待望の「キングセイコー」レギュラーモデルが登場

NEWSニュース
2022.01.26

セイコーは、1961年に誕生した「キングセイコー」を復刻させたレギュラーモデルを発表した。当時の国産高級時計市場を牽引したキングセイコーを、現代の技術で蘇らせた5種の新作は、2022年2月18日(金)からセイコーブティックで、そして7月8日(金)からは全国のセイコーウオッチサロンで発売を開始する。

キングセイコー


国産高級時計市場を牽引した「キングセイコー」の復刻モデル

 セイコーは1950年代後半から、国産腕時計の新時代を切り開くべく、腕時計に求められる性能を見つめ直し、ムーブメントの設計やデザインに独自の思想を宿す、画期的なモデルを次々と生み出した。その代表格が、1960年に誕生し国産腕時計の最高峰と称される「グランドセイコー」で、また翌61年に誕生した「キングセイコー」も高級機のひとつだ。

キングセイコー

セイコー「キングセイコー」SDKS001
1965年に誕生したキングセイコー“KSK”のオリジナルカラーを再現する、メタリックグレーのダイヤルが特徴の1本。上下に流れる繊細なヘアラインパターンを施し、現代的なアプローチを見せる。自動巻き(Cal.6R31)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径37mm、厚さ12.1mm)。10気圧防水。19万8000円(税込み)。2022年2月18日(金)よりセイコーブティック、7月8日(金)よりセイコーウオッチサロンで発売開始予定。

 このキングセイコーでは、高級腕時計としての性能と先進的なデザインと適正な価格の共存を実現し、その後の国産機械式腕時計の進化を牽引した。今回キングセイコーというブランドの復活にあたり、開発の土台として採用したのは“KSK”と呼ばれる2代目キングセイコー。

 1961年に発売された初代モデルには無かった防水性能や、秒針を止めて正確な時刻合わせができる秒針規制装置を備え、実用的なスペックは当時高い評価を得た。シンプルかつ視認性を確保した文字盤や、エッジを際立たせたラグとケースサイド、ボックス型の風防など、2代目キングセイコー独自のデザインを持ちオリジナリティを確立したモデルである。


オリジナルの造形を見事に継承

 キングセイコー“KSK”から着想を得た本作は、オリジナルモデルの小ぶりなサイズはそのままに、特徴的な太いラグをさらに際立たせた現代的なスタイリングを生み出している。多面カットが施されたケースにポリッシュとヘアライン仕上げを組み合わせることで、面が際立つシャープな質感に仕上げた。

キングセイコー

 ボックス型のサファイアクリスタル製風防の内側には、反射防止コーティングを実施。当時の格調高くも柔らかな雰囲気を再現すると同時に低重心化が図られ、心地良い着用感を実現した。

 鋭い輝きを放つ多面カットを施した立体的なインデックスと、堂々とした太く長い針も健在で、高い視認性を確保。12時位置に植えられたインデックスは“KSK”のユニークな形状で、天面に施されたライターカットのきらめきがオリジナル特有の個性を際立たせている。

キングセイコー
 

 また、キングセイコーの「盾」をモチーフとしたブランドマークも復活を果たした。当時のアイコニックなシルエットを継承しつつも、よりフラットに、モダンに刷新され、リュウズとソリッドなケースバックにあしらわれている。

キングセイコー
 

 そして、1960年代のキングセイコーをオマージュした多列ブレスレットを今作のために開発。ケース同様、鏡面とヘアラインに仕上げ分けした多面構成の形状は、快適な装着感とともに、きらびやかに光を反射させる。

キングセイコー
 

 本作の注目すべきポイントは「ノンデイト」であることだろう。搭載するキャリバー 6R31はカレンダー機能が省かれており、オリジナルの“KSK”と同じようにダイヤルの端正な美しさを引き出す。その一方で、自動巻き機構と約70時間のロングパワーリザーブ性能、10気圧の防水性能を持ち、現代のライフスタイルにふさわしい高い実用性を備えている。

キングセイコー

セイコー「キングセイコー」左からSDKS003、SDKS005、SDKS007、SDKS009
自動巻き(Cal.6R31)。24石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径37mm、厚さ12.1mm)。10気圧防水。19万8000円(税込み)。2022年2月18日(金)よりセイコーブティック、7月8日(金)よりセイコーウオッチサロンで発売開始予定。

 バリエーションは5つの選択肢が用意された。シルバーカラーのモデル(SDKS001)は1965年の“KSK”のオリジナルカラーを再現し、メタリックグレーのダイヤルには、上下に流れる繊細なヘアラインパターンを施し、現代的な表情に仕立てている。またチャコールグレーとブラウン、レッドのダイヤルには美しい放射仕上げが施され、光の加減によって表情を変化させる。

キングセイコー

 さらに、本作の発売と同時にキングセイコー用のストラップ5種が発売される予定である。品格高い印象を持たせるカーフ製は4カラーで1万7600円(税込み)、またカジュアルなイメージのスエード調合成皮革製1カラーが1万6500円(税込み)で展開。これらのストラップは、公式ウェブサイトのシミュレーター上で、好みの組み合わせを選んでカスタマイズすることが可能だ。


Contact info: セイコーウオッチお客様相談室 Tel.0120-061-012


復活した「キングセイコー “KSK”」、その全貌を明らかにする

https://www.webchronos.net/features/56951/
セイコー【2021 新作】ヴィンテージスタイルを再現した、プレザージュの新シリーズ「Style60's」が登場

https://www.webchronos.net/news/64851/
2021年 セイコーの新作時計まとめ

https://www.webchronos.net/features/63203/