ダイビングに適した機能を持つダイバーズウォッチ。高い防水性能のみならず、視認性の良さが確保されていること、焼けた肌にもよく合うような鮮やかなものが多いことも魅力だ。今回は8本のダイバーズウォッチをピックアップして紹介する。

Originally published on watchtime.com
Text by Mark Bernardo
2021年2月17日掲載記事

ベル&ロス「BR 03-92 ダイバー バーガンディー ブロンズ」

BR 03-92 ダイバー

自動巻き(Cal.BR-CAL.302/セリタSW 300.1ベース)。2万8800振動/時。25石。パワーリザーブ約40時間。SSケース(直径42mm)。300m防水。日本限定99本。52万円(税別)。(問)ベル&ロス ジャパン Tel.03-5977-7759

 ベル&ロスのBR 03-92、おなじみのスクエア型"インストゥルメント"シリーズから、国際規格ISO 6425を満たすダイバーズウォッチの、バーガンディーをまとったブロンズモデルが発表された。300mの防水性能を備えるケースは人間工学に基づいてデザインされており、サテンとポリッシュ仕上げが施されている。その"角型の中の丸"を縁取るベゼルは逆回転防止仕様だ。銅92%、錫8%からなるブロンズは、かつて潜水夫のヘルメットを作るのに用いられた素材である。変質はしないものの、ブロンズは時の経過と環境に応じて古色を帯び、年数を経るにつれ独特な色調となる。使うほどに深まるバーガンディーカラーとの調和を楽しみたい。ケース内部では、軟鉄製のインナーケージがセリタSW 300.1をベースとしたキャリバーBR-Cal.302を保護している。


ブランパン「フィフティ ファゾムス バチスカーフ デイ・デイト デザート エディション」

自動巻き(cal.1315DD)。37石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。SSケース(直径43mm)。300m防水。世界限定500本。125万円(税別)。(問)ブランパン ブティック銀座 Tel.03-6254-7233

 ブランパンの「フィフティファゾムズ バチスカーフ デイ・デイト デザートエディション」は、コレクション初となるサンドベージュカラーをまとった腕時計だ。この色は水中写真のパイオニアであるアーネスト H. ブルックス2世が1962年に"デビルズホール"として知られる深さ120mを超える水中の裂け目に潜った場所、米国カリフォルニア州デスバレーの砂漠の砂にインスパイアされたものである。直径43mmのケースはサテン仕上げのステンレススチール製で、逆回転防止ベゼルのダイビングスケールはブラウンセラミックスがインサートされている。文字盤に配された大胆なアラビア数字とマーカー、バトン型の時分針は1970年代のクラシックモデルに由来するものである。300m防水のケースにはブランパンの自社製キャリバー1315DDが内蔵され、約5日間のパワーリザーブを誇る。


ロレックス「サブマリーナー デイト」

サブマリーナー デイト

自動巻き(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SS(直径41mm)。300m防水。

 2020年のロレックス「サブマリーナー」の "新しさ"とは何か? その部分はぱっと見た目には分からない違いではあるが、コレクターにとっては非常に重要なものである。ケースサイズは従来の直径40mmから41mmへとわずかにアップしている。そのケースには、特許取得のセーフティキャッチ付オイスターロックと、独自の「ロレックスグライドロック エクステンション システム」を備えたバックルを採用する新デザインのブレスレットが組み合わされた。これによりブレスレットの長さは2mm刻みで調節が可能となった。なお、デイト表示とグリーンのセラクロムベゼルを備えた「サブマリーナー デイト」は、ムーブメントに既存キャリバー3235を採用。デイト表示のないモデルには、新型のキャリバー3230を搭載する。