セイコー アストロン「Nexter」に、近未来を思わせるカラーリングと文字盤パターンを採用した限定モデルが追加された。クロノグラフやワールドタイム機能をはじめとした多機能モデルには2型、3針モデルのフォーマットに落とし込まれたシンプルなモデルには1型が発表されている。
近未来をテーマにふたつのデザインコンセプトを持つ限定モデルが登場
セイコーは、近未来をテーマに、それをイメージさせるカラーリングと新規の文字盤パターン、二層構造ベゼルで表現したセイコー アストロン「Nexter」の限定モデル3種を発表した。現行のセイコー アストロンは2012年に誕生した世界初のGPSソーラーウォッチに端を発しており、セイコーの先進性を象徴するラインナップである。アストロンの名は、宇宙や天体を意味する“Astro-(アストロ)”に由来し、GPSソーラーモデルはGPS衛星からの電波を受信して自動で時刻修正を行うことで、名実ともに宇宙とのつながりを持つ革新性を体現しているのだ。
“光子(Photon)”をコンセプトとした限定の2モデル
Cal.5X83を搭載したクロノグラフを含む多機能モデル2種は、光の粒子を指す“光子(Photon)”をコンセプトとしたモデルである。文字盤には断続的につながる横縞のホリゾンタルパターンが採用され、光が走るような躍動感が強調されている。ベゼルはセラミックパーツと多角形状の飾り縁による限定仕様の二層構造が用いられ、異素材のコントラストによって、先進性が際立つデザインだ。
ケースやブレスレットには軽量なチタンが採用され、Ref.SBXC183ではダイヤシールド、Ref.SBXC185ではスーパーブラックダイヤシールドを施して耐傷性が高められている。
GPSソーラームーブメントのCal.5X83は、GPS衛星電波受信によるタイムゾーン修正と時刻の自動修正を備え、ワールドタイム、デュアルタイム表示、クロノグラフを有しており、セイコー アストロンらしい多機能を実現している。2モデルはいずれも、世界限定1200本(うち国内500本)となる。
GPSソーラー(Cal.5X83)。フル充電時約2年稼働(パワーリザーブ時)。Tiケース(直径43.4mm、厚さ13.4mm)。10気圧防水。世界限定各1200本(うち国内500本)。(左から)33万円、35万2000円(いずれも税込み)。
近未来的な宇宙船の内部空間から着想を得た限定の1モデル
一方、シンプルな3針モデルのフォーマットであるCal.3X62搭載モデル1種は、近未来的な宇宙船の内部空間から着想を得たデザインとなっている。文字盤はシルバーカラーのワントーンで統一され、三方向に伸びる新規の型打ちが施されている。これらのデザインにより、無重力で上下左右の区別がなく広がる宇宙船内を思わせる仕上がりとなった。
GPSソーラー(Cal.3X62)。フル充電時約2年稼働(パワーリザーブ時)。Tiケース(直径42.0mm、厚さ12.0mm)。10気圧防水。世界限定1500本(うち国内600本)。27万5000円(税込み)。
ベゼルは異なる金属の二層構造が採用され、上層6か所の切り欠きから下層をのぞかせる造形が与えられている。切り欠きの位置は12のインデックスに呼応するよう配置され、デザイン性に加えて視認性を高める役割も果たしている。
本作にもケースやブレスレットには軽量なチタンが採用されており、ダイヤシールドによって耐傷性が高められている。
本作はシンプルな文字盤デザインでありながら、GPSソーラームーブメントのCal.3X62が搭載され、タイムゾーン修正や自動時刻修正などの機能によって、機能は充実したものとなっている。なお、世界限定1500本(うち国内600本)の生産となる。