レイモンド ウェイル「トッカータ ヘリテージ セコンドセコンド リミテッド エディション」はユーモアあふれるドレスウォッチだ!

2025.12.31

レイモンド ウェイルより、SECONDE/SECONDE(セコンドセコンド)とのコラボレーションモデルが登場した。「トッカータ ヘリテージ セコンドセコンド リミテッド エディション」だ。世界限定50本が生産され、12月19日より発売されている。

レイモンド ウェイル セコンドセコンド


レイモンド ウェイルとSECONDE/SECONDE(セコンドセコンド)のコラボレーション

 レイモンド ウェイルは、フランス・パリのクリエイティブレーベルであるSECONDE/SECONDE(セコンドセコンド)とコラボレーション。世界限定50本で、「トッカータ ヘリテージ セコンドセコンド リミテッド エディション」を発売した。

 セコンドセコンドはロマリック・アンドレが主宰する腕時計のデザインプロジェクトで、クラシックな時計の伝統を守りながら、ダイアルや針、ロゴなどにユーモアを加えた作品をこれまでに約40のコラボレーションにより生み出している。「時計の落ち着いたたたずまいを尊重しつつ、同時にそれを破る衝動を抑えられない」という矛盾から生まれるデザインがセコンドセコンドのコンセプトだ。

 本作のデザインは、クラシックなドレスウォッチ「トッカータ ヘリテージ」がベースとなりつつ、セコンドセコンドならではの大胆な発想が組み合わされている。ダイアルやケースバックに特徴的なデザインが施され、時計の着け方や巻き上げ方といった“ドレスウォッチコード”をあえて皮肉めいたかたちで指南する仕掛けが組み込まれているのだ。

レイモンド ウェイル セコンドセコンド

レイモンド ウェイル「トッカータ ヘリテージ セコンドセコンド リミテッド エディション」Ref.2280-STC-SEC01
手巻き(Cal.RW4100/SW210-1)。18石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約45時間。SSケース(縦38.0×横33.0mm、厚さ6.95mm)。3気圧防水。世界限定50本。38万5000円(税込み)。

 ダイアルおよび風防にはイエローの文字で服装や着け方のマナーを、ウィットの効いた表現で記載している。ダイアルに記されているのは“Dress shirt cuff should cover at least half of the watch(ドレスシャツの袖口は腕時計の半分以上を覆うべき)”。クラシックなマナーをあえて軽妙な言い回しで記載している。一方、サファイアクリスタルの風防には“Cuff sweet-spots(シャツの袖口のみせどころ)”を記しており、袖口からどこまで時計を見せるとエレガントなのか、biz casual(ビジネスカジュアル)、semi formal(準礼装)、formal(礼装)別に、基準となる線が示されている。

レイモンド ウェイル セコンドセコンド

イエローの文字はドレスウォッチコードが遊び心たっぷりに表現されている。

レイモンド ウェイル セコンドセコンド

ドレスコードによって、どこまで時計を見せるべきかを指南してくれる……!?

 ケースはオーバル型のステンレススティールで、ラグのカーブによりヴィンテージウォッチのような柔らかい印象を与える。ケースはすべてポリッシュ仕上げとなっている。

 レイモンド ウェイルのCEOエリー・ベルンハイムは「ドレスウォッチの落ち着きとエレガンスに、セコンドセコンドの遊び心と大胆さが加わり、クラシックに新しい魅力をもたらしています。思わず笑みがこぼれる1本です」と語った。また、セコンドセコンドの創設者であるデザイナーのロマリック・アンドレは「トッカータという純粋なドレスウォッチを素材に、伝統的なマナーやドレスコードを軽やかに揶揄しつつ、遊び心あふれる表現を加えました」と話した。

レイモンド ウェイル セコンドセコンド

ここまで隠せば、ドレスコードは完璧? なお、ダイアルは左右非対称の仕上げとなっており、9時側は落ち着いたマットな色合いでロゴやインデックスがトーンダウンされ、3時側は光沢のあるサンレイ仕上げが施されている。

 トッカータのレギュラーモデルはムーブメントを観賞できるシースルーバックとなっているが、本作はあえて巻き上げにかかわる丸穴車だけが見えるケースバックとした。リュウズを回すと丸穴車が連動して回転し、青焼きネジの鮮やかな色彩とともに、主ゼンマイの巻き上げを視覚的に楽しむことができる。

レイモンド ウェイル セコンドセコンド

搭載されるムーブメントは手巻き式のCal.RW4100だ。セリタのCal.SW210-1をベースとしている。

 ケースバックにも、遊び心のあるメッセージが刻まれている。“Never wind your watch while wearing it. Take it off first, then wind it in a dramatic fashion (ideally in the middle of a conversation).”「腕時計を着けたまま巻くのではなく、外して、会話を楽しみながらドラマチックに巻きなさい」という、ユーモアたっぷりの言葉だ。手巻き時計ならではのロマンを感じつつ、セコンドセコンドらしさを楽しめる特別モデルと言える。



Contact info:ジーエムインターナショナル Tel.03-5828-9080


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