2025年7月11日、セイコーから新作腕時計が発売される。日本の伝統技術を取り込んだ「プレザージュ」の新作や、PADIとコラボレーションした「プロスペックス」のダイバーズ、そして60年代のスポーティーモデルを復刻した「5スポーツ SKX series」の最新作だ。
技術と伝統、冒険心が交差するセイコーの新作たち
セイコーから7月11日に発売される新作は、どれも見どころたっぷりだ。文字盤に漆を使用したRef.SART011や、PADIとのパートナーシップを象徴するダイバーズモデル2種。そして実は宇宙へと旅立ったことのある「5スポーツ」の復刻版だ。ブランドの技術と歴史をたっぷりと注ぎ込んだ新作は、どれも見逃せない。
セイコー「プレザージュ Classic Series クラフツマンシップ 漆ダイヤル」
プレザージュの新作「プレザージュ Classic Series クラフツマンシップ 漆ダイヤル」Ref.SART011は、日本の伝統美とタイムレスなエレガンスを融合させたモデル。手作業で仕上げられた漆黒の漆ダイアルは、液体のようなつやと深みを湛える。伝統的な漆塗りは複数層にわたって丁寧に施され、職人の手で丹念に磨き上げられることで、魅力的な鏡面が生み出されるのだ。

自動巻き(Cal.6R5H)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40.2mm、厚さ12.1mm)。10気圧防水。23万7600円(税込み)。2025年7月11日発売。
ローマ数字インデックスやレールウェイミニッツスケール、24時間表示はクラシックな趣であり、セイコーが明治時代に販売していた懐中時計「タイムキーパー」を思わせる。また、インデックスや目盛りはゴールドカラーで彩られており、加賀蒔絵や金沢漆器を彷彿とさせる配色だ。
ケースはセイコー独自の硬質コーティングである、ダイヤシールドを施したステンレススティール製。そのサイズは直径40.2mm、厚さ12.1mmだ。10気圧防水が施され、裏蓋はシースルー仕様となっており、自動巻きムーブメントCal.6R5H(パワーリザーブは約72時間)の動作を伺うことができる。
高品質なレザーストラップは、セーフティプッシュボタン付きのフォールディングバックルが採用されたものだ。
セイコー「プロスペックス ダイバーズ 1965 ヘリテージ PADI スペシャルエディション」
セイコーは2016年以来、スクーバダイビングの指導団体であるPADIと提携し、数々のコラボレーションモデルを送り出してきた。本モデルはそのパートナーシップの最新作だ。
1965年の伝説的ダイバーズを現代的に再解釈したモデルのPADIエディションである本作は、太陽光が水面を貫き、ターコイズブルーの輝きを放つ瞬間をダイアルで表現。40mm径、13mm厚のステンレススティールケースは300m防水を確保し、内部には自動巻きムーブメント、Cal.6R55(パワーリザーブ約72時間)を搭載する。

自動巻き(Cal.6R55)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径40mm、厚さ13mm)。300m防水。22万5500円(税込み)。2025年7月11日発売予定。
カラーを合わせたアルミ製ベゼルはダイバーズウォッチらしく逆回転防止ベゼルを採用。新設計の金属製ブレスレットには、最大15mmの微調整が可能なバックルを備える。それに加えて、廃棄された漁網を原料にアップサイクルした、再生ナイロンを用いたファブリックストラップが付属。付け替えて楽しむことができるのだ。

セイコー「プロスペックス PADI スペシャルエディション」“スリムサムライ”
先ほどのRef.SBDC205と同様に、鮮やかなターコイズブルーをテーマにしたRef.SBDY135は、人気の通称“スリムサムライ”に連なる新作だ。Ref.SBDY129、Ref.SBDY131、Ref.SBDY133といった、エッジの利いたデザインとフォルムを持つ、モダンな造形感覚が特徴的である。

自動巻き(Cal.4R35)。23石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径41.7mm、厚さ12.3mm)。200m防水。8万6900円(税込み)。2025年7月11日発売予定。
搭載ムーブメントは自動巻きムーブメントのCal.4R35(パワーリザーブ約41時間)で、日付表示つき。ケースサイズは41.7mm径、厚さ12.3mmで、ISO規格に準拠した200m防水性能を誇る。グリーンのアルミベゼルは逆回転防止仕様だ。
針・インデックス・ベゼルマーカーにはルミブライトが塗布されており、水中での視認性も確保。風防はハードレックス製だ。いずれもフォールディングクラスプ、セーフティボタン、エクステンション機構を備えたメタルブレスレットを装備する。
セイコー「5スポーツ SKX series」ヘリテージデザイン復刻 限定モデル
1960年代後半の名機Ref.6119-8460を現代の技術と仕様でよみがえらせた復刻モデル。NASAのフライトディレクター、ジーン・クランツがシルバー文字盤のRef.6119-8460を使用していたとして知られている、セイコーのツールウォッチ史において象徴的な存在である。

自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径38.2mm、厚さ12.3mm)。10気圧防水。世界限定9999本(国内限定1000本)。5万9400円(税込み)。2025年7月11日発売予定。
シルバーダイアルのRef.SBSA311と、ブラックダイアルのRef.SBSA313の2種類でのラインナップとなる。回転式ベゼル、ドーム型のハードレックス製風防、12時位置に配されたオリジナルの「5スポーツ 」ロゴといったディテールを忠実に再現。また、曜日と日付で地の色が反転した配色も、ヴィンテージ感を際立たせる。

自動巻き(Cal.4R36)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約41時間。SSケース(直径38.2mm、厚さ12.3mm)。10気圧防水。世界限定9999本(国内限定1000本)。5万9400円(税込み)。2025年7月11日発売予定。
ケースは38.2mm径、厚さ12.3mm、10気圧防水のクッション型ステンレススティール製。ムーブメントは自動巻きムーブメント、Cal.4R36(パワーリザーブ約41時間)だ。世界限定9999本、日本では1000本限定で、裏蓋にはシリアルナンバーが刻まれる。