ワールドタイム機構を搭載したジャガー・ルクルトのポラリスを解説

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2021.03.18

「ジャガー・ルクルト」は、1833年の創業以来、高級時計の世界を牽引し続けている老舗メーカーだ。その豊富なラインアップの中にあるワールドタイム機構を搭載した「ポラリス」について掘り下げていくことにしよう。


ワールドタイムとは?

正確に時を刻む、それが時計にとって最も重要な役割だ。使用する中で生じる差異が小さいほど、優れた性能を有しているといえる。

しかし、時刻の表示以外にも様々な機能を備えた時計がある。ワールドタイム機構も、ニーズの高い機能だ。

時計に関する情報に触れているとよく耳目に触れるワールドタイムという言葉だが、どのような機構か深く理解していないユーザーも少なくないだろう。まず、ワールドタイムについておさらいしておこう。

世界の代表的な都市の時間がわかる

ワールドタイムとは、読んで字のごとく、世界の時間を示すものである。地球の公転・自転の関係から、国や地域ごとに時間が異なる。共通する「今」という時が、朝の地域もあれば夜の地域もあるわけだ。シンプルな機構の時計が表示するのは一地域の時間だが、ワールドタイム機構を備えた時計は、同時に複数の国・地域の時刻を表示できる。

一定の場所に居ながらにして、世界の主だった都市の時間が瞬時にわかる。それを実現してくれるのが、ワールドタイム機構だ。

GMTやUTCとの違い

さらにワールドタイムについて深く見ていくと、「GMT」「UTC」といった言葉と出会う。それらには、どのような違いがあるのだろうか。

GMT(Greenwich Mean Time)は、グリニッジ標準時のこと。ロンドンのグリニッジ天文台(=経度0)における平均太陽時を指す。

グリニッジ標準時が定まったのは1884年、ワシントンD.Cで開催された国際子午線会議でのこと。それ以降、GMTを基準として各地の時間帯が定められるようになった。ちなみに1984年以前も、世界の海運業界や北米の鉄道会社などで、グリニッジ標準時は広く使用されていた。

他方、UTC(Universal Time Coordinated)は、現在使われている協定世界時のこと。地球の自転の計測から決まる世界時と、セシウム原子時計が示す国際原始時の差異を調整した標準時をいう。1972年以降、国際度量衡局によって管理されている。

地球の自転周期は、一定ではない。このことから、世界時と国際原始時にはごくわずかではあるがズレが起こる。そこで、国際原始時に閏(うるう)秒を加えることで、世界時との差を調整している。


ワールドタイム機構を搭載したポラリス・コレクション

ワールドタイム機構を振り返ったところで、この機構を搭載したポラリスの沿革と、その魅力について探ってみよう。

まず、言うまでもなくポラリスは、伝統に支えられたジャガー・ルクルトの人気コレクションである。活動的かつエレガントな雰囲気は、世界を駆け巡るユーザーを力強く支えてくれる。

60年代から着想を得たデザイン

メモボックス・ポラリス

1968年製の「メモボックス・ポラリス」は、チャイム機構を搭載したダイビングウォッチであった。回転式インナーベゼルによって水中の経過時間を計測し、アラームによってダイバーが水中から上がるべき時間を伝える。三重構造のトリプルケースバックがアラームの音響伝導を高めている。

現代のポラリス・コレクションは、ジャガー・ルクルトが積み重ねてきた歴史から生まれたモデルだ。1968年製のダイビング・アラームウォッチ「メモボックス・ポラリス」をルーツに持ち、そこから着想を得てデザインされた。

伝統に裏打ちされた製造技術を軸に、スポーティーでありつつエレガントな風合いを加味して仕上げられている。

特別に用意されたストラップとブレスレット

ストラップやブレスレットも、ポラリス用に特別に用意されたものだ。ブレスレットは、サテン仕上げとポリッシュ仕上げとが交互に施された3連のもので、しなやかなフィット感を生んでいる。

さらに、アリゲーターあるいはカーフレザーストラップとの交換も可能だ。これらには、美麗に仕上げられたケースとマッチさせるべく、グラフィックデザインを施した新型フォールディングバックルを採用している。

24都市の時間がわかる

ポラリス・コレクションには、シンプルな自動巻きからクロノグラフ、本格ダイバーの「マリナー・デイト」などのラインナップがあるが、WT(ワールドタイム)には世界主要24都市の時間を読み取れる機能が備わっている。

時刻合わせは10時位置のリュウズで行なう。また、サマータイムにも対応しており、採用都市には白い三角形マークの表示があるため、1時間調整した正確な時間を読み取れる。


ジャガー・ルクルトのワールドタイム

ひとつのダイアルから世界の時間を教えてくれるジャガー・ルクルトのWTは、ジェットセッターや海外とのやり取りの多いビジネスマンに最適な選択だろう。

3種類のポラリス・クロノグラフWT

「ポラリス・クロノグラフWT」は、文字盤内にバランスよく配されたふたつのインダイアルを持つ人気モデルだ。同コレクションの3モデルについて解説する。

ポラリス・クロノグラフWT

44mmという存在感のあるケースサイズでありながら、素材をチタンにすることで装着感は軽い。都市リングの内側の24時間表示にはツートーンカラーを施し、ひと目で昼夜を判断できる。ジャガー・ルクルト「ポラリス・クロノグラフWT」。自動巻き(Cal.752A)。37石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。Ti(直径44mm、厚さ12.5mm)。10気圧防水。150万4000円(税別)。

「Ref.905T480」は、鮮やかなオーシャンブルーの文字盤が美しく、精悍な印象を与えるモデルだ。さらに、オパール・グレイン・サンレイブラッシングによる3つの仕上げで、深みのある高級感を演出している。

ポラリス・クロノグラフWT

フェイスを目一杯使った文字盤だが、3種類の仕上げを組み合わせ、アプライドインデックスを採用することで、間延びを感じさせない。インデックスと針にはスーパールミノバを塗布し、暗所での視認性も確保している。ジャガー・ルクルト「ポラリス・クロノグラフWT」。自動巻き(Cal.752A)。37石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。Ti(直径44mm、厚さ12.5mm)。10気圧防水。150万4000円(税別)。

黒文字盤がシャープな印象をもたらすモデルが「Ref.905T471」だ。ケースのベゼル及びエッジ部をポリッシュ仕上げとするなど、ディテールにもこだわりが行き届いている。

ポラリス・クロノグラフWT

10気圧防水でありながら、トランスパレントバックからムーブメントをのぞくことができる。他モデル同様、ジャガー・ルクルト ケアプログラムにオンライン登録をすることで国際保証が8年に延長される。ジャガー・ルクルト「ポラリス・クロノグラフWT」。自動巻き(Cal.752A)。37石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。Ti(直径44mm、厚さ12.5mm)。10気圧防水。150万4000円(税別)。

「Ref.905T470」も、ブラックのダイアルとホワイトの針やインデックスとのコントラストが映える人気機種である。アリゲーターやカーフスキンといった、幅広い種類のストラップをセレクトできる点も魅力だ。


ワールドタイムで世界を駆け巡ろう

ボーダーレスに地球を股に掛け、日付変更線を超えていく者にとって、いくつものエリアの時刻を教えてくれる時計は心強い武器であり、信頼できるパートナーだ。

24ものゾーンの時間がわかるジャガー・ルクルトのポラリスは、ワールドワイドに活躍する人に最適な時計である。ワールドタイムを腕に、世界を駆け巡ろう。


ジャガー・ルクルト「JLC ポラリス・クロノグラフ」をじっくり見てみよう

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