【時計選びの旅】シースルーバックのモデルを選べば、IWCのムーブメントをいつでも観賞できることに気付いた

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2024.07.14

IWCの時計を探している時、ふと気付いた。シースルーバックのモデルを選べば、いつでも同ブランドのムーブメントを観賞できることに。現在、シースルーバックやトランスパレントバック、あるいは“裏透け”などと呼ばれる、ケースバックにサファイアクリスタルを使って、ムーブメントを観賞させる仕様の腕時計は珍しくない。そこで、質実剛健なIWCの技術の域を目で見て楽しめる、シースルーバックのモデルをチェックすることにした。

ポルトギーゼ・クロノグラフ


IWCをケースバックの仕様で選ぶ

機械式時計のケースの仕様は、シースルーバックとソリッドバックの2種類に大別される。それぞれの魅力を知り、IWCの時計を選ぶひとつの目安にしてみよう。

機械美を堪能できるシースルーバック

シースルーバックとは、ガラス張りのケースバックから時計の内部が見える仕様である。ケースバックの素材にはサファイアクリスタルを使用していることが多い。

ムーブメントの機械美を堪能できる点が、シースルーバックの大きな魅力だ。時計内部の精巧な動作や美しい装飾を見せることで、高級時計の趣味性がより高められている。

IWCの腕時計は、すべてがシースルーバックというわけではない。ただしコレクションによっては一定数存在し、人気も高い。

ポルトギーゼ・クロノグラフ

現行ポルトギーゼ・クロノグラフのケースバックはシースルーになっている。搭載するCal.69355はIWCの自社製ムーブメントであり、シースルーバックであればこそ、その精緻な動きを鑑賞することができる。

耐久性に優れるソリッドバック

シースルー以外のケースバックは、総称してソリッドバックと呼ばれている。ソリッドバッグは耐久性や気密性に優れている点が魅力だ。

多くの高級ブランドがシースルーバックを採用している中で、例えばロレックスはほとんどのモデルがソリッドバックだ。質実剛健なイメージがあり、機能性や実用性を重視しているためだろう。

ソリッドバックの中には、ケースバックをねじ込むタイプのスクリュー式と呼ばれる仕様もある。内部の気密性をより高められるため、ダイバーズウォッチに採用されることが多い。


注目したいIWCの技術力

あえて時計内部の動作美や装飾を見せるシースルーバックは、ブランドが持つ高い技術力の証明にもつながっている。技術面から見るIWCの時計作りへの精神を見ていこう。

熟練の職人による丁寧な仕上げ

IWCは、ムーブメントから自社で一貫して製造するマニュファクチュールである。熟練の職人たちにより、すべての時計がひとつずつ丁寧に作り上げられている。

時計師

文字盤・針の取り付けやムーブメントのケーシングは、ハイテクノロジーを伴わない作業だ。全工程が極めて慎重な手作業で行われている。

ケースの仕上げ部門においても、技術を持つ職人のポリッシングにより、輝くような鏡面が与えられる。徹底したクラフトマンシップこそが、創業以来ぶれることのないIWCの哲学なのである。

徹底的な品質管理

優れた品質が保証されている点も、IWCの技術力を証明する要素のひとつである。厳しい試験や検査プログラムにより、徹底的な品質管理を実現している。

自動巻きローターの摩耗試験では、3000時間にも及ぶ疲労試験が実施されることもある。製品寿命をシミュレーションする衝撃試験や磁界強度試験なども行われている。

自動巻きムーブメント

時計師によって組み上げられるムーブメント。細かなパーツの集合体である高級機械式ムーブメントは、単に組むだけではなく、人の手による細かな調整が不可欠だ。

このような厳格な試験をクリアし、確かな品質を保証された時計のみが、商品化されてユーザーの手に届けられているのだ。


シースルーバックを採用したIWCの厳選モデル3選

IWCのフラッグシップモデルにはシースルーバックを採用した時計が存在する。機械美を楽しめるIWCのシースルーバックモデルをチェックしておこう。

ポルトギーゼ・クロノグラフ IW371605

ポルトギーゼ・クロノグラフ

IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ」Ref.IW371605
自動巻き(Cal.69355)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。SSケース(直径41mm、厚さ13mm)。3気圧防水。123万7500円(税込み)。

2020年に刷新された「ポルトギーゼ・クロノグラフ」は、IWCの代表コレクションであるポルトギーゼ・クロノグラフの白文字盤タイプだ。初期型から継承した端正かつ上品なデザインを特徴に持つ。

ムーブメントには自社製自動巻きクロノグラフムーブメントCal.69355が搭載されている。シースルーバックからは、精巧な動きを見せる機械美が楽しめるだろう。

ポルトギーゼ・クロノグラフには、複数のバリエーションが用意されている。文字盤カラーとケース素材の組み合わせに注目して選ぶのもおすすめだ。

ポートフィノ・ハンドワインド・ムーンフェイズ IW516401

ポートフィノ・ハンドワインド・ムーンフェイズ

IWC「ポートフィノ・ハンドワインド・ムーンフェイズ」Ref.IW516401
手巻き(Cal.59800)。30石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約192時間。SSケース(直径45mm、厚さ13.1mm)。3気圧防水。202万4000円(税込み)。

一般的なムーンフェイズは、約3年で1日の誤差が生じる。一方、IWCは表示誤差を約577.5年に1日まで抑えた「永久ムーンフェイズ」の開発に成功している。

IWCのポートフィノに、そんな超高精度ムーンフェイズを搭載したモデルが「ポートフィノ・ハンドワインド・ムーンフェイズ」である。ブルーの夜空と金色の月や星が、白い文字盤上の12時位置でアクセントになっている。

ムーンフェイズのために開発されたCal.59800は、高い持続力を備えたムーブメントだ。完全に巻き上げれば、約8日間動き続けてくれる。

ビッグ・パイロット・ウォッチ43 IW329301

ビッグ・パイロット・ウォッチ43

IWC「ビッグ・パイロット・ウォッチ43」Ref.IW329301
自動巻き(Cal.82100)。22石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約60時間。SSケース(直径43mm、厚さ13.6mm)。100m防水。137万5000円(税込み)。

「ビッグ・パイロット・ウォッチ43」は、46.2mmの大型ケースを特徴としていたビッグ・パイロット・ウォッチをサイズダウンさせたモデルだ。より親しみやすい43mm径のケースに変更されている。

操縦席の計器を思わせるデザインや大きめのリュウズ、4個のリベットが打ち込まれたカーフスキンストラップは、1940年代の軍用観測時計に着想を得たものである。

ムーブメントには、セラミックス製のパーツで強化されたペラトン式自動巻き機構を備えるCal.82100が組み込まれている。約60時間のパワーリザーブを誇る動力だ。


IWCの内部機構の美しさを手にする喜び

機械式時計の裏蓋の仕様には、シースルーバックとソリッドバックの2種類がある。シースルーバックは、内部機構を観賞することができる。

IWCでは、ポルトギーゼやポートフィノといった人気コレクションで、シースルーバックモデルが用意されている。独自の魅力を持つ1本を選び、ムーブメントの繊細な美しさを堪能しよう。



Contact info: IWC Tel.0120-05-1868


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