my 1ST choice / 内田恭子

2019.02.22
思い入れのあるウォッチやジュエリーとの出会い、初めて購入したものについての思い出はどのようなものでしょう?
さまざまなシーンで活躍している女性たちのストーリーをご紹介します。

内田恭子さん

1976年、ドイツ・デュッセルドルフ生まれ。アメリカ・シカゴ、神奈川県横浜市で育つ。1999年、フジテレビジョン入社。アナウンサーとしてさまざまな番組を担当した後、2006年に退社、結婚。現在は2児の子育てをしながら、テレビ・ラジオ・雑誌連載・執筆など、活躍の幅を広げている。

 フジテレビのアナウンサーだった内田恭子さんは現在、男の子ふたりの子育てを満喫しつつ、テレビやラジオなどで活躍し、「ワークライフバランス」を大切にした暮らしぶり。「多くの子どもたちの笑顔が見たい」と、被災地や入院中の子どもに読み聞かせを行なっている。「買い物に行く時間が取れない」というが、時計は「10年に1本のペースで」買っているのだという。
 最初は、初めてのボーナスで手に入れたカルティエの『パシャ ドゥ カルティエ』。屋外で動き回る仕事が多かったこともあって、「文字盤が大きくてがっちりした」時計を選んだ。そして、30歳のときに結納返しの品を選びに行ったカルティエで、「『ラドーニャ ドゥ カルティエ』に出合ってしまって。自分に対しての『結婚おめでとう』という意味を込めて即決してしまいました!」。トノー型を変形させたような形、金属を編み込んだようなブレスレット。ひと目見たら忘れられない個性的なデザインだ。
 40歳になったときには、「螺旋を描いたような珍しいデザインに惹かれて」、カルティエのゴールドの『イプノーズ』を手に入れた。オーバルシェイプのフェイスが段差を持ちながら二重になった独特のデザイン。ベゼルにはダイヤモンドが配されたエレガントかつモダンな時計だ。
「振り返ってみると、自分の置かれた状況によって選ぶものが変わってきましたね。20代は“これから仕事を頑張っていこう”、30代は“ジュエリーのような存在感のあるもの”、40代では“女性らしいエレガントなもの”を選んできました。50歳になったときに、自分がどんな時計を選ぶのか、今から楽しみです」
  シンプルで辛口なファッションに定評のある内田さん。オーダーしたテニスブレスレットが出来上がるのを、心待ちにしている。「数年前、外国人の友人とプールで会ったときに、水着にテニスブレスレットだけ着けていたんです。それがものすごくかっこよくて。私もTシャツにデニムのカジュアルスタイルに、テニスブレスレットを着けるのが今から楽しみです」

宮本 柊:取材・文