18本だけの限定発売、ジラール・ペルゴとダレン・ロマネリのコラボ「1966 イースト・トゥ・ウエスト」

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2021.01.06

ジラール・ペルゴは、日本との取引関係の160周年を記念し、LA発の著名なストリートウェアデザイナーであるダレン・ロマネリとともに、「1966 イースト・トゥ・ウエスト」を発表した。ヴィンテージ生地や古着を解体したリメイクアイテムが絶大な人気を誇るブランド DRx Romanelli(ディーアールエックス ロマネリ)とコラボレーションしたこのモデルが発売される2021年は、折しもマニュファクチュール230 周年という、もうひとつの節目の年でもある。

1966 イースト・トゥ・ウエスト

ジラール・ペルゴ「1966 イースト・トゥ・ウエスト」
自動巻き(Cal.GP03300-1513)。27石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約46時間。SS(直径40mm、厚さ8.9mm)。30m防水。シリアルナンバー付き 18本限定生産。132万円(税別)。


1860年、フランソワ・ペルゴが横浜に

 1860年、ジラール・ペルゴの創設者のひとりとなったコンスタン・ジラールの義理の兄弟にあたるフランソワ・ペルゴが、スイス時計を売り込むという明確な目的をもって来日した。そして横浜にオフィスを構え、日本に拠点を置く初のスイス時計商人となった。しかし、まもなく大きな壁を克服する必要があることを思い知らされる。当時、日本ではヨーロッパと同じ計時システムが採用されておらず、スイス時計は珍しいだけのものとして受け止められていたからだ。しかし彼は諦めなかった。来日して4年後、日本とスイスの間で「修好通商条約」が締結され、このアジアの国にスイスの置時計と腕時計を広める環境が整った。

 状況が一変し始めたのは、1873年、日本が鉄道網の敷設を開始し、西欧の計時システムを採用したときだった。これがフランソワ・ペルゴにとって大きなチャンスとなり、スイス時計の輸出が大きく伸びはじめる。フランソワ・ペ ルゴは長年、アジア各国を広く移動したが、いつも第二の故郷である日本に戻ってこようとした。

 現在に至るまで、ジラール・ペルゴは日本と密接な関係を維持している。今年はこのマニュファクチュールと日本が関係を結んでから160周年にあたり、これを記念する新作として「1966 イースト・トゥ・ウエスト」が発表されることになった。この時計は、この長い歴史をもつメゾンと、ストリートウェアで有名な現代のブランド、ドクター ロマネリ(DRx)とのコラボレーションによるものだ。

1966 イースト・トゥ・ウエスト

「1966 イースト・トゥ・ウエスト」では、二面性という概念が繰り返し表現されている。たとえば、文字盤はブラックオニキスで、わずかに控えめな外観を呈しているが、ピンクゴールドのGPのロゴとゴールドのリーフ形の時針・分針は適度の華麗さを示している。オニキスの文字盤は、完璧な真円となるように手作業で入念に形が整えられている。オニキスで製造するには、骨の折れる15もの工程が必要となり、忍耐強さが要求される。その後、表面を光沢のあるブラックの外観にする金属化処理を施したDRx のロゴを文字盤に取り付ける。このロゴのブラックは、オニキスの色あいとは若干異なっており、ふたつの色調が明確に区別できるようになっている。文字盤にはDRxのトレードマークである鋏(はさみ)も描かれている。リーフ形の針が目立つのに対し、センターの秒針は控えめな色あいのブラックで仕上げられており、ここでも構成の二面性が強調されている。

「1966 イースト・トゥ・ウエスト」の核心部には、自社製ムーブメント、キャリバーGP03300 1513が搭載されている。このムーブメントは、DRxのロゴをあしらったスモーク仕上げのサファイアクリスタル越しに眺めることができる。ムーブメントは、ペルラージュ、面取り、青ネジ、コート・ド・ジュネーブなどの伝統的な仕上げが施されている。

1966 イースト・トゥ・ウエスト

「1966 イースト・トゥ・ウエスト」の魅力のひとつは、異なる要素が繰り返し対置されていることにある。本来、1966はクラシカルな時計だが、このDRxバージョンはブラックDLCサンドブラスト仕上げケース、オニキスの文字盤、DRxのブランディングが備わることで、驚くほど現代的に見える。「1966 イースト・トゥ・ウエスト」は、18本限定生産でシリアルナンバーが刻まれ、日本全国のジラール・ペルゴ正規販売店で販売される。


Contact info: ソーウインドジャパン Tel.03-5211-1791


【2020新作時計】ジラール・ぺルゴ「クエーサー ライト」

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