ブランパン〝フィフティ ファゾムス〟の名を継ぐ、ふたつのダイバーズが歩む道

FEATURE本誌記事
2022.05.02
PR:BLANCPAIN

プロフェッショナルユースのため、1953年に誕生した「フィフティ ファゾムス」。その3年後に、シティユースも想定した「バチスカーフ」が登場。半世紀以上を経て、両モデルはラグジュアリーなヘリテージダイバーズとコンテンポラリーダイバーズとして、それぞれ圧倒的な魅力と共に歩み続けている。

フィフティ ファゾムス

(右)フィフティ ファゾムス オートマティック
2007年に復活後も、進化を続ける元祖ダイバーズウォッチ。アワーマーカー内周は放射状ヘアライン、外周部に同心円状ヘアラインを施し、表情豊かなブルー文字盤に仕上げた。ケースは軽量さが際立つサテン仕上げのチタン製。自動巻き(Cal.1315)。35石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約120時間。Ti(直径45mm、厚さ15.4mm)。300m防水。184万8000円(税込み)。
(左)フィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフ
シティユースとしてのダイバーズウォッチというニーズに対応した、1956年初出のバチスカーフが原点。緩やかなドーム状ダイアルにシンプルな直線とドットのインデックスと針を組み合わせる。ケースはサテン仕上げのブラックセラミックス。自動巻き(Cal.F385)。37石。3万6000振動/時。パワーリザーブ約50時間。ブラックセラミックス(直径43.6mm、厚さ15.25mm)。300m防水。200万2000円(税込み)。
三田村優:写真 Photographs by Yu Mitamura
大野高広:取材・文 Text by Takahiro Ohno (Office Peropaw)
[クロノス日本版 2021年9月号 掲載記事]


「ヘリテージ」と「コンテンポラリー」の異なるキャラクター

 フランス海軍との共同開発や、海洋映画「沈黙の世界」でジャック= イヴ・クストーが着用した逸話など、「フィフティ ファゾムス」の歴史は伝説的なストーリーに満ちている。1953年の初出時には、リュウズに二重のOリングを導入した91.44m(=50ファゾムス)の防水性能と、ロック付き回転ベゼルを備え、モダンダイバーズの元祖となった。

 そんな偉大なレガシーを全身に受け継ぐ「オートマティック」と、56年モデルをルーツとする「バチスカーフ」という、ふたつのキャラクターが現行のフィフティファゾムスには存在する。その違いを象徴するベゼル、ケース、ムーブメントの3点を上記で比較したが、素材も仕上げも明確に異なっていることが分かる。

 モダンな味付けが際立つバチスカーフは、ベゼルリングやケースに加圧成形、リュウズやプッシャーはインジェクションによるセラミックパーツが与えられる。いずれも製造は、同じスウォッチ グループ傘下のファクトリーが担当。バックルまでセラミックス製とし、日常的に着用しても長期にわたって美観を維持できる。

 対してオートマティックは風防からベゼル、ケースへと丸みを帯びた優雅なシルエットが特徴的だ。オリジナルデザインを崩さないところに心意気を感じる。例えば、サファイアクリスタル風防のデザインと厚さには厳格な規定がある。その点、バチスカーフの風防は近似値を保持した設計が許容されている半面、現代的スペックの自社ムーブメントを搭載するなど、コンテンポラリーな性能が強調される。いわば〝超高級ヘリテージダイバーズ〞と〝現代的なデイリーダイバーズ〞。人生をともに歩む相棒として、どちらのキャラクターがあなた好みだろうか。

HERITAGE DIVER’S AUTOMATIC

フィフティ ファゾムス オートマティック

2007年発表のSSモデル(左/170万5000円)は、耐磁性を確保するため軟鉄製インナーケースを内蔵しており、ソリッドバック仕様。ケースの見事な鏡面仕上げがラグジュアリー感を高めている。17年に加わったチタンモデル(右)は、大幅な軽量化を実現して装着感をアップしつつ、フィフティ ファゾムスらしい高級感をしっかりと表現する。

初代フィフティ ファゾムスの基本スタイルを踏襲しながら、ベゼルにドーム型サファイアクリスタルを採用。その下層のミニッツスケールは、初代モデルになかった15分までの分目盛りを加えて視認性を高めた。バチスカーフよりわずかに大きいボリューム感のあるケースは、SSの場合は鏡面に、チタンはサテンが施され、ともに流麗かつラグジュアリーな仕上がり。熟成を重ねた3針ムーブメントCal.1315は古典的な設計ながら、シリコンヒゲゼンマイとフリースプラングテンプ、精悍なNAC(プラチナ合金)コーティングの18Kゴールド製ローターを搭載する。

フィフティ ファゾムス オートマティック
フィフティ ファゾムス オートマティック

フィフティ ファゾムス オートマティック

CONTEMPORARY DIVER’S BATHYSCAPHE

フィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフ

ブラック、メテオグレー、ブルー文字盤に続き、2020年にグリーン(左/200万2000円)が加わった。ベゼルリングにもグリーンのセラミックスがインサートされ、目盛りにはリキッドメタル™を採用する。セラミックスはスティールのように歪まないため、サファイアクリスタルケースバックはねじ込み式ではなく押し込み式だが、300m防水を実現した。

バチスカーフは外装の随所にセラミックスを使用している。ケースは丁寧に面取りをした後で全体にサテン仕上げを施し、ベゼルリングはセラミックスにリキッドメタル™の目盛りを充填して長期にわたる耐久性を確保。ムーブメントは垂直クラッチとコラムホイールで制御されるクロノグラフ機構が搭載された高精度な自社製Cal.F385。ベースムーブメントに現代的なスペックを与えるべく3万6000振動/時のハイビート化とフライバックの追加、テンプ受けのダブルスクリュー化のほか、シリコン製ヒゲゼンマイを採用。大型香箱の搭載でパワーリザーブは約50時間に延びた。

フィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフ
フィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフ

フィフティ ファゾムス バチスカーフ フライバック クロノグラフ


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ブランパン「フィフティ ファゾムス」の名前の由来をひもとく

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