パテック フィリップの技術力を再認識させる弩級の新作、グランドソヌリ「6301P」

NEWSニュース
2020.11.25

パテック フィリップは、多くの愛好家、コレクターの期待に応え、高度なチャイム機構であるグランドソヌリを搭載した「6301P」を現行コレクションに加えた。グランドソヌリは、毎正時と15分、30分、45 分に、クオーター(15分)の数を自動的に音で知らせる機能である。新作「6301P」は、グランドソヌリに加え、プティットソヌリ(15分、30分、45 分には時は鳴らない)、ミニット・リピーター(オンデマンドで現在の時刻を分まで知らせる)、および特許取得のジャンピング・セコンドまでも搭載したグランドコンプリケーションである。この新しいグランドソヌリ「6301P」は、703個の部品から構成される新しいムーブメントをプラチナ・ケースに搭載し、コレクター垂涎の本黒七宝の文字盤を備えている。

パテック フィリップ 6301P


現代最高の時計製作技術を集積

 新しいキャリバーGS 36-750 PS IRM(部品総数703個)は、パテック フィリップ・グランドマスター・チャイム「5175」に搭載されているキャリバー300から派生している。古典的な3ゴング、2件の技術特許に保護されたチャイム機構、および6時位置にジャンピング・セコンドを搭載している。2組のツインぜんまいを搭載しており、チャイム機構が24時間、ムーブメントが72時間のパワーリザーブを保証する。プティットソヌリ、グランドソヌリ、およびサイレントの作動モードは、6時位置のスライドピースで選択できる。ミニット・リピーターは、リュウズに統合されたプッシュボタンで作動する。チャイム機構とムーブメントの洗練されたアーキテクチャーは、サファイヤクリスタル・バックを通して鑑賞することが可能。サファイヤクリスタル・バックと通常のソリッド・ケースバックが共に付属している。

  • パテック フィリップ 6301P

    チャイム・モード(プティットソヌリ、グランドソヌリ、サイレント)を選択する6時位置のスライドピース

  • パテック フィリップ 6301P

    愛好家垂涎の光沢仕上げの本黒七宝文字盤、わずかに傾いたWG製の植字ブレゲ数字、そしてジャンピング・セコンド

  • パテック フィリップ 6301P

    ミニット・リピーターを作動させるプッシュボタンはリューズと一体化、多くの複雑機構を収めた12mm厚のケースは驚異的に薄い

  • パテック フィリップ 6301P

    ホワイトゴールドの夜光付リーフ型の時・分針

  • パテック フィリップ 6301P

    全く無音で作動し比類ない速度の安定性を誇るパテック フィリップの遠心ガバナーとハンマー

  • パテック フィリップ 6301P

    「6301P」は3個のハンマーが高低中の順でゴングを叩き、3つの音でクォーターを奏でる

  • パテック フィリップ 6301P

    毎正時は低音のゴング、クォーターは高低中の3音で、分は高音のゴング音で、どれも澄んだ長い余韻を持つ

  • パテック フィリップ 6301P

    3時と9時位置のパワーリザーブ表示は仏語でMOUVEMENTとSONNERIEの文字を記載

  • パテック フィリップ 6301P

    グランドソヌリは24時間のパワーリザーブで、1日中、正時およびクオーター(15分)を打ち続けることが可能だ

/
チャイム機構に関しては、パテック フィリップは古典的な3ゴング(低、中、高音)を採用した。15分、30分、45分には、先ず今が何時かを低音の数で知らせ、続いて最初のクオーター(15分)には1回、2番目のクオーター(30分)には2回、3番目のクオーター(45分)には3回、高低中音からなるメロディが鳴る。
パテック フィリップ・グランドソヌリ「6301P」
手巻き(cal.GS 36-750 PS IRM)。25,200振動/時。Ptケース(直径44.8mm、厚さ12mm)。光沢仕上げの本黒七宝文字盤。非防水。時価


パテック フィリップとチャイミングウォッチ

 パテック フィリップは、創業からわずか4か月後の1839年9月、リピーターを搭載した懐中時計を販売している。1850年には、グランドソヌリを搭載した懐中時計が販売台帳に記載された。ロンドンで開催された1851年の最初の万国博覧会のカタログには、パテック フィリップの特産品として《リピーター》と《自動ストライク機構を搭載した時計》が記載されている。これに続いて1860年、パテック フィリップ最初のミニット・リピーター搭載懐中時計が製作され、さらに19世紀を通じてクオーター・リピーター、5分リピーター、ミニット・リピーターを搭載した時計の製作が記録されている。現在では12種類のミニット・リピーターを製造するパテック フィリップこそ、リピーターの頂点に座していると言っても過言ではない。

