【2022年 新作】パテック フィリップ、グリーンが彩るコンプリケーション5270P の新作を披露

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2022.04.06

パテック フィリップは、永久カレンダーとクロノグラフを搭載したモデル、5270Pの新作を発表した。特徴的なのは本シリーズに初採用された、鮮やかなグリーンダイアルと、高貴で重厚感のあるプラチナ製ケースの輝きだ。

5270P


グリーンを取り入れたグランド・コンプリケーション

 パテック フィリップは2022年、腕時計ブランドにとっての新作時計発表の場であるウォッチズ&ワンダーズ 2022において、多くの新モデルを発表した。今回紹介するのは、永久カレンダーとクロノグラフを組み合わせ、ブランドでは“グランド・コンプリケーション”に属する複雑時計、5270Pの新たなバリエーションである。

5270P

パテック フィリップ「永久カレンダー搭載クロノグラフ」5270P-014
手巻き(Cal.CH 29-535 PS Q)。2万8800振動/時。Ptケース(直径41mm、厚さ12.4mm)。3気圧防水。2446万4000円(税込み)。

 この5270は、ブランドを代表するコンプリケーションモデルのひとつだ。2011年に発表されたこのシリーズは、1941年に誕生した1518モデルに始まる、2種類の複雑機構を搭載するというパテック フィリップの“ダブル・コンプリケーション”スタイルが持つ伝統を受け継ぐ、最新作である。今回発表された5270Pで新たに採用されたのは、鮮やかなグリーンダイアルだ。

5270P

 中心から外周に向かって、濃い色調に変化するグラデーションを施したラック・グリーンの文字盤からは、同ブランドの卓越した技術力がうかがえる。その艶のある上品な仕上がりは、まるでヴィンテージカーのボディのようだ。アリゲーターストラップのステッチも、文字盤の色に合わせてグリーンの糸が使われている。

 この5270Pの特徴として、複雑機構を併載していながら文字盤の視認性に優れることが挙げられる。まず永久カレンダーは日付を針で示し、6時位置のムーンフェイズ、それを挟むように昼夜表示と閏年カウントの小窓が左右に配され、12時位置には曜日と月表示が隣同士で並んでいる。

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 その一方でクロノグラフは、センター秒針と3時、9時位置に配置されたインダイアルで示している。これらがバランス良くシンメトリーで小窓およびインダイアルで配置されているため、非常に高い視認性を実現しているのだ。また、ホワイトゴールド製のアワーマーカーはファセット仕上げで鏡面に磨かれ、同じくホワイトゴールド製のドフィーヌ型時分針が、視認性の向上に一役買っている。

  直径41mmのケースはプラチナ製だ。稀少であり加工難易度の高いチタンは、白く輝く高貴な印象を持たせる。凹型になったべセルや段差のついたラグ、サテン仕上げの側面、ポリッシュ仕上げのプッシュボタンなど、普遍的なケースデザインを際立てている。

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 また、本作が搭載するキャリバーCH 29-535 PS Qは、パテック フィリップ初の永久カレンダーとクロノグラフを搭載した自社製ムーブメントとして知られている。手巻きであることや、水平クラッチでコラムホイールを用いる点などは伝統に則り、クロノグラフを構成する部分には6つの特許を取得したメカニズムが採用されている。加えて、本機の永久カレンダーを構成する層の厚さはわずは1.65mmであり、ケースの厚みを12.4mmに抑える事ができたひとつの要因でもあるのだ。


Contact info: パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター
Tel.03-3255-8109


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