX067
セイコーのダイバーズウォッチ誕生から60周年を記念した数量限定モデル。深海を想起させるダイアルや、堅牢な構造のケースが魅力だ。自動巻き(Cal.8L45)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。Tiケース(直径45.4mm、厚さ16mm)。600m防水。世界限定600本(うち国内200本)。71万5000円(税込み)。

 1965年に国産初のダイバーズウォッチを発表したセイコー。同社はその後も数々の独自技術を開発し、ダイバーズウォッチの分野での存在感を高めていった。本作は、1968年に登場した毎秒10振動のハイビートを誇る300m空気潜水に対応したダイバーズウォッチのデザインを、現代の技術で再構築したモデルだ。

 深海の神秘的な世界に着想を得た型打ちダイアルは、表面にクリア塗装を施したうえで研ぎ上げ、奥行き感と艶感を作り出している。大型のインデックスと針には、蓄光塗料がたっぷりと塗布され、暗い海中でも時刻を視認することが可能だ。3時位置にはデイト表示が配され、日常使いでの機能性も確保されている。

 逆回転防止機構が備わったベゼルに装着されているのは、ステンレススティールに耐傷性を高めるDLCコーティングを施したインサートだ。さらに、600m飽和潜水用防水を誇る本作には、新開発のケース構造を採用されている。これによって、従来はケースの表面に配していたネジを裏面に変更し、より洗練された外観へアップデート。新開発のベゼル押さえパーツが、ベゼルの分解性と審美性を高めている。従来同様、ミドルケースとケースバックを一体とした気密性の高い構造によって、飽和潜水に対応しながらもヘリウムエスケープバルブを必要としない点も特徴だ。

 ムーブメントは、セイコーのハイエンドな自動巻きムーブメントCal.8L45を搭載している。

Contact info:セイコーウオッチお客様相談室 Tel.0120-061-012


2025年にセイコーが発表した限定モデルを一挙紹介

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