IWC インヂュニアを選ぶならクロノグラフ。耐磁時計のルーツと転換

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2022.10.15

クロノグラフが選ばれる理由

クロノグラフとは、ストップウォッチ機能が搭載された時計のことである。なぜクロノグラフが支持を集めているのか、主な理由を知っておこう。

スポーティーかつメカニカルな意匠

クロノグラフが選ばれる大きな理由のひとつに、スポーティーでメカニカルな意匠が挙げられる。デザイン面で多くの人を引きつける魅力を有しているのである。

クロノグラフの文字盤には、スモールセコンド、30分積算計、12時間積算計を配するのが一般的だ。メカニカルな印象を与える独特な外観は、現代のファッションにも取り入れやすいだろう。

ケースサイドには、クロノグラフ機能を開始・停止させるためのスタート/ストップボタンと、ゼロ地点へ復針させるためのリセットボタンを備えている。

複雑機構が詰め込まれたロマン

クロノグラフが持つもうひとつの魅力が、複雑な機構を小さなボディーにぎっしりと詰め込んだロマンと言えるだろう。

クロノグラフに組み込まれたムーブメントは、最低でも200個ものさまざまなパーツで構成されている。まさに機械の芸術品、精密機械の極みとも言える時計だ。

トランスパレントバック仕様のモデルなら、それぞれの部品が複雑に絡み合って動く機械美を堪能できる。動作の美しさに魅せられて、クロノグラフを愛用し始める人も多い。


インヂュニア・クロノグラフの最新形

耐磁時計として生まれながら、現在は、レーシングの流れを汲み、ドレッシーな雰囲気もまとったインヂュニアシリーズの現行クロノグラフを紹介する。

インヂュニア・クロノグラフ Ref.IW380802

インヂュニア・クロノグラフ Ref.IW380802

“ルドルフ・カラツィオラ”モデルから見られた、レトロデザインをモダンに昇華させた最新デザインコードをまとったクロノグラフ。ブルーのダイアルも美しい。軟鉄製のインナーケースという制約がなくなった今、トランスパレント仕様のケースバックから、搭載する自社製キャリバーをのぞかせている。自動巻き(Cal.69375)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。12気圧防水。SS(直径42.3mm)。98万4500円(税込み)。

現在は、初代モデルからインスパイアされたものと思われるデザインから、誕生当時の原点に立ち戻り、シンプルなスポーツウォッチへの道をたどっている。

ベゼルに記されることが多いタキメータースケールだが、ダイアル外周に配置することで、洗練された印象に。なお、このメーターでは、1000mを基準とする平均速度も計測できる。

また、約46時間のパワーリザーブと両方向自動巻き上げ機構を有する自社製ムーブメントCal.69375を搭載。サファイアクリスタル製の裏蓋からは、機構の動作美を楽しむことが可能だ。

美しいブルーが特徴的な文字盤には、アワーカウンター(時積算計)、ミニッツカウンター(分積算計)、スモールセコンド(小秒針表示)のサブダイアルが配されており、現代的なエレガンスもにじませている。


インヂュニアは個性派に相応しい時計

IWCのインヂュニアは、優れた耐磁性能を特徴として誕生したモデルだ。しかし、現在は耐磁性能をアピールせずに、ドレッシーなスポーツウォッチへの転換が図られている。

現行インヂュニアに注目するならば、レースの世界観をより強調できるクロノグラフがおすすめだ。こちらの名作ならば、手元のエレガンスを演出できる1本となるはずだ。



Contact info: IWC Tel.0120-05-1868


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