ティファニーは、1960年代の象徴的なブローチを現代的に再解釈した新作コレクション「バード オン ア ロック バイ ティファニー」を発表した。躍動感のある翼をモチーフに、ハイジュエリーとファインジュエリーを横断するコレクションであることが注目点だ。

躍動する鳥を表現した「バード オン ア ロック」
新作コレクションの「バード オン ア ロック バイ ティファニー」は、1965年にジャン・シュランバージェによってデザインされた「バード オン ア ロック」を現代的に再解釈したものである。バード オン ア ロックは、鳥が羽ばたく姿や翼の構造、羽の形を丹念に観察し、躍動感あふれる造形が人気を集め、ティファニーを象徴するジュエリーとなった歴史がある。
バード オン ア ロック バイ ティファニーは、ティファニーのジュエリー&ハイジュエリー部門チーフ アーティスティック オフィサーを務めるナタリー・ヴェルデイユによる企画であり、ハイジュエリーとファインジュエリーを横断するコレクションとなっている。
ヘリテージに根差したハイジュエリーライン
本コレクションのモチーフでありテーマは、羽や翼を層のように重ねた立体フォルムである。プラチナやゴールドのベースにダイヤモンドを敷き詰め、翼がはためく瞬間を切り取ったような躍動感を、立体的かつ彫刻的に表現する。
ハイジュエリーラインでは、1968年にティファニーが「レガシー ジャムストーン」として取り上げたタンザナイトを主役にしたアイテムとして、ネックレス、ブレスレット、イヤリングが並ぶ。さらに、ティファニーのデザインのヘリテージに深く根差したターコイズを取り入れたペンダントやブローチ、そしてリングがそろう。ターコイズのコーディネートは、ハイジュエリーにおいてダイヤモンドとの思いがけない組み合わせを取り入れたジャン・シュランバージェへのオマージュでもある。

抽象的なデザインにクラフツマンシップが発揮されたファインジュエリーライン
一方、ファインジュエリーラインでは、ハイジュエリーラインよりも抽象的に解釈された翼がデザインに取り入れられている。ジャン・シュランバージェが魅了された自然が生み出すフォルムと非対称の美しさを表現するため、ティファニーのクラフツマンシップが発揮された多様なダイヤモンド セッティングがなされている。注目は、羽や翼の浮遊感を表現すべく、ダイヤモンドが宙に浮かんでいるかのようにセッティングされている点であろう。
ラインナップされるリングは、重ね着けすると、波打つような羽のシルエットが生まれ、ピアスはコーディネートによって華やかなドロップピアスや繊細なスタッズピアスとして楽しめる仕立てとなっている。
