ティソは、1985年に発表した「石から生まれた世界初の腕時計」のオマージュとなる、「ロックウォッチ」をリリースした。世界限定999本のこのロックウォッチは、スイスアルプスのユングフラウでのトンネル掘削時に採取された花崗岩をケースに用いている。日本ではティソ ブティック銀座にて2025年9月20日(土)〜30日(火)の期間、特別展示と予約申し込みが行われる。
アルプスから削りだされたタイムピース、「ロックウォッチ」が登場
ティソは、スイスアルプスの花崗岩から作られた「ロックウォッチ」の特別限定モデルを発表した。ロックウォッチは、1985年にティソが「石から生まれた世界初の腕時計」として発表したモデルであり、本作はそのオマージュとなる。

クォーツ。花崗岩ケース(直径38mm)。世界限定999本。16万6870円(税込み)。
本作がケースに使用するのは、スイスの山であるユングフラウでのトンネル掘削時に採取された花崗岩だ。山の奥深くに存在し、何千年もの長きにわたって山を形作ってきた岩を成形する本作は、「アルプスから削りだされたタイムピース」というテーマにピッタリの仕上がりだ。
ケースは直径38mmで、花崗岩に割れや欠けを生じさせずに削り出すには高い加工技術が必要となる。本作では、丸みを持たせたシェイプと石の質感を生かした唯一無二の表情を持つケースに仕上げられている。風防は、オリジナルモデルのミネラルガラスから無反射コーティング付きのサファイアクリスタルへアップグレードされ、外観の一体感を保ちながら耐久性が高められた。
デザイン面では、オリジナルの「赤×黄のトレイルマーカー風針」に対し、ニッケルメッキの針を採用して洗練された印象に仕立てている。ブラックレザーストラップが素材の重厚感を表現しつつ、装着性のバランスを取っている。ムーブメントはスイス製クォーツで、電池切れを知らせるEOL機能を備える。
特別な本作はティソ ブティック銀座で展示される
特別限定モデルにふさわしく、山から切り出された花崗岩ブロックを想起させるコレクターズボックスに収められる。世界でも厳選された販売店に限定され、日本ではティソ ブティック銀座にて2025年9月20日(土)〜30日(火)の期間、特別展示と予約申し込み(メール受付、申込多数の場合は抽選)が行われる。

ティソのロックウォッチの歴史
ロックウォッチは、1985年にティソが「石から生まれた世界初の腕時計」として発表したモデルである。トンネル掘削で採取された花崗岩を使用し、素材そのものの質感をケースとダイアルに封じ込めた革新性で注目を集めた。
この成功を受けてロックウォッチは多彩な鉱物へと展開され、グレーやレッドの花崗岩、アベンチュリン、玄武岩、ラピスラズリ、ジャスパー、ピンククオーツ、ソーダライト、白蝶貝など、多様な色調とテクスチャーを取り込んだコレクションに成長。
広告では“Formed by nature and unearthed by Tissot(自然によって創られ、生み出されたティソウォッチ)”のメッセージを掲げ、「自然のジュエリー」として注目を集めた。