セイコーのプレステージクロックブランド「デコールセイコー」は、東京で開催される「世界陸上競技選手権大会(東京2025世界陸上)」を記念する置き時計を発表した。ダイアルに日本の伝統工芸である江戸切子で「麻の葉」文様を施し、大会のメインカラー“江戸紫”で飾った、工芸品としての側面が強調された置き時計だ。2025年8月1日(金)より、国内限定25台で発売される。
伝統のガラス工芸でスポーツの祭典を記念
セイコーは、1964年以来、長年にわたりさまざまなスポーツシーンを支えてきた。世界陸上においては初めてオフィシャルタイマーを務めてから38年目を迎え、34年ぶりの東京での開催となる2025年大会でもその大役を担う予定だ。今回、デコールセイコーより、この開催を記念する特別な置き時計が発表された。

クォーツ。電池寿命約5年。クリスタルガラス×アルミケース(高さ245×幅233×奥行き99mm)。重さ約3.8kg。世界限定25台。88万円(税込み)。
本作は東京で開催されるスポーツの祭典を記念するにふさわしい、特別なデザインが随所に見られる。その代表がダイアルだ。国の伝統的工芸品に指定されているガラス細工「江戸切子」をダイアルに用いているのだ。熟練の職人の手仕事によって、伝統的な吉祥文様である「麻の葉」柄が緻密に刻まれている。その六角形を基本とした幾何学的なパターンは、ダイアルに立体感を与えるだけでなく、表示部との視覚的な対比を生み出し、視認性の向上にも寄与している。

また、ダイアル上のアルミ製フレームには、大会のメインカラーである江戸紫が配色されている。開催地の東京にも縁がある日本の伝統色で、見る角度によって色合いが繊細に変化し、江戸切子のダイアルに洗練された表情を与える。
ムーブメントはクォーツ式だ。精度は平均月差±15秒、電池寿命は約5年である。2025年9月13日(土)の大会開催に先駆け、8月1日(金)より世界限定で25本のみが販売される。
廣田硝子とは?
1899年(明治32年)に創業した、東京で最も歴史のあるガラスメーカーのひとつ。創業より積み重ねられてきたデザイン資料を基に、江戸切子や吹きガラスといった、伝統的な製造技法を継承し、現代のインテリアにも調和する高品質なガラス商品を創り続けている。