グランドセイコーの定番モデル6選。ムーブメント別に紹介

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2020.10.27

グランドセイコーの腕時計は、洗練されたデザインと、多くのスイス高級腕時計を凌駕する実用性を有する。日本が誇る高級腕時計の中から、ムーブメント別に定番6モデルを紹介。手首をスマートに飾る1本を選び出してほしい。

グランドセイコー


腕時計選びのポイント

グランドセイコーは、機械式時計、クォーツ式時計ともに高精度であり、セイコー独自の駆動機構であるスプリングドライブ搭載モデルはオンリーワンの魅力がある。

こうした駆動方式はもちろん、ケースやダイアルのデザインにも着目し、グランドセイコーの選び方を押さえておこう。

メカニカルやスプリングドライブなどのシリーズ

Cal.9S85

グランドセイコーのなかでも代表的なのが、自動巻きムーブメントのCal.9S85。3万6000振動/時の振動数により安定した精度を実現する。

グランドセイコーの腕時計は、機械式とクォーツ式、さらに独自開発のスプリングドライブを加えた3種の駆動方式に分けられる。

主ゼンマイを動力源とする機械式はパワフルで、水晶振動子とICによって調速するクォーツ式は高精度を実現。スプリングドライブは、両者のメカニズムを組み合わせた新機軸のムーブメントである。

グランドセイコーに搭載される機械式のムーブメントは「9S」、クォーツ式は「9F」、スプリングドライブなら「9R」でそれぞれ始まる。駆動方式は腕時計の性能に影響するため、ムーブメントから選ぶ視点を持つと良いだろう。

Cal.9F86

キャリバー9Fの誕生25周年を記念して2018年に発表されたCal.9F86。グランドセイコーのクォーツムーブメントで初めてGMT機能が搭載された。

Cal.9R66

グランドセイコー初となるスプリングドライブムーブメントが誕生したのは2004年。その2年後にはGMT機能を搭載したCal.9R66が発表された。

ケースや文字盤のデザイン

ムーブメントの違いはダイアル装飾にも反映される。デイト表示やパワーリザーブインジケーター、あるいはGMT機能を搭載したモデルはもちろんのこと、ブラックダイアルやブルーダイアルで個性を演出する方法もある。

また、グランドセイコーの腕時計は3つのスタイルから選ぶことも可能だ。「エレガンスコレクション」はクラシックなデザインのドレスウォッチ、「ヘリテージコレクション」はシャープで癖のないビジネスウォッチ、「スポーツコレクション」はダイバーズウォッチや重厚感のあるスポーティーなデザインのモデルをラインアップする。


メカニカル(機械式)の定番モデル

クォーツ式やスプリングドライブの性能が印象的なグランドセイコーだが、当然、機械式時計においてもスイス高級腕時計を上回るほどの高精度を誇る。シンプルで実用的な、9Sメカニカルの定番2モデルを紹介しよう。

スタンダードを追求 Heritage Collection SBGR317

SBGR317

SBGR317
自動巻き(Cal.9S65)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SS(直径40mm)。日常生活用強化防水(10気圧)。48万円(税別)。

ヘリテージコレクションにラインナップされる「SBGR253」は、シンプルで飽きのこないデザインの、グランドセイコーらしさが凝縮されたモデルだ。デイト表示付きの3針モデルで、インデックスや針などの表示要素がブラックダイアルに良く映える。

外観上はスタンダードなグランドセイコーだが、搭載するCal.9S65は最大約72時間(3日間)のパワーリザーブを誇る。ムーブメントの仕上げにも余念がない、安定感のあるモデルだ。

上品な大人のメカニカル Elegance Collection SBGR261

SBGR261

SBGR261
自動巻き(Cal.9S65)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。SS(直径39.5mm)。日常生活用防水。47万円(税別)。

エレガンスコレクションの「SBGR261」は、SBGR317と同じくCal.9S65を搭載した、クラシックなラウンド型腕時計だ。

レトロなボックス型サファイアガラスからは、アイボリー調のダイアルとブルースティール秒針が見える。ブラウンクロコダイルのレザーストラップと相性が良い、上品な大人に向けたドレスウォッチである。