チャペックは、フライング・トゥールビヨンを備えた新しい自社製ムーブメント、Cal.9 を搭載したアンタークティック・トゥールビヨンを発表した。この時計は、文字盤にドラマティックな新しいギヨシェ・パターン「シンギュラリテ(‘Singularité’)」と印象的なアーキテクチャーを特徴としている。このモデルは、チャペックの復活から 10 年目の記念の年の始まりを告げるものであり、1845年、フランソワ・チャペックによって設立された同名の時計製造メゾンの180 周年と重なる。
アンタークティック・トゥールビヨン シークレット・アロイ

自動巻き(Cal.9)。20石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ11.5mm)。5気圧防水。世界限定50本。1430万円(税込予価)。
アンタークティック・トゥールビヨン グレイシャーブルー

自動巻き(Cal.9)。20石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ11.5mm)。5気圧防水。1430万円(税込予価)。
アンタークティック・トゥールビヨン フォトン・スフィア

自動巻き(Cal.9)。20石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40.5mm、厚さ11.5mm)。5気圧防水。1430万円(税込予価)。
新しい自社製ムーブメント: Cal.9
チャペックの揺るぎない美の追求を反映し、メカニズムの純粋さが新しい自社製ムーブメント、Cal.9 は、3 つの主要要素(トゥールビヨン、輪列、香箱)が文字盤側に現れ、垂直軸に完全に整列している。オープンワークのフライング・トゥールビヨンは、輪列に直接接続されており、非常に長く湾曲したブリッジの下で文字盤の中央に浮かんでいる。すべてのエッジは手作業でポリッシュされ、トゥールビヨン・ケージ上部のアームはサテン仕上げで、光と影のコントラストを生み出している。
新しいギヨシェのパターン: シンギュラリテ

メカニックの美しさを増幅するため、チャペックは当初から協力関係にあるメタレム社に依頼し、新しいギヨシェのデザインを開発した。その結果文字盤にドラマティックな渦の効果が生まれ、無限の奥行きの印象が与えられた。チャペックにより、Singularité(シンギュラリテ)と名付けられたこの新しいパターンは、一見シンプルに見えるが、ギヨシェ職人が常にひとつの点から始まる様々な角度で線をカットする古典的なパターンとは異なり、旋盤が通過するたびに開始点が移動する。またメカニカルな構造の純粋さとギヨシェの無限大効果を高めるため、アワーマーカーは文字盤上には取り付けられておらず、フランジの一部になっている。
ケースの再設計

ケースは、メカニズムと文字盤の曲線美を反映するように再設計された。アンタークティック・ラトラパントの湾曲したボックスガラスのコンセプトをベースにして、前面と背面のサファイア・クリスタルがわずかに盛り上がっている。これにより、ベゼルが存在しないかのような印象が生まれ、実際、通常ケースバックのベゼルに表示される刻印はメタライゼーションによりクリスタルの内側に施されており、外側から見ると正しく読めるようにミラースタイルで仕上げられている。空中に浮かんでいるような印象を与えるために、ゴールドのローターの表面も凸面状に仕上げられた。
「アンタークティック・トゥールビヨン」は、コレクションの他のモデルと同様、マイクロ・アジャストメント機構とクィックチェンジ・システムを備えたステンレススティール製ブレスレットとして提供され、もう一本のラバーまたはレザー・ストラップが付属する。
注目すべきディテール