2023年 パテック フィリップの新作時計まとめ

アクアノート・ルーチェ 5268/200R

　トープ・カラーダイアルとベゼル上のダイヤモンドを備えたレディスモデル「アクアノート・ルーチェ 5268/200R」が追加された。

　本作は、2021年発表で従来モデルよりもケース径が拡大された「5268/200R」に、エレガントな温かみのあるトープ・カラーのダイアルを組み合わせたローズゴールドモデルである。

　トープ・カラーはステンレススティール仕様のアクアノート・ルーチェ（Ref.5067A）にてヒットしたもので、本作にもアクアノート・エンボス・パターンが施されて採用されている。

　ねじ込み式リュウズによる12気圧防水を備え、上面のポリッシュ仕上げと側面のサテン仕上げのコントラストが際立つ仕上げとなっている。また、特徴的案8角形ベゼルは、48個のピュア・トップウェッセルトン・ダイヤモンドの列によって輝きが与えられている。

　ムーブメントは、19年発表で従来のムーブメントに対して巻き上げシステムに改良が加えられたCal.26-330 S Cが搭載される。

フライバック・クロノグラフ 年次カレンダー 5905R

　パテック フィリップの得意とするフライバッククロノグラフと年次カレンダーを備え、ブルー・ソレイユ文字盤を配した18Kローズゴールドモデル「5905R」が追加された。

　2時位置に月表示、8時位置に昼夜表示、10時位置に曜日表示、12時位置に日付表示を配する年次カレンダーを備え、センターのクロノグラフ秒針と6時位置の60分積算計によりフライバッククロノグラフを構成する。

　搭載する自動巻きのCal.CH 28-520 QA 24Hは、伝統的なコラムホイールにディスクタイプの垂直クラッチを搭載した現代的な仕様であり、信頼性が高い。

　そのため、クロノグラフ秒針を常時作動させてセンターセコンドとして使用しても摩耗の心配のない仕様となっている。

　ダイアルはブルー・ソレイユによる深みのあるブルーで、18Kローズゴールドケースの華やかな色味と調和している。

パテック フィリップ・グランドマスター・チャイム 6300GR

　パテック フィリップ・グランドマスター・チャイムで初めて18Kホワイトゴールドと18Kローズゴールドを組み合わせた「パテック フィリップ・グランドマスター・チャイム 6300GR」が追加された。本作は、20の複雑機構を有するパテック フィリップの現在のコレクションの中で最も複雑なタイムピースである。

　本作の機能で最も特徴的な物は、3つのゴングによるグランドソヌリ、プティットソヌリ、ミニット・リピーター、アラーム、デイトリピーターと5つのチャイムモードを備える点である。

　それぞれ機能のインジケータが備わっており、操作時の管理も容易である。また、時刻表示機能とソヌリのそれぞれのパワーリザーブ表示を備えて利便性が高い。

　第2時間帯表示やムーンフェイズを備えるほか、裏面には4桁の年表示を備える永久カレンダー、24時間表示の時分表示など、ありとあらゆる機能が均整の取れたバランスで配置されている。

　本作のケースは18Kホワイトゴールドと18Kローズゴールドの2トーンモデルであり、この組み合わせは「5303」や「5304」などのグランド・コンプリケーション・モデルに採用されてきたものである。

パテック フィリップ・グランドマスター・チャイム 6300/403

　パテック フィリップの現在のコレクションの中で最も複雑なタイムピースである「6300」に、バゲットカットされたエメラルドとダイヤモンドをあしらったハイジュエリー・バージョンである「6300/403」が追加された。

　6300の特徴である両面のダイアルはエボニーブラック・オパーリンであり、きらびやかなケースやベゼルの印象を引き締めている。

また、裏面では4桁の年表示、月、曜日、日付を備える永久カレンダーや、24時間表示の時分表示など種々の表示を備えながら視認性が高い。

グランド・コンプリケーション 5316

　ミニット・リピーター、トゥールビヨン、レトログラード日付表示針付永久カレンダーを備える「5316」に、スモークサファイヤクリスタル文字盤を備えたモデルが追加された。

　本作の特徴であるダイアルは、厚さ0.6mmの薄いサファイアクリスタルの上にインデックスを植字したもので、外周に向かってブラックが濃くなるグラデーションと、インデックスが浮いているかのような視覚効果が特徴である。

　ムーンフェイズを備える永久カレンダーは、ダイアル中央部のレトログラード方式によって日付表示がされ、3時位置に月表示、9時位置に曜日表示などシンメトリなーな配置で調和がとれており、視認性も高い。