パテック フィリップとグランドソヌリ

 2014年、創業175周年を記念して、驚異的な音響コンプリケーションを発表した。それが、ダブルフェース腕時計グランドマスター・チャイム「5175」だ。7点のみが製作され、20の複雑機能を搭載していた。グランドソヌリ、プティットソヌリ、ミニット・リピーター、4桁の年表示、瞬時日送り式永久カレンダーなどに加え、あらかじめ設定された時刻に音を鳴らすチャイムによるアラーム、現在の日付を音で知らせるデイトリピーターという、世界初の特許取得の2つの機能を含んでいる。このパテック フィリップ最初のグランドソヌリ搭載腕時計は、同時にマニュファクチュールにおける最も複雑な腕時計でもあり、2016年には、6300モデルとして現行コレクションの一部となった。パテック フィリップをしてもグランドソヌリの発表は近年で、その製造がいかに困難かを物語っている。


世界最高峰の仕上げは細部にまで及ぶ

 パテック フィリップは、希少なハンドクラフトにおける技術と経験を踏まえ、光沢仕上げの本黒七宝文字盤、植字ブレゲ数字、ホワイトゴールドの夜光付リーフ型時・分針などに最高峰のクラフツマンシップを発揮している。時、分、および6時位置のジャンピング・スモールセコンド表示は、3時と9時位置のムーブメントおよびチャイム機構の2つのパワーリザーブ表示と完璧に均衡している。

パテック フィリップ 6301P

プラチナ・ケースは、パテック フィリップらしい凹面ベゼルを有し、複雑で難しい段差のついたサテン仕上げのケース側面が、さらに美しさを強調する。
パテック フィリップ 6301P

他のプラチナ・モデルと同様、ケース側面に小さなダイヤモンドを配しているが、通常の6時位置はチャイム・モード選択のスライドピースによって占められているため、このモデルでは12時位置にセッティングされている。
パテック フィリップ 6301P

凸面ベゼルと段差のついたサテン仕上げのケース側面は非常に手が込んだ複雑なケース形状を再確認させるだけでなく、磨きの細やかさまで感動させるディテールである
パテック フィリップ 6301P

6時位置のジャンピング・スモールセコンド表示は、3時と9時位置のムーブメントおよびチャイム機構の2つのパワーリザーブ表示とバランスしている

パテック フィリップ・シールの厳格な認定規準に準拠

パテック フィリップ 6301P

新しいキャリバーGS 36-750 PS IRM (サファイヤクリスタル・バックを通して鑑賞することができる)は、パテック フィリップ・シールのすべての厳格な認定規準に準拠している。これは、技術的なパラメーター(計時精度、信頼性)と、各々の構成部品の仕上げ、および魅力的なアーキテクチャーを含む認定規準である。ムーブメントの受け(ブリッジ)、とりわけグランドソヌリの重要な要素である香箱受けやテンプ受けのデザインには格別な配慮が注がれた。愛好家は、面取りやポリッシュ仕上げがきわめて難しい、多くの入隅(いりすみ)と呼ばれる入り込んだ角を含む、他の多くの美的ディテールを発見することができるだろう。チャイムの速度を一定に保つ遠心ガバナーは、滑らかに磨き上げられた仕上げで装飾されており、鑑賞できるようになっている。この見事なムーブメントを体現する、Gyromax®テンプ、Silinvar®製Spiromax®髭ぜんまい、ムーブメントの周囲を取り巻く3ゴング、および各々のハンマーも同様である。


Contact info: パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター Tel.03-3255-8109


パテック フィリップ 2020新作「5270」永久カレンダークロノグラフに初のイエローゴールド

https://www.webchronos.net/news/49727/
パテック フィリップ 2020年新作「5370P」スプリット秒針クロノグラフ初の本青七宝文字盤

https://www.webchronos.net/news/49695/
パテック フィリップ が初めて文字盤側にチャイム機構を搭載したミニット・リピーター「5303R-001」

https://www.webchronos.net/news/49666